第五話『騎士』
『普通に忘れてました』
『それでは本編へどうぞ』
扉の先の部屋だと思った場所が階段の先で……降りるしか無かった
「なぁ、あの騎士……ラスボスだけど、底が見えなかった」
俺がシリウスに言うと
「あぁ、噂に聞くとプレイヤーかもな。何でも、とあるゲームで最強無敗のプレイヤーと噂される存在らしい
まぁ、それがそのプレイヤーかは知らんが……」
なるほどなぁ……
まぁ、降りるだけなら……
「多分だが、『Another・end・devil』『EdySing・twilight』は少なくとも混じってる。となれば……これは普通のクエストじゃない」
うーん……流石に……いや……
「ラスボスが集まり過ぎじゃないか?。俺は兎も角……シリウスや彗星、アベルはそうだし、さっきの人もそうなら……」
シリウスは考え込みながら
「かも知れない……考え過ぎじゃない。多分……いや、合流してからの方が良いかもしれない」
戻ろうとした時に
「お待たせ……と、戻るつもりだった?」
さっきの人が降りてきて
「えーと……やっぱり」
彼は手を振り
「違う違う。ただ着いていくだけ。それよりも、その話……詳しく聞かせて貰えないか?」
……
取り敢えずは詳しく話す事にした
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彼に話すと
「なるほどね。確かに不自然だね。と、私はリチャード。勿論……あの有名な偉人から取ってる」
俺達も自己紹介しつつ
「さて、そうなると……尚更戻るよりも行かないと行けないかもしれない」
……
「だが、どうする?。俺達の仲間が気づいてない可能性が……」
彼は微笑み
「それなら一つ。協定を組まないと行けないかもしれない……と言うよりかそうしないと最悪の結末が来る」
……
「聞いても構わないか?」
シリウスが聞きとリチャードは頷いていて
「なるほど……俺達が倒されればゲームのプレイヤー全てがゲームオーバー
確かに……だが、運営は俺達を殺すクエストがあるかも知れないが?」
命のリスクを考えると……俺は姉と行動したいのだが……
リチャードは歩いて
「心配は無い。勝てば良いのだから」
脳筋だった……
「と、目的の場所らしい」
そのまま剣を手に扉を破壊して歩いていく。やっぱり……脳筋……
「さて……」
目を見開いていた
「ほう…………これは、また面倒な敵だな」
目の前には龍の様な化け物が陣取っていて……そして
「お前達は……何者だ?」
そう言う声が……
「チッ……悪魔に魂を売った主人か……」
シリウスが銃を抜こうとしたら
「待て。楽しみたいんだ。あの化け物はやらせて貰えるか?」
いや、今の行動なら完全に主人だろ……
「それは良いが……」
主人の方を見ると今にも襲ってこようとしているのが目に入る。警戒してると
俺は剣を手放した。久しぶりに……呼ぼうか……
「面白い。君が、あの化け物か。そう来なくてはな」
そう言って一気に走り出すのを俺も同時に向かった
「たく……」
シリウスの声が聞こえたが一旦スルーしたのと同時に、リチャードが攻撃を仕掛けて、化け物を吹き飛ばして距離を取らせていた
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さて、逃げられたし……不完全燃焼となってしまった……
「さぁ、君は何秒持ってくれるかな?」
『『聖剣』雨乃返』を抜いて構える。鎧は雰囲気……だからラフでも問題無い
「やはり、和装が一番しっくりと来る。それに…」
一気に踏み込むのと同時に化け物が向かってくる。さて……
「は?」
気が付くと上へと突き上げられていて、見ると纏っていた影が姿を現したのと同時に……笑みが零れ
「お前か……なるほどなるほど……なら、遠慮しない」
刀を振って、天井に足を付けて踏み込んで一気に攻撃を仕掛けた
が、伏せがれる
「お前は……」
ただ違和感を感じる。まぁ、それはどうでもいい。なら……
「『雨乃返』」
手を突き出して刀を構えた。化け物は手を伸ばそうとしてくるタイミングで思いっきり振り、化け物の手と触れる瞬間に全てが砕け散る勢いで破壊していく
そのまま地面に着地して
「『天叢雲』」
そのまま一気に振って斬撃を飛ばして胴体を破壊して
「『天羽々斬』」
斬撃が直撃するのと同時に無数の乱撃が鎧と体を崩し破壊していき化け物が崩れ落ちていく
それを見て
「面倒だが致し方あるまい」
手を前へと突き出し思いっきり振り下げた
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爆音が響いていたが、無視して男を見た
『有り得ない……何故だ。馬鹿な……!』
焦る主人を見て、一気に走り出して攻撃を仕掛けようとしたら
『こうなったら……!』
何かを打ち込むと黒いモヤが一気に溢れ出して、それが全て……リチャードの相手してる化け物へと伸びて取り込んでいくのと同時に
「不味いかな……」
そう呟くのと同時に主人の脳天に弾丸が撃ち込まれて吹き飛ばされていた
飛んできた方向を見るとシリウスがライフルを構えていた。流石はマフィア……なんでもありか……
「おっ、楽しくなってるな……」
リチャードが戻ってきたが……和装……?
「でも、いや……」
その瞬間に無数の触手が突き破り全てを破壊壊していく。だからなのか、リチャードに抱えられて
「お嬢さん……いや、男か。取り敢えず引きますか」
そのまま飛んで、シリウスの腕を掴み上へと登って気が付くと屋敷へと……
だけど、無数の乱雑な黒いレーザーが全てが屋敷事破壊していく
それを見て、手を伸ばして
「『クトゥルフ!』」
俺が叫ぶと、魔法陣が展開され無数の触手が全てを弾き返し、そのままの勢いで俺達事更に上へと打ち上げていた
「マジかよ……」
そのまま落下していくのを、俺だけ受け止められ、残りは地面へと叩き落とされていた
「お前……味方じゃなきゃ、殺してるぞ……」
そう言われるが、俺よりも触手が頬をぺちぺちと叩いていた。と言うよりか……クトゥルフは実際に女みたいだしな……知らんが……
「何やらかしてるのよ……」
彗星とアベル、見慣れないプレイヤー二人が居て
「アレのせいだ」
俺が指を指すと、彗星が納得していた。と言うよりか……この姉自体、分かっていて聞いてきたかもしれんが……
「……アレどうするんだ?」
シリウスが座りながら帽子を被り直して
「停戦所の話じゃねぇな。倒すしかないだろ?。こっちはラスボスが居るんだから」
そう答えると
「あっ、殺戮王がここに居たのか。まぁ、そうだな。面倒な話……これだけのメンツなら倒せるだろ」
無数の首と無数の触手が屋敷を飲み込みながら覗かせていた
「あー、面倒」
その言葉が自然と出ると
「多分……私以外、対人戦やらないだろうしな」
そう言って構えていた
「じゃ、一応指示すると……」
聞くが……
「何で……バランス取れてんだか……まぁ、言いや。それじゃ、殺るか」
俺とリチャードが一気に走り、そのまま攻撃を仕掛ける。向かってくる触手を歪な剣を手に捌きながら前へと進む
そのまま、銃口を頭に狙いを定めて引き金を引いて撃ち抜く
「いや、何で近代兵器!?」
クトゥルフ神話だからなぁ……
「クトゥルフ神話だからな。急増だし、予備の武器だからこれしか無い
それに、想定外過ぎて何も用意してないし、姉のせいでもある」
姉は俺を見ると睨みつけるが、俺は肩を竦めつつ向かってくる触手を弾いて、引き金を引いて撃ち抜く
「それよりも……あれ焼き払うけど、大丈夫か?」
上を見上げながら攻撃を捌いていく
「なぁ、試していいか?」
は?
「『素戔嗚尊・雨乃返』!」
巨大な斬撃が全ての触手を斬り落として首を狙って向かっていくが弾かれて上へ上へと飛んでいき地面へと直撃するのと同時に爆風が周囲へと広がっていた
髪を抑えて風を受けつつ化け物を見たのと同時に体が動いて
「不味……!!」
そのまま無数の触手が向かってくるのを、姉を抱えて銃で全て撃ち抜きながら距離を
他の人達は俺を見て
「助けろよ!?」
知らん……
「姉しか心配してない。それよりも……御怒りだぞ?」
俺は剣を抜き手を離して触手を弾いて、件を手にそのまま斬り落とした
「なぁぁ鬱陶しい!」
俺は姉を下ろしながら行こうとした時に
「多分このままやってみ意味ないと思う。少し考えさせて」
姉に言われて、俺は頷いて剣を納めてから銃を手に走り、撃ち抜こうとしたら、何時の間にか上がっていたリチャードが構えていて
「『素戔嗚尊・天羽々斬』」
斬撃を斬撃で返して首を全て斬り落としていた。それを見て……
「化け物だな」
そう呟きて銃の引き金を引いた
『のんびりと行きますので適当に見てください』




