15日 その意味は?
「あり、また雨かぁ……」
最近よう降んなぁ……。秋近いんやな。つか、暦上は一応もう秋なんか。昨日今日暑かったけど、今日は何や涼しい? 普通? うん、前に戻った感じがする。適温適温。快適やっ! やっぱ季節は春秋が一番やで。適・温‼
……ごめんな。めっちゃ久しぶりに寒かったり暑かったり暑かったりしたもんやから、適温にめっちゃ感動してもうてん。
『台風18号はご覧のように……』
おっふ、マジか。台風か。あ、そんで雨なん? ……いや、台風そんな近ないぞ。あら? テレビじゃもう京都当たりつつあるやん。なんか珍しな。そんな台風会うた記憶無いぞうち。忘れてるだけやろか。
「なぁなー、おとさん」
「んー?」
えー、レイちゃんは現在コウチ家に戻ってます。一応第二の家みたいなもんやし? にゃー、ミヤビー、にゃんだか久しぶりだにゃー。太ったかにゃ?
「にゃぁん」
……可愛い。うち悶える。
「『パンチ』って、英語で何て言うん。あ、間違えた。日本語で何?」
エイトの質問。ちなみに、コウチ家のお父さんは糠漬けのぬかをかき混ぜてたり。いつから糠漬け始めたんさ、この家。なんでピーマン漬けてんねんさ。うちピーマンあんま好かんわぁ。いや食べるのうちとちゃうけども。
「拳骨、とか、拳、とか」
「違うと思うけどー……」
お母さんから突っ込み入ったで! ご飯の後片づけで聞いてへんのか思うたら意外と聞いてはったで!
「む」
てか、なんでまた急に『パンチ』の日本語? 確かに気になるけども。パンチ……? パンチ、日本語……?
「うーん……」
お父さん、糠漬けな手で頭抱えんように気ぃ付けてな。そんな癖無いと思うけども。見たことないし。この癖誰やろ。昨日焼き芋したときに居た誰かや。うん。
「なー、何ー? パンチの日本語ー」
「……ふんどし」
「…………パンツ…………」
「お、よくわかったな」
……………………………………何かと思たわ‼ エイト自分よー分かったなぁ。ぜんっぜん分かれへんかったわうち。
「母さーん、何か漬けて良い物無いかー? 野菜、糠漬け」
「そこの大根良いよ」
……え、あれ? 話終わりなん? 結局パンチの日本語って何やってん。うちも気になってんのに。
「よーいしょっと」
お構いなしか。お構いなしに漬けんのか。そらな、幽霊の事情とか知ったこっちゃないと思うで。でもちゃんとオチつけようや。あ、オチ付いた? パンチ=ふんどし=パンツでオチ付いたん? あ、ついたかも。でもさぁ! 気になるやん‼
「あれっ? 父さん、結局パンチの日本語って何に落ち着いたん?」
よくぞ聞いた。ありがとうトーカ。ごめん、いつから居たん自分。
「ふんどし」
「……punch。殴打すること」
「へぇー。そうか、そういう言い方があったか」
「切符切り用のはさみ」
「それ何か違うパンチだな」
「迫力」
「あぁ、はいはい」
「えー、参考、『英和辞典・和英辞典 - Weblio辞書 英和和英』」
「そんな意味もあったのか」
いやそれ違う。意味違う。




