でも、あぁ、いいな。こんなくさいセリフ、マジで言える人生。最高じゃないか。
うん、きっとそういった気持ちが強いから、俺はこんな映画みたいな常識はずれなシーンでも、前に進めるんだ。うん。きっとそうだ。
……後、なんだか言葉にすることが難しいのだけれど、俺の胸の奥の方で、何か熱いものが、何かを叫んでいる気がする。でも、これはよくわからない。
そして、一番の理由。この何気ない幸福な日常を守るためなら、怖くない!
俺は店内にいるフォルに振り返った。
「フォル! お前はそこにいろ! 確かに俺には能力がない! でも、お前を失うのは絶対にイヤだ! お前は、俺が守る!」
フォルはその場で泣き崩れた。
「なんで、どうして、みんな、そんなに優しいの! どうしてなの!」
俺たちは顔を見合わせ、自然と口が開く。
「「「「仲間だからだ!」」」」
おっと、自分で言っておきながら鳥肌が立った。
でも、あぁ、いいな。こんなくさいセリフ、マジで言える人生。最高じゃないか。異世界に迷い込んで、本当に良かった。
フォルはその言葉を聞き、大粒の涙を流しながら、立ち上がった。
そして静かにラッキーハッピーダンスを踊り始めた。
「お願い、みんな! ダンスが終わるまでの時間を稼いで!」
フォルの腹も決まったみたいだ。
俺たち五人は、ようやく見つけた自分の居場所を守るために、戦う!
「よくわかった! 貴様らまとめて同罪だ! 第八部隊全班、かかれ!」
騎士隊長マルソンの掛け声とともに、三十名ほどの騎士が俺たちに襲い掛かってきた。
「よっしゃー! やってやるぜ!」
スキンヘッドで筋肉ムキムキのマッチョは意気揚々と騎士たちに向かっていく。
そして次々と騎士たちを吹っ飛ばしていく。
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