はいよー、って、だから店長はやめてって!
話によると、王立カジノを管理しているのは、アカラ王国のゴデブリン大臣だったらしい。マイ、メイ、アイの母親を手に入れることができなくなったゴデブリン大臣は、俺とルーレット勝負をしたディーラーのヒミさんをクビにした。
どうやら、俺たちが16連勝という奇跡的な幸運の勝ち方をしたのが、イカサマ・あるいはディーラーとグルだと疑ったみたいだ。
そしてその時、用心棒をしていたマッチョもクビになった。不正行為を見抜けなかった罰らしい。
だがこれは、完全なとばっちりだ。
俺たちがルーレットで16連勝をしたのは、幸運の女神さまであるフォルのラッキーハッピーダンスのおかげなのだ。
ヒミさんもマッチョも不正行為は一切していない。その職務を完全にまっとうしただけなのだ。
カジノをクビになった二人は、その日のうちに、俺たちのカフェ・グッドラックに食事に来た。
その話を聞いたフォルは、責任を感じたらしい。その場で二人にカフェ・グッドラックで働くことを提案した。
ヒミさんもマッチョもその場で
「いいですわ」
「いいぜ」
と即決してくれた。
俺たちとしても、頼もしい人手が一気に二人も増えて大満足だ。
以上、回想終わり!
「おーい、ジンゴロウ店長、チキンステーキ焼けたぜ」
オーブンの前のマッチョが威勢よく声を上げる。
「はいよー、って、だから店長はやめてって!」
「がっはっは! いいじゃないか、実際店長なんだから」
俺はいつの間にか、カフェ・グッドラックの店長という形になっていた。
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