13日 やっぱアホだった。
「赤点必修! アホレッド!」
「クールなアホブルー、ケイシ!」
「奇想天外アホイエローキリ!」
肩書きの形統一しろ‼ ほんで、レッド名前わからへんしな! 何やっけ。あ、アカリや。
レイですー。トーカについて、高校に来ました。階段昇ってる時に聞こえてきたこの声……何しとんやろ。
「おはよー」
『あ、おはようございます博士』
何かポーズ取ってたー。めっちゃビシッとポーズ決めてたー。本気で言うで。何しとん‼ うちも入れろ‼
「誰が博士か。アホ作ったって一番アホな奴やん」
レッド(アカリ)は真ん中のもっさり君やろ? ほんで、こっちのイケメンがブルー(ケイシ)と。で、もう一人の見たことない奴がイエローか。さっき名前名乗ってたよな。なんやったっけ。
「ピンク……じゃーなかった―……ユーマはまだ?」
「あーはい。まだですねぇ」
「てか、二年ズまだか」
「えー、今バイオレット先輩トイレ言ってます」
「あーい」
バイオレット……? あ、ツバキな。あれ、バイオレットって何色? とか今更考えたうちってやっぱアホなんか。アホなんか‼
「おはよ」
『おはようございますブラック先輩』
ブラックってハヅキって人やったな? ……ハヅキって、ササヤマさんって名前やったな? ほんで、今入ってきた人、前にでっかい笹担いで学校まで運んでた人やな?
まじですか。
マジですか‼
っていうか、それ以前にハヅキは女やったんかってところから言いたいんやけどな。いや『私』とか言ってたけども。色ブラックやし。口調やったらどっちかわからんかったし。
「何してた?」
「ポーズの練習してました。アホレンジャーの」
イエローの名前なんやったっけー。とりあえず今はそれが気になんねん。今しゃべってんの何て人?
「あー、じゃあそれ私入れないな。ブラックだから。たまにしか登場しないから」
「一回裏切る奴っすよねー」
レッドって正義感的なイメージやねんけど。今レッドが笑いながら『裏切る奴』とか言ったぞ。どういうことー。
「そうそう。ホンバシ先生追いかけて裏切るから」
「教師は悪の手先ですよブラック先輩‼」
ほんで全然クールちゃうしな、アホブルーケイシ。
「ブラックは一人で絵になるよねー」
「ブラックのポーズこれだから」
と、ハヅキもといアホブラックがやったポーズ。左手で顔の右側を隠し、右手は体の前を左腰の方に伸ばす。
要するに、というか、完結に言ったらアレや。中二病。痛い子みたいな感じの奴。
「ただい……何してるの」
『ポーズ‼』
いや、そら見たらわかるやろうけど。ポーズ取って何してんのってなるからな。
「バイオレット先輩もやりません?」
「バイオレットやるの?」
あ、笑顔に『やんねーよ』って書いてある。
「赤点必修! アホレッド!」
「クールなアホブルー、ケイシ!」
「奇想天外アホイエローキリ!」
「敵か味方か、アホバイオレットツバキさん!」
レッドが言うんかい!
「いや、振られてもやらないから」
「何でもいいんですってー、やってくださいよー」
「ブルーうざー」
笑てるけどな。
「おはようございますー」
「おー、ユーマおはよ」
『来たなアホピンク!』
なんでお前ら味方に向かって構えとんねん! 敵違うこの子! むしろこの子が敵やったらお前ら悪役! だってこの子めっちゃ無垢な瞳してるもん。天使みたいやもん。
「おはよー」
……お? この子誰やろ。何か、横でくくってる髪がもずくレベルでくせっけな子。あの会話の中他に誰居たっけ。『ゆっきー』?
「おはよー、アミ」
全然違たわ。
「おはよーペット」
え、なんですかツバキさんペットって。ペットって何ですか?
「ペットじゃないもん!」
「もずくだもん!」
「違うから! アカリが『だもん』とか言わないで⁉」
「え、だってバイオレットのペットだもんね? ポチ」
色つきのレンジャーのペットやのに色の名前ちゃうんやな。ポチなんやな。
「……アレ、今何時?」
「九時五秒前っす」
「九時です」
「九時……えっと、五、六、七」
「いや数えなくていいんだけど」
赤、青、黄色。
「じゃー始めよか」
『はーい』
……で、結局何部なん?




