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現役幽霊だらだら日記  作者: 呪理阿
のちのち 手紙
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161/163

死神より、魂を持つ者へ。

 お遊びがえらいモン作り出したな。

 生きては死に死んでは生きる者共へ。

 お前たちは、自分がなぜ存在しているか、何のために存在しているか知ってるかい。

 某という所属団体に尽くすためか。

 某という生物に食われるためか。

 はたまた、子孫を残すためか。

 で、それには意味があるのかい? いつか消えてなくなる物のために存在しているとでも。そんな依存し合う関係か?

 否定したいわけじゃねぇ。純粋なる疑問さね。俺にだって先の事は分からんし、以前の事を完全に記憶しているわけでもないから、何がどう関係してくるかを読めるだけの知識は、正直、無い。 

 だが、な。永遠なんて言葉があり得ないことは知っている。

 だから、いずれ俺やお前らの存在や、そのやっていることがすべて無に帰すであろうということも、感じる。

 この骨の身体に情け程度に残された脳みそでも、そこまでは考えられるのさ。他はすべて記憶だねぇ。記憶とは言わねぇか。記録だ、これは。

 そう、いつだかの大移動、集落、戦、隕石、怪物、ああ、霊界の創造時の事なんかも入ってるぞ。人間に分かりやすく言うなら、石を使って道路に描いた落書きや、ノートにさっと取ったメモ程度のコトが、何億、何京、それ以上に詰まってんのさ。それを直に見れるんだから、楽しい。

 見ないがな。見てる暇があれば我らがこの多重世界を満喫してやらぁ。そうさ、『っぽく』ねぇこと言うが、俺は死神生活を謳歌してやろうじゃねぇか。取った記憶は別の誰かが開くだろうから。

 そうさ、そうだ。俺の存在も、結局誰かに依存してんだ。『死神』だなんて、特別枠のような扱いはされちゃいるが、結局俺もお前ら生き物や霊なんぞの依存しあう関係に寄りかかる形で存在してるのさ。お前らが居なくなったら、いったい俺は何をすればいいんだい?

 今でこそ、冥界へ送る役目は俺じゃぁない。だが、俺がいるからこそ死が生まれる。お前らは死ねるんだ。もし俺が居なくなったら? 生死の輪が途切れるだけさ。お前らが居なくなったら? これまた、生死の輪が消えるわな。周る奴が居ねぇんだから。それから、そうだな。俺の趣味が無くなるな。生き物を見て回るのが最近のマイブームなんだ。

 そうか、ああ。だから、そんなわけで、俺ら頂点の神は、生物全てと肉体を失くした魂へ、敬意を表すことにする。

 いつかなくなるその時まで、お互いに依存し合おうじゃねぇか。

 なぁ?

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