49話 1つとなった過去と未来
ティナたちは地下基地へと向かった。
「ここがそうか。」
「ジュリの話だとここだと思う。」
「よし開けるぞ。」
セイジとダイキが開けた。
そしてティナたちは侵入した。
「真っ暗で何も見えんな。」
「待って。誰かいる。」
すると天井の明かりが一斉に点いた。
愛知で見た地下基地とは思えない程の戦闘兵器がそこにはあった。
そしてその先に男が1人立っていた。
「招待した覚えはないぞ。『tears』…。」
「あんたが須藤?」
「この声…。似ているな。あいつに。」
「あんたを追い詰めてリベラティオと共に未来に飛ばした私の祖母のことを言っているの?」
すると男は振り返った。
「ああ。そうだ。今でも忘れはしない。あいつの憎たらしい面を。」
「星咲セナは私たちに託した。あんたをこのまま生かしておくにはいかない。だからこの時代で終わらせる。」
「ふっ。どこまでもそっくりだな。容姿も考え方も。だがそれはこっちのセリフだ。二度と俺の邪魔を出来ないように星咲の血はここで途絶えさせる。」
ツカサは前に出た。
「それでお前はリベラティオを持っているのか?」
「これのことか?」
赤く光るルビーのような石をちらつかせた。
「あれがリベラティオか…。それが能力を与えていたのだな。」
「そうだ。過去にはまだ力を持ったやつらが他にも何人かいた。そいつの子孫たちがお前たちの誰かというわけだ。まぁここ現代でリベラティオを使い、力を与えてやったやつもいるがお前たちではないのは確かだ。」
セイジも前に出た。
「だとするとリベラティオを見たことも触れたこともない俺たちは過去の先祖たちによるものというわけか。そしてリベラティオが現代に来たということで引き継がれた能力が目覚めた。」
「ああ。その後、星咲セナがそいつらと関わったのかは俺にはわからん。だが少なからずお前らが団結したということは運命だったようだな。」
「そうか。それでようやくわかったぜ。俺たちは出会うべくして出会ったというわけだ。いや…ある意味再会と言ってもいいだろう。それなら俺たちも先祖から託されたというわけだ。」
「記憶をリベラティオが消したにも関わらず子孫共が俺を嗅ぎ付けるとはな。江口タカシ…やってくれたな。能力までもを消し去ることができなかったのが唯一の誤算だった。」
「やはりお前もリベラティオが記憶を消していたことを知っていたか。そしてリベラティオを持ったまま現代に来たお前はすべてを記憶していた。」
「そのとおりだ。すべてを覚えている。それにリベラティオに関してはその後も調べ尽くしたからな。知らぬことはない。」
するとティナとリベラティオが共鳴し、オーラが自然と放出した。
「リベラティオはお前に近づくほど反応している。お前のことを星咲セナだと思っているのか…。」
「それであんたの目的はリベラティオを使い世界を牛耳ることなの?」
「如何にも。あと少しというとこまできたというのにまた星咲の血筋に邪魔をされたというわけだ。だが今度は邪魔をさせん。何故なら俺は手に入れたからな。」
「何をだ…?!」
「生きているのが虚しくなることってあるだろ?それは心を弱らせ生きていくことを諦めた時に起こる感情だ。」
「何が言いたい?」
「敗者の気持ちって言うのがまさにそれだ。俺と交えたときその感情に苛まれ絶望を味わう。そして俺に一生従わなくてはいけなくなる。弱者が強者に媚びるようにな。もう誰も俺を止めることも逆らうことも出来ない。そしてお前らも今からそうなる。つまり俺は最強の力を手に入れたと言うことだ。このリベラティオによってな!」
「言いたいことはそれだけか?お前が望んでいる未来にはならないだろう。」
「そうだ。ここでお前は終わるんだ。お前に未来などない。」
『では実際に味わうがいい。絶望という未来をな!!』
須藤はリベラティオを握った。すると須藤の体から禍々しいオーラが流れ出した。
「何だ…この嫌な感じ…立っているだけで悪寒がする…。」
「須藤の本来の力とリベラティオの力でとんでもないことになっているんだ。」
「全員まとめてかかってきていいぞ。それでもお前らは俺と同じ土俵には立てんがな。ふははは。」
「こいつ…!」
全員はオーラを放った。
「これが最後だ。いくよみんな。」
「おう!」
「ああ!」
「うん!」
全員は須藤に攻撃を仕掛けた。
しかしまるで透けてように攻撃が当たらなかった。
「攻撃が…当たらない…?!」
「はぁ…はぁ…どういうことだ一体…!」
「だから言っただろ。俺と同じ土俵にすらいないんだよお前らは。次はこっちからいくぞ!」
須藤は消えた。
「なに?!」
ティナとミナの前に急接近し蹴り上げ地面に叩きつけた。
「ぐぁ!」
「ティナ!ミナ!この野郎!!」
須藤はすぐに態勢を戻しセイジを吹き飛ばした。
「ぐはぁ!」
「セイジ!!」
「ふははは!!」
レン…トオル…イオリ…ヒマリ…ダイキ…と次々に笑いながら須藤はみんなを蹴散らした。
「弱い!!弱い!!弱すぎる!!」
レイナとルナが能力を合わせ放った。
「これでもくらえ!!」
『ファイアボルテックス!』
すると須藤はそれを吸収した。
「なに?!」
「有難く頂くぞ!」
そしてルナを掴み、投げ飛ばした。
すぐに追いかけ地面に叩きつけた。
「ぐぁっ!!」
「ルナ!!」
『次はお前だ!』
須藤は瞬間移動をしすぐにレイナの前に現れた。
「なに…?!」
拳をおもいっきりレイナの顔に叩き込んだ。
「ぐはぁっ!!」
「なにが『インフェルノ』だ。話にならんな!」
『次は貴様だ。』
須藤はツカサに目をつけた。
「お前は…そうかお前も星咲の血を引くものだな!」
「そうだ。お前が父さんを殺したんだな。」
「ああ。星咲の血はなんとしても消し去らなくてはいけないからな。」
ツカサのオーラが爆発した。
「楽に死ねると思うなよ。須藤。」
「自分に言ってるのか?それは。」
「お前の動きはこれでわかる!」
『プロビデンスアイ!』
しかし須藤の動きは読めなかった。
「なに…?こいつの事をまったく読めない…ならば!」
『ルミナスショック!』
すると須藤が背後に回った。
「だから話にならんと言ってるだろ。馬鹿なのか?」
「なっ?!」
首を掴み地面に叩きつけ踏みつけた。
「うぅ!!」
「本当に弱いやつらだな。こんなやつらに俺の計画を邪魔されていたと思うと心底腹立たしい。これなら過去の奴らの方がマシだったな。だがもう既に死んでこの世にはいないけどな!ふははは!!」
「許さない…!お前だけは絶対に許さない…!」
ティナは起き上がった。
「ほぉ。まだ立てるのか。お前が一番むかつくんだよ星咲ティナ。あいつと重なって見えるからな!」
須藤は星咲セナとティナが重なって見えていた。まるで生まれ変わりのように。
「その目だ。その目をしたその瞬間、奴は俺を未来に飛ばしやがった。忌々しい。」
「もうあんたを飛ばす必要なんてない。何故ならこの時代でお前を倒すからだ。」
ミナも起き上がった。
「それに私だっている。私たちの行動ですべてが変わる。だから私はティナと一緒にあんたを倒し、明るい未来を手に入れる。」
「ふっ。面白い。そんな未来が絶対に訪れないように俺がすべて壊してやる。」
「させるもんか!!変えてやるんだ!お前がいない世界に!」
「やれるもんならやってみろや!!」
ティナとミナはオーラを解き放った。
須藤もまた全身に真っ黒なオーラを身にまとった。
するとリベラティオが大きく反応した。
「なんだ?!リベラティオが今まで感じたことがない程に反応しているだと…?」
『2つの力を交わらせる…。』
リベラティオが光を放ちティナとミナの胸に吸い込まれた。
「何だと…?!何故そっちに加担するんだ?!リベラティオ!」
「これでわかっただろ。未来は私たちを求めているってことを。」
「なにぃ!!」
『ゴッドレルム。』
今まで死んでいった仲間、そしてこの場にいる仲間の光がティナとミナに集まった。
「これは…!まさか!」
「みんなの想い。覚悟。そして能力を1つに!」
「いくぞ!!須藤!」
「くそぉっ!!」
ティナとミナは須藤に攻撃を仕掛けた。
須藤はさっきとは逆にティナたちの動きを捉えられないでいた。
「俺よりも早いだと…?!」
「見える…須藤の動きがはっきりと…!」
『ルミナスレイン。』
「そんな攻撃当たらんわ!!」
するとティナは能力を須藤に追尾させた。
「なんだそれは!」
「まさか…シグレの能力か…?!」
足に当たり須藤は体勢を崩した。
「貴様ぁ!」
「まだこれからだ。」
『滅。』
「ぐっ!!」
「あれはダイチの…!」
『レイブンインパクト。』
「ハヤト…!」
ティナとミナは死んでいった仲間たちの能力を使っていた。
「みんなは私たちの心の中に生きている。最後まで一緒に戦おう。」
「そうよ。だれ一人欠ける事なんてない。いつだって一緒だ!」
『ライジングフィスト。』
「トオル…!」
須藤は防ぐのに精一杯だった。
「ぐっ!!何故…俺でなくてこいつらなんだ…!ありえん…!こうなったら無理矢理にでも!」
須藤はリベラティオを強く握った。
「ぐああああ!!体が燃えそうだ…!」
オーラが急激に増加した。
「だがこれだ…!この力だ!ふははは!見せてやる!」
『エンドオブワールド!』
「くっ!体が重い…!」
「くそっ!あと少しなのに!」
「運命というやつは常に俺の味方をするんだ!これでわかっただろ!どちらが敗者か!まずはてめぇからだ!」
ミナの腹部に強烈な一撃を繰り出した。
「ぐぁぁ!!」
激しく吹き飛んだ。
「ミナァァァ!!」
「いい感触だ!星咲の血筋というだけでこれほどまでに気分がスカッとするとはな!」
「須藤ぉぉぉ!!」
「ティナ。特にお前はこんなもんでは済まさんぞ。地獄の苦しみを味わさせてやる。」
そして須藤はティナの腹部に拳を入れた。
「ぐはぁっ…!」
「ふははは!!もっとだ。もっと叫ぶんだ!」
「やめろおおお!!」
倒れていた全員が起き上がり能力を一斉に放った。
「うるせえ!!雑魚どもが!」
リベラティオを前にかざし全員を吹き飛ばした。
「だめだ…私達だけでは奴に近づくことさえ出来んのか…。」
「いや…あのリベラティオさえ奴の手になければ勝機はある。あれが奴を強くしているんだ!」
「だがどうやって…!」
ウルハは思った。
(ここだ。私が夢で見た光景…。この場面だ…!)
「さてやるとするかあれを…!もうお前は俺のオモチャだ!」
須藤はティナの胸ぐらを掴みもう片方の手を頭にかざした。
ウルハが叫んだ。
「ティナ!!だめだ!!」
「うぅ…!」
ティナの中にオーラが吸い込まれていく…
その時だった…ティナの周りが光った。
『させない!!』
ティナの前に光に包まれた何かが現れた。
「うぅ…誰…?」
『記憶しているのはお前だけじゃない。あの日からずっとお前のこと…それにリベラティオのことを一秒たりとも忘れたことはない!須藤!!』
須藤は驚いていた。
「これは…星咲セナだと…?!そんなまさか…奴はもう…!」
【諦めないで。あなたたちには私もついているから。ここで須藤をなんとしても止めるのよ。そしてリベラティオを破壊して!】
その瞬間、須藤のオーラが弱まった。
「またしても邪魔をするか!!星咲セナ!」
『さぁ今のうちだ。今の2人ならやれる!やるんだ!ティナ!ミナ!』
「わかったよ…!2度も同じ過ちは繰り返さない!ミナ立つんだ!一気に仕留めるよ!」
ミナも立ち上がった。
「わかってる…!ティナ…やるよ…!」
ウルハがその光景を見つめながら思った。
(私が見た夢と違う光景に…未来を変えた?!)
ティナの手にオーラが宿り、須藤を殴った。
「ぐはっ!俺の力が弱まっただけではない。こいつの力も跳ね上がっている…!」
「よそ見をするな!須藤!」
ミナも攻撃に加わった。
『アブレーズボム!』
須藤は爆発し吹き飛んだ。
「よくやったミナ。」
「なに?…しまった!石がない…!」
「返してもらうよ。」
ティナの手にはリベラティオがあった。
「貴様ぁぁ!!いつの間に!リベラティオを返せ!!」
須藤のオーラがほとんど消えていた。
ティナとミナは手を繋いだ。
「お前ら…一体何を…?!」
『過去と…』
『未来を…』
【1つに!】
【終わらせる!この長き戦いを!!】
ティナとミナに光が集まった。
「ティアーズノヴァ!!
2人は拳に光を集中させ須藤に叩き込んだ。
「ぐはぁっ!!!!俺はやられんぞっ!!お前らなんかにっ!!」
「年貢の納め時だ須藤!地獄の底まで落ちろ!!二度と這い上がってくるな!」
「くそぉ!!俺の計画がぁぁぁ!!」
もう一度須藤の腹に拳を叩き込んだ時大きく光って消えた。
【終わりだ。須藤。】
そしてその瞬間、強大な光と共に大爆発を起こした。
爆風で周りの状況が分からない程だった。
少し経った後、段々と状況がはっきり見えた。
そこには膝をついたティナとミナがいた。その先には須藤の姿はなかった。
「お、終わった…。」
「跡形もなく消えたか。奴の最後にお似合いだな。それよりティナ、リベラティオは?!」
「ここにあるよ。」
光をわずかに放っていたリベラティオがティナの手の中にあった。
「この石からすべてが始まったんだ。これのせいで多くの命が犠牲になった。前までは星咲セナがやったことが本当に正しかったのかわからなかった。でも未来に送る決断をしていなければ現代ではもっと悲惨なことになっていたかもしれない。須藤が世界を牛耳っていたかもしれない。私たちは存在していなかったかもしれない。…そう思うと間違ってなかったのかも。」
「そうだな。少なからず須藤とリベラティオを未来に送ったのは英断だ。」
「それでリベラティオはどうするんだ?」
ティナはリベラティオを見た。
「これは絶対に壊さなくてはいけない…。でもどうやって…?」
ミナがリベラティオに触れた。
「もしかしたら…。ティナ。さっきのオーラで壊せないかな?2人でやったやつ。」
「え?あれで壊せるの?」
「わからない。でも、もしかしたら…私たち2人なら出来るかもしれない。」
「うん。わかった。試してみる価値はあるね。でもそれにはみんなの協力もいる。」
「ああ。わかってる!俺たちのオーラを全部持っていけ!」
「ここで断るやつなどいるものか。受け取れ。」
他のみんなも大きく頷いた。
「ありがとう。じゃあミナいくよ。」
「ええ。」
ティナとミナの周りにみんなのオーラが集まった。
すると2人の体は大きく光った。
「今だ!」
ティナとミナは拳に光を集中させリベラティオに叩き込んだ。
リベラティオは自らを守るようにバリアのようなもの貼った。
「壊れろぉ!!」
更に拳を叩き込んだ。
すると…
パリッ…
パリッ…
パンッ!
ヒビが入り大きな音を立てて砕き散った。
その後、煙となり消滅した。
「壊せた…。」
「また未来に飛んで行ったんじゃないだろうな?」
「それは大丈夫だと思う。ちゃんと確実に壊したから。」
「それよりリベラティオが消えたことによってオーラが使えなくなった。」
「本当だ…まったく出せない。」
「…これでいいんだ。もう終わったんだ。長い戦いが。」
「ええ。これで全部終わりだ。」
ティナたちは外へと出た。
雨は上がり空は晴れていた。
そして…
大勢の群衆が群れ上がっていた。
「やったのか?!」
「トップを倒せたんだな?!」
「ええ。私たちは勝ったんだ。『tears』の勝利だ。」
耳が壊れる程の歓声が響き渡った。
武器を捨て抱きしめ合う人達。膝をつき泣き崩れる人達。
みんなが私の前に集まった。
「さぁティナ。お前が政府を倒した時にやりたかったことを示せ。」
「ああ。そうだったな。ティナ聞かせてくれ。」
ミナと目が合いミナも頷いた。
『みんな聞いて。』
すると周りは静かになった。
『私は『tears』を作った時、国のトップを倒したら『tears』で国を塗り替えようとずっと考えていた。そして私たちはようやく倒すことが出来た。だからこの国を今から『tears』にしたいと思う。みんなで協力して安心して過ごせる平和な国にしたい。どうか私に…ついてきてほしい。』
しばらく沈黙が続いた。
すると大歓声があがった。
「ティナこそ新しいトップだ!」
「そうだ!俺たちはもう『tears』の人間だ!」
「みんな…。」
セイジが肩に手を置いた。
「当然の結果だ。これからはお前がトップだ。それも光に満ちた希望のトップだ!」
「うん…。」
「久しぶりに人の喜ぶ声を聞いたな。ルナ、『インフェルノ』はこれからどうする?」
「お姉さん!決まってるでしょ!『tears』の平和を守るために動くのよ!」
「似合わない言葉だなまったく。だがそれもいいな。」
「リクはどうするんだこれから。」
「俺は愛知に戻る。リーダーと戦死したメンバーたちの墓も作らないといけないしな。」
「そうか。俺も大阪に帰り、今後のことについて考えるとしよう。」
「ティナは残るんだろ?」
「ええ。これからやることは山積みだからね。」
「ミナもついていくのか?」
「当然でしょ。私とティナは一心同体みたいなものだからね。」
「ふっ。そうだったな。それじゃあ我々は先に戻る。いつだって力を貸すからな。」
「うん。ありがとレイナ。」
ティナとレイナは拳をぶつけ合った。
「ティナまたね!」
「ええ。ルナまた会おう。」
「星崎セナも江口タカシもこれでようやく安らかに眠れるはずだ。」
「そうだね。きっと上で喜んでくれていると思う。ツカサ…出会えてよかったよ。」
「俺もティナに会えてよかったよ。また何かあったらいつでも言ってくれ。すぐに駆けつけるからな。」
「ありがとツカサ。」
ツカサは手を上げ大阪に戻って行った。
「ティナ。リーダーは最後までお前のことを想っていた。なんていうか…俺たち以上に。もちろん俺もそうだ。初めて会った時からティナなら絶対に国に勝てるって思った。それを生きてこの目で見届けられて本当によかった。リーダーもきっと見ていてくれたはずだ。」
「うん。リクには本当に世話になった。これからジュリの代わりとして『フェニックス』をお願い。」
「ああ。任せてくれ。俺も何かあればすぐに駆けつける。それから俺も戦闘機に乗ってみようと思うんだ。これからティナの役に立てるように!」
「そっか。ジュリも喜ぶと思う。頼りにしてるよ。リク。」
「おう!じゃあまたな!ティナ!」
「ええ。またね!」
ツカサ、リク、レイナ、ルナは帰って行った。
その後、『tears』のメンバー達でトオルたちの墓を作った。ちゃんと勝利の報告もした。
生きていたらなんて言ってくれたかな。
想像すると涙が出てきてしまった。
今までグッと堪えていた涙が拭っても拭っても溢れてきた。
それはみんなも同じだった。今は泣いていいんだ。
だってもう終わったんだから…。




