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【完結】大不幸男! 幸運の女神様と美人令嬢に出会って幸福になる!  作者: 佐々木裕平
10話 成功報酬は、笑顔さ。(うーん、かっこいいじゃん)
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「や、やーい、バ、バーカ、バーカ」  ……これじゃあ、ただのザコキャラだ。

「なんだと? おい、数えてみろ」


 ゴデブリン大臣は、あごをクイッと動かし、部下にそう命じた。


 手分けして数えていた部下たちが顔を上げた。


「ゴデブリン様、確かに二千万アカラ、ございます」


「むむぅ」


 部下の一言に、ゴデブリン大臣はあからさまに不満の表情を浮かべた。


「「「おかあさーん」」」


 フォルの後ろに隠れていたマイ、メイ、アイの三人が、母親に抱き着く。


「ああっ、おまえたち、いったいどうして」


 母親の目からは大粒の涙が次々とこぼれ落ちてくる。


「分かったか! 分かったら、お金を持って、さっさと帰れ!」


 ラルは勇ましいな。


「あ、その借用書はもらっておきますね」


 フォルは素早く、ゴデブリン大臣の手に握られていた借用書を奪い取った。そしてビリビリと破く。

 

なんか、二人ともカッコいいな。俺も、何か、何か言わないと!


「や、やーい、バ、バーカ、バーカ」


 ……これじゃあ、ただのザコキャラだ。


「おのれ、おのれ、おのれ! 貴様ら! 余計なことをしおって! 覚えておれ! この代償は高くつくぞ!」


 ゴデブリン大臣はそういうと、馬車に乗って帰っていった。


 ちなみにカジノで増やしたお金の残り約1,200万アカラは、マイ、メイ、アイの母親にあげた。これだけあれば、生活再建に必要な数年分の生活費にはなるだろう。親子四人は、俺たちに何度もお礼を言って、笑顔で家に入っていった。


「ふう、依頼達成だな。フォルが幸運の女神さまで助かったよ」


 ラルが俺とフォルの肩に手を置いた。


「うん、そうだね。よかった。報酬の三人の笑顔も見れたしね」


 何そのカッコいいセリフ。俺もなんか言いたい。


「えーと、その、あの……」


「どうしたの? ジンゴロウ君」


「眼が泳いでいるぞ。大丈夫かジンゴロウ」


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