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【完結】大不幸男! 幸運の女神様と美人令嬢に出会って幸福になる!  作者: 佐々木裕平
4話 人に親切にしたって、どうせいいことないだろ?
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幼女の眼はギンラギラに輝いている。なぜ? 異世界のセンスがわからん。

「わあっ、ありがとうございます。ありがたく、頂戴します」


 もらうのかよ!


 フォルはそういうと、うやうやしくお辞儀をして、ブリキ人形を老婆から受け取った。


 そんなモノもらってどうするんだろうね。まったく。




 老婆と別れた俺たちは、ホテルへの道を歩いていた。


「あのねっ、ジンゴロウ君。情けは人のためならずだよ。回りまわって自分に帰ってくるんだよ?」


 突然、フォルが俺に語り掛けてきた。俺、なんにも言ってないけど?


 もしかして、俺が老婆の頼みを断ったのを見ていたのか?


「ふん。そんなのウソだね。他人に親切にしたって、そんなにいいことは起こらないね。現に見ろ、あんなに重い荷物を運んだのに、手に入れたのは、そんなブリキ人形だけだろ」


「そんなことないよ! もっと前向きに生きようよ、ジンゴロウ君!」


「前向きにねえ。へいへい……」


「あー! お母さん、あたし、あれ欲しい!」


 突然、すれ違った親子の幼女が、大声を上げた。 


 どうやら、フォルの持っているブリキ人形を指さしているようだ。欲しいか? あんなもん。


「ねー、欲しいぃぃ! 欲しいぃぃ!」


「こらっ、ダメよ! アレはおねえちゃんのでしょ!」


 フォルはにっこりと親子に微笑み、幼女の前に膝を折ってかがみこんだ。


「これが欲しいの?」


「うん! すっごくかわいい! 欲しい!」


 幼女の眼はギンラギラに輝いている。なぜ? 異世界のセンスがわからん。


「これ、もー、この子ったら。ダメだってば」


「大切にしてくれる?」


「うん! ずっと大切にする!」


「分かった。あげる。はい、どうぞ」


 フォルはブリキ人形を幼女にあげた。


【☆お礼とお願い☆】

数ある小説の中から、本作品をお読みいただき、誠にありがとうございます!

今後も継続して、作品を書いて、アップしていきたいと思います。

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