幼女の眼はギンラギラに輝いている。なぜ? 異世界のセンスがわからん。
「わあっ、ありがとうございます。ありがたく、頂戴します」
もらうのかよ!
フォルはそういうと、うやうやしくお辞儀をして、ブリキ人形を老婆から受け取った。
そんなモノもらってどうするんだろうね。まったく。
老婆と別れた俺たちは、ホテルへの道を歩いていた。
「あのねっ、ジンゴロウ君。情けは人のためならずだよ。回りまわって自分に帰ってくるんだよ?」
突然、フォルが俺に語り掛けてきた。俺、なんにも言ってないけど?
もしかして、俺が老婆の頼みを断ったのを見ていたのか?
「ふん。そんなのウソだね。他人に親切にしたって、そんなにいいことは起こらないね。現に見ろ、あんなに重い荷物を運んだのに、手に入れたのは、そんなブリキ人形だけだろ」
「そんなことないよ! もっと前向きに生きようよ、ジンゴロウ君!」
「前向きにねえ。へいへい……」
「あー! お母さん、あたし、あれ欲しい!」
突然、すれ違った親子の幼女が、大声を上げた。
どうやら、フォルの持っているブリキ人形を指さしているようだ。欲しいか? あんなもん。
「ねー、欲しいぃぃ! 欲しいぃぃ!」
「こらっ、ダメよ! アレはおねえちゃんのでしょ!」
フォルはにっこりと親子に微笑み、幼女の前に膝を折ってかがみこんだ。
「これが欲しいの?」
「うん! すっごくかわいい! 欲しい!」
幼女の眼はギンラギラに輝いている。なぜ? 異世界のセンスがわからん。
「これ、もー、この子ったら。ダメだってば」
「大切にしてくれる?」
「うん! ずっと大切にする!」
「分かった。あげる。はい、どうぞ」
フォルはブリキ人形を幼女にあげた。
【☆お礼とお願い☆】
数ある小説の中から、本作品をお読みいただき、誠にありがとうございます!
今後も継続して、作品を書いて、アップしていきたいと思います。
皆様の「ポイント評価」と「ブックマーク登録」が本当に、とても励みになります!
もしよろしければ、下の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にして、『ポイント評価』をお願いいたします。
↓この下に【☆☆☆☆☆】欄がございます。




