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君たちはワルイコです  作者: H.R
5回戦
40/47

第16話前編 すごろくゲーム

「それでは、しず様、りさ様、こころ様、すず様、ななこ様、るいこ様の順番でサイコロを振ってください。」


私はサイコロを振る。出目は6だ。

6マス進んだ先には命令が書かれていた。


「その場で10回ジャンプしろ…?」


私は10回ジャンプした。こんなことになんの意味が……あ…

ひとつ思い出した。私たちは制服を着ている。ジャンプしたということは……


「いいですねぇしずさん!最高の画角でしたよ!」

「これが…ゆりさんの喜ぶこと……」


そうだ。百合さんは漫画家。ラッキースケベなんて漫画のネタにぴったりじゃないか。


恥ずかしい気持ちを隠しつつ、順番が回ってくるのを待つ。里紗は出目1で腕立て1回、心さんは出目3で何もなし。


鈴がサイコロを振る。出目は6。私の隣まで来た。


「あっそうそう。同じマスに止まった人たちはハグしてくださいね!最近は百合漫画に凝ってたんでグッドタイミングですよ!」


鈴は頬を赤らめながらも私がハグするのを待っている。


「すず、すぐ終わらせるからね。」

「うん…。」


私は鈴にハグをする。小さな身体から心臓の揺れが伝わってくる。鈴は生きている。私が守らないと。


「しずさんに抱きつかれてると…落ち着く……」

「いつでも私を頼っていいからね。」


「いいねえ!!最高だよ2人とも!!もうゴールでいいよ!」


一瞬思考が停止する。今なんて言った?ゴールしていいって言った?


「だって5回戦の進行役は私ですから、好きにやらせていただきますよ!」


私と鈴は百合さんに誘導されてゴールのマスに着いた。


「本当にいいんですか?」

「もちろんですよ!」

「じゃあ、お言葉に甘えさせてもらうわ。」


鈴は勉強を始めた。


「本当に熱心なんだね。」

「もう…過ちは犯したくないからね。勉強しないと…」


鈴も自分を変えようと頑張ってるらしい。それなのに私は…もう1人の自分とちゃんと向き合おうとしていない。私も変わらないと…



私たちがゴールした後もすごろくは続いた。


「こころちゃんがりさちゃんによしよしする!」


「ごめんねりささん。」

「こころパイセンの手、温かいですね。」

「そうかな?」

「そうですよ。立派な姉って感じがします!」

「そう…。ありがとうね。」


「ななこちゃんがるいこちゃんに投げキッスする!」


「僕のハートは届いたかな?」

「今の貴方のハートなんか届きませんよ。」

「悲しいな。」


「るいこちゃんが腕立て10回する!」


「運動不足で…きついです……うう」

「頑張れるいこ!」

「はいぃ…」


「りさちゃんが黒歴史を公開する!」


「実は…小学校3年生までおもらししてました……」

「りさはやっぱり可愛いな。」

「パイセンやめてよ…//」



そして、事態は急に動き出す。


「こころちゃんがななこちゃんの手に切り傷を付ける!」


「そんなこと…できない。」

「えー。私さ、グロ系の漫画にも凝ってるんだよね。困るな〜。」

「大丈夫だよ、こころ君。1回くらいなら。」

「本当にごめんなさい。」


心さんは菜七子さんの腕に切り傷を付けた。


「ごめんなさい。」

「気にしないで!」



「りさちゃんがるいこちゃんにハグをする!」


「ごめんね、るいこっち。ちょっと我慢してね。」

「はい。」

「……るいこっち、なんか冷たいね。」

「すみません。昔から冷えやすい体質で…」

「なるほどね!」



10分後…

里紗がゴールし、心さんもゴールする。残りは菜七子さんと瑠衣子だ。しかしここで、考えたくもない最悪なことが起こる……



「このマスは〜?ななこちゃんがるいこちゃんを拳銃で撃ち抜く!」


「……は?今、なんて言った…」

「ん?しずちゃん聞こえなかったの?拳銃で撃ち抜くって言ったんだよ。」

「そんな……」


「ゆり君、これでるいこ君を撃ち抜けばいいのかい?」

「はい!」

「やめて!ななこさん!」

「ななこパイセンだめだよ!」

「一緒に変わる約束をしたじゃないですか!」



私たちの制止の声も届かず……


パァン



菜七子さんは…瑠衣子を……撃ち抜いた………

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