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君たちはワルイコです  作者: H.R
1回目の話し合い
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第2話中編 追放者は…

「…まずは、放送が鳴った時に何をしていたか言い合うか。」

「…そうだな。」


白井さんと黒井さんが先陣を切る。すると里紗から話し始めた。


「あーしはずっと1人で倉庫の探索をしてたよ!1人で寂しかったから次はパイセンと探索したーい!」

「…そうか。」


次に百合さん、菜七子さん、鈴が話し始めた。


「私はずっと部屋で漫画を描いてました。締切が近いので…。」

「僕は次のコスプレの案を考えてたよ!」

「私は勉強をしてたわ。もうそろそろ高校生になるんだもの。」

「…3人は自室にいたんだな。」


次にセルスさん、エルナさん、心さん、峰さんが話す。


「僕はこの部屋でエルナさんとお茶を飲んでたよ。エルナさんはとても優しくていいお嬢様だったよ!」

「 と、当然じゃない…。わたくしも楽しかったですわ…///」

「私は妹と広場で勉強してたよ!この子ったら甘えん坊だから!」

「あなたがしたいって言ってきたんでしょ。はぁ、お姉ちゃんと勉強してました。」

「…?」


エルナさんの様子に違和感を覚えた。が、気にしてる暇は無い。次に菜緒と瀬羅が話し始める。


「僕はせらと一緒に保健室の探索をしてたっす!」

「なおに同じくだ。」


しばらく沈黙が続くと白井が話し始めた。


「…残りの奴らはなんで言わないんだ?」


その声の後に光さんと奈美さんが答える。


「怪しむなら勝手にどうぞ。」

「私たちは喋らないから。」

「…ふん。」


瑠衣子と江南さんも話す。


「わ…私は…そ、その…えっと…部屋に……いました…。」

「私は部屋で寝てたよ!」

「…あと話してないのは3人か。」

「…早く話せ。」


その声に答えるかのように弥江子さんが話し始める。


「話してもいいが、その前に聞きたいことがある。おいなる。お前が殺したんだろ?」


教室にいた全員が鳴の方を向く。しかし鳴は冷静に返す。


「なんで?私はずっとしずちゃんと居たから無理だよ!不良さんざんねーん!」

「ちっ、こういうタイプは嫌いだ。」


白井さんが弥江子さんに聞く。


「…なぜ、そう思ったんだ?」

「俺は探偵だからな。助手のしずに聞いたんだ。なるが殺したってな。」


次の瞬間体に悪寒が走った。鳴が殺気しかない笑顔でこちらを見ている。やばい。


「しずちゃん?まさか、そんな不良の嘘に付き合うなんてことしないよね?」

「………」

「おいしず。早くそいつが犯人だって言え。」

「………」


私は…どうしたらいいんだ。どっちの味方をすればいい。私は…沈黙を選んだ。もう何も言いたくない。何も考えたくない。私には…決められない。


「…沈黙か。まあいいだろう。だいたい固まった。」

「…そうだな。不良、しず、なる。この3人の誰かだろう。」

「………」


と、その時。


「ふっ…馬鹿だねw」

「…なんだ貴様は?」


光さんが急に喋りだした。


「馬鹿だねみんな!犯人は私なのに。ね、なみちゃん!」

「そうだね。ひかりが殺して私が死体を片付けたってのにねw」

「………」


何を言ってるんだこの2人は。だって沙奈枝さんを殺したのはなるのはずじゃ…。


「…じゃあなんだ?お前らを追放してもいいのか?」

「してもいいけど!」

「好きにしなw」

「…ちっ、もういいこいつらを追放する。」

「え?」

「承知しました。では話し合いの結果、なみ様と光様の御二方を追放します。」

「ちょっとまっ…」


止める間もなく、次の瞬間奈美さんと光さんの身体が上から降ってきた日本刀で切断された。笑いながら倒れる奈美さんと光さん、周辺に散らばる赤い液体。何が起こったんだ…。誰も喋ることが出来ずに沈黙が続く。一瞬の状況すぎて誰の脳も追いつけて居ない。たった1人、菜七子さんを除いて…。

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