ナ、ナイスおっぱい!
俺は言葉を探すが、何も気の利いた言葉が出てこない。困った。何か言わないと。俺の目が泳ぎ続ける。
その時、ラルのふくよかな胸元が目に入った。
「ナ、ナイスおっぱい!」
「なっ、どこを見ている!」
ラルは胸元をさっと手で覆う。
「女神の裁きを受けて! ガーデス パーンチ!」
フォルの右手が光った。
次の瞬間、残像を残し、俺の背後へと瞬時に移動し、俺の右わき腹にボディブローをねじ込んだ。
「ぐはっ」
俺はそのまま地面に倒れこんでしまった。……言うんじゃなかった。
◇
―それから10日後―
「「いらっしゃいませ! カフェ・グッドラックへようこそ!」」
ラルとフォルのダブル看板娘の快活な声が、店内に響く。
カフェ・グッドラックの経営は軌道に載り、店内は大盛況だ。当然、三人ではとても人手が足らない。
だが、大丈夫。いまのカフェ・グッドラックには頼もしい仲間が二人も増えたのだ。
「ジンゴロウさん、ランチセット二つ、ご注文いただきましたわ」
しなやかな接客。しとやかな声。セクシーな美ボディ。
そう、元カジノのディーラー、ヒミさんだ。接客をお願いしている。
「はいよっ、ヒミさん。ほんじゃあ、マッチョ、チキンステーキ追加で二枚焼いてね! 俺はコーヒー入れるから!」
「おう! まかせとけ! チャチャッと用意してやるぜ!」
そして同じく元カジノの用心棒、マッチョ。厨房をお願いしている。
俺とフォルとラルがカジノでお金を増やし、ゴデブリン大臣の魔の手からマイ、メイ、アイの母親を救った一件の後、問題が起こった。
ヒミさんとマッチョがカジノを一方的にクビになってしまったのだ。
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