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君たちはワルイコです  作者: H.R
5回戦
39/47

第15話 なんで百合さんが…

自習室に着くと、床にすごろくのマスのようなものが描かれていた。


「なにこれ…。次はすごろくってこと?」

「はい。その通りです。」


カレンが説明を始める。


「5回戦はすごろくゲーム。シンプルなすごろくをしてもらいます。そして各マスに命令が書かれているので、実行してもらいます。」

「ただ単にすごろくをするだけなんですか?」

「そうです。ただ…最下位の方にはバツゲームを受けてもらいます。」

「バツゲームって……?」

「それはもちろん、死ですよ。ワルイコなんていくら死んでも構いませんからね。」

「……」


やはりカレンは、私たちワルイコに相当な恨みを持ってるらしい。でも…私はカレンを殺してしまったらしいけど……他の人たちは関係ないじゃないか…


「それでは、今回の進行役を務めさせて頂きますカレンです。そしてもう1人…」


すると、目の前に見た事のある人が現れた。とても自分勝手な殺人鬼。3回戦で私たちを困惑させた人物…


「ゆり…さん……?」

「こんにちは。石上 百合です。今回のすごろくは私が作ったので、私が喜ぶようなことが多く書かれてます。」

「なんで…ゆりさんが……」


カレンが質問に答える。


「まだ気づかないんですか?このデスゲームに出てくる進行役はみんな死者ですよ。それも、このデスゲームの参加者に関係している…ね。ゆり様もこのデスゲームで死んだので進行役になれます。もちろん…やえこ様もなれますが、会いたいですか?」


弥江子さん。私が初めて好きになった人。でも…


「お前たちが出すやえこさんは偽物だ。だから、会わないでいい。」

「そうですか。じゃあ、もう1人の参加者を呼んでくるので待っててくださいね。」

「もう1人…?」


カレンが目の前から消えて数秒後…


「やあ、みんな。ななこだよ。」

「ななこさん!無事だったんですね!」

「ななこパイセン久しぶり!」


私たちの喜びの声も届かず…カレンは説明を始める。


「ななこ様はこのデスゲームの狂人枠、つまり快楽殺人犯。そのくせに、変わりたいとかほざいておりましたので、彼女の能力を奪って洗脳しておきました。まあ、簡単に言えば黒幕側の人間になったってことですよ。」

「そんな……」


心さんは、菜七子さんが変わろうとしているって言っていた。でも…洗脳されてしまうなんて……


「あなた方は…おかしい。」

「おや?なんですかこころ様。あなたも殺人鬼なんだから分かるでしょう。人間、すぐ変わることなんて出来ないって。」

「そうかもしれない……でも!殺人鬼だって、人を殺してないワルイコだって、変わる権利はある。それがどれだけ長い道のりでも、あなた方に殺される筋合いなんかない!」

「……面倒臭いですね。ワルイコの分際で。もういいです。5回戦始めますよ。スタートに立ってください。」


心さんは本当は優しいのかもしれない。いや、今まで死んでしまったみんなだって、全員事情があったはずなんだ。だから、私たちは負けない。カレンにも、レイナにも、黒幕にも……

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