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第七話『レオニダス』

『昨日死んでました……


という訳でこの後にもう一話を……』


『それでは本編へどうぞ』

路地裏へと入ったのはいいけど……ここまで出てこないとなると面倒だし……


指を下へと向けようとした時に


「流石にそれは止めておいた方が良いけど……?」


フードを被った女性が出てきて


「出てこないのが悪い」


そう言うと肩を竦めて


「貴女と事構える気しないさ。偵察よ。偵察。ラスボスが集まるという情報……」


指を下ろした


「待てい!」


私は指を振って


「流石に撃たない。それよりも誰の命令?」


彼女は木箱に座り


「私の意思。だって、ラスボスだもの。殺すのに情報は必要だけど……


生憎見つかったから勝てなくなったよ。はぁ……全く……見えてるのかしら?」


指を指して


「衛生が見てるから」


見上げていて納得された。にしても……


「生憎なんのゲームかは分からないから興味無くなった」


そのまま行こうとしたら


「楽しそうだし着いていく。それに……私が居た方が便利だと思うよ?」


着いてくるとは思わなかったし流石に殺り合う気も無いしなぁ……


「ちなみに、私は『Language・EveThe・Cthulhu Mythos』。クトゥルフ神話のゲームで、私が古の神の司祭で宇宙の神の神話かしらね


それに……」


弟君のやってるゲーム……弟ならまだ分かるけど、此奴からは得体の知れない気味悪さで斧を手にしようとした時に


「今は抜かない方がいい。何せ……


狙われてるからね……


それじゃ、れっらごー」


そう言って歩いていくのを見て呆れて私は手を下ろして着いていく……とはならずに合流する事にした


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


探すのが面倒くなりカフェに。どうせ、連絡で拠点で合流するんだろうし……


あの姉なら勝手にフラッと出てくるだろうし……まぁ、時間まではのんびりと


にしても……プレイヤー人口多いな。例外とはいえプレイヤーは死んでる筈だし……


落ち着いてるし、誰かが統制してるのか?


何人……


「10万ですね。正確には10万と少しですが……それと、落ち着きようはリチャードさんですね」


声がした方向へと振り返る女の人がメガネ上げる感じで俺の真ん前に座る


「ユウさんですね。有名ですから……こんなに堂々としてるとは思いませんでしたけど」


警戒すると


「別に殺す気は無いですよ。そもそも僕は攻撃は皆無だし、殺生は好まない主義なので


このゲームだって、都市伝説の為の取材ですし……


まぁ、あんな事起きた手前……取材よりも私の都合に変えらぜるおえないですし」


含みの有る言い方な感じがした


「10万近くが参加していて、話題すら上がらないて……ゲームとして成り立つのか?」


俺が適当な事を聞くと


「成り立ちますよ。何せ……都市伝説ですから。簡単な話。一つの話題に一人の人間を聞かせ、それがあたかも他の人間から聞いたように錯覚させる


それを伝えれば……人間の噂の速度は止まらずに広がり、こうしてゲームとして参加する人が増える


それに……あの事件を追ってた身として、知りたいしね」



何処か違和感のある言い方をしながらその人はそう答えていた。ただ言いたい事は何となくは分かる……けど、それだけで


「『The・Newgame』。そのゲームの中の最大規模の情報組織出身なだけ


一応……ラスボスとして招待されたデバッカーですね」


警戒してると微笑み


「これは私からのお土産話


筋骨隆々の老人に会うといい。その時にでも……と、来たようですね」


そう言って立ち上がり


「話が出来て良かった。それに……僕は君の味方でありたい。私はただのファンですから」


そう言って立ち去るのと同時にすれ違いざまに彗星が戻ってきて


「何かされたの?」


もう一人の方を見てから


「いんや特に。ファンらしいから声掛けられただけ。それよりも……」


困惑してしまう。勿論……普通に戻ってきた事……ただ、変なのを連れて……


「どうも。『Language・EveThe・Cthulhu Mythos』のラスボスのラヴクラフト。好きな小説作家さんの名前を貰った。そして……


彼女の付き人になったラスボス


だったけど、こっち側で有名な人が居るとは驚きよ」


彗星を見ると首を横に振った。あのゲーム……もうやる気ないからなぁ……


ただ、彼女からしたら……知ろうとするかもしれんし……聞かれたで良いか


「勝手に着いてきただけよ。まぁ、敵意無いから放置してるだけだから


それにしても……何で短期間にラスボスに出会うのかなぁ」


彗星が嘆くと


「そりゃ、変人の集まりだからねー」


……まぁ、突っ込みたい気持ちは押し込んで


「あー、納得。それよりも……時間まだあるけど……どうする?」


置かれた紙を見た。カフェ代は既に支払われていて、その紙には地図が書かれていて


「ここに行ってみたいかな。ファンから押し付けられたプレゼントみたいだし」


俺が見せながら言うと


「厄介なファンね……」


ラヴクラフトがそう呟いていた。何か知ってるような感じだけど……深く追求せずに向かう事にした


まぁ、何故か街中のど真ん中の一室だった事に驚きつつも、一日で普通に暮らしに入ってる老人て……


ノックする……が、出てこずにドアノブを手にかけて回すとゆっくりと開く


「なぁ、流石に嫌な予感するけど?」


彗星にそう言われて、ドアノブをゆっくりと話しながら扉が開くと……


ハンモックに揺られながら眠ってる白髪に髪を結んだ正しく筋骨隆々の老人が片手で本を読んでいて


「あぁ、客か」


そう言って目線をこっちに向けて暫くして


「殺る気は無いぞ。だから……いや、なるほど……情報屋か」


また……仕込んでるのか……?


「話が早い。さて、面倒だけど……付き合ってやるよ。若造」


目を開く。まだ何も言ってないのに……


「あー、そう言えば居たねー。『thousand・WAR〜The・last・beginning~』のプレイヤーで、老人だけど最強のプレイヤー。リチャードよりも強いかもしれない……化け物の年寄りが……


なぁ?。私と同じ感覚でプレイヤーネームを付けたレオニダスさん」


そう言うと笑みを浮かべ


「俺を知ってるのか。まぁ、確かに現実では相応に歳食って引退して遊んでるが……これでも暇潰し程度の余生だ」


俺は彼を見た。デスゲームすら興味無い感じで……何と言うか……


「何か意外な感じだな……」


そう呟くと


「意外か?。そうだな。確かに。だが、俺も少しは古代ローマが好きで始めたのがキッカケだし、それしかしない。まぁ、この世界で楽しめるのなら文句は無いがな……


と、言いたかったが、現実でもこっちでも、命賭けるのは飽きてるんだが……?」


そう言って立ち上がるとロングコートを羽織っていた。軍服姿で、あたかも待っていたかのような出で立ち……


「……来ない選択肢だって……」


彗星が聞こうとしたら


「言ったろ?。暇つぶしなのと、嫌な予感だからな、何よりも……軍人時代の感だ」


そう言って槍と盾を手に歩き出して


「行くんだろ?」


圧倒的強者感漂わせていた……


「流石に実力を見たいからクエスト受けてからでも良いかしら?。レオニダスさん」


彼は笑みを浮かべ


「構わない。運動したいからな」


マジかぁ……見てるだけになるのかなぁ……


神話の化け物と戦ってた俺から見て……リチャードよりも危険な気がする……


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「俺に関するクエストだろ?。見てろ」


そう言うとロングコートを脱ぎ捨てて盾と槍を構えて歩いていく


目の前は闘技場……そして、観戦席。受けたクエストが『1on1バトル決戦』で、一体一のバトル。そして、勝てば次だが、負ければ死亡の理不尽クエスト


それに相手の方を見ると明らかに別ゲーの化け物達ばかりだが、今状況で死ぬのは得策じゃない……


「やれるかな」


彗星が眠そうな目で見ていて、明らかに興味をなくしつつあった。流石に失礼だと思ったけど……


彗星を見たら何となくだけど……レオニダスが勝つとしか思えない……


「私も実力を見てないから彗星さんの行動に理解は出来るんですよね」


と……本当に突っ込もうか悩むほどの発言をされて、流石に諦めて観戦する事にした


マイペース過ぎる……


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


空虚な世界。軍人だった頃とは違い退役した後は平和な生活……だった


けど、何時しか……退屈となりVRゲームへと。その時に……少年の頃に憧れたレオニダスがキッカケで軍人……


そして、周囲から軍神と呼ばれる迄になった


そんなかつての栄光にすがる気力が無くなった……そう思ったのに、古代ローマの戦争ゲームのマイナーが俺の空虚な世界を変えた


そして、今は……若造達が俺を見ている。ふざけたかつての栄光もすがる事も無く


ただ、自分がしたかった、俺がなりたかった最強の傭兵のレオニダスに憧れ目指したあの日の心が……このゲームで更に燃やしてしまう


「はぁ。やはり……このゲームにもあったんだな。葉巻


俺にとってはこれが一番憧れる理想の傭兵の姿……」


レオニダスがこうだったら、レオニダスがこうなら。俺は軍人時代から模倣し戦った


それは今も変わらない


「化け物退治だな」


槍を構えて一気に投擲した。直線上へと向かっていく槍が化け物を捉える瞬間に鈍い音と共に弾かれて吹き飛ばされ


そのまま向かってくるのを盾で横へと弾いて、そのまま変形させて


「一度は言いたかったんだ。男の厨二病でやつをな


百連槍(ゴルゴーファランクス)』」


無数の槍が全てを突き刺していき、そのまま拳で場外へとはじき飛ばした


流石に現役とはいかないが、補正でここ迄。なるほど……あのゲームとは違うな


ただ、次の怪物が俺の前に……


「『長槍(オールレンジ・アナクサンドリデス・ファランクス)』」


そのまま二装の槍が化け物を突き破っていた。そして、3匹目が向かってくるのを、回し蹴りで首をへし折り


「『長距離槍(ドリエウス・ファランクス)』」


思いっきり投げ飛ばして向かってくる化け物と衝突しその場で吹き飛び倒れる


「来い……『槍盾(ファランクス)』」


手元に槍と手が戻ってきて構える


そのまま振り回しながら二匹向かってくるのを突き刺して手を離して、次の化け物頭を掴み、地面へとたたき落とす


「レオニダス時代は銃なんぞ無いが……親し慣れしんだ獲物が無いとな」


2本の槍を引き抜き変形させていく。合わさり手に取り構えたのと同時に引き金を引いた


「『大型狙撃銃(シモ・ヘイヘ)』」


向かってくる化け物の脳天に直撃してひっくり返りながら俺の頭上を超えて背後へと落ちた


「何だ。まだ終わらないか……」


槍に変えて歩いて向かう。流石に終わるとは思ったが……


「ほう。最後は(ドラゴン)退治か」


そう呟いて笑みを浮かべ構えた

『スティール・ボール・ランアニメ化すると聞いて……今度こそテレビだと願いたい……』


『それでは今回はここまで。次の話まで……またね!』

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