第7話後編 新たな仲間?
静ちゃんと鳴ちゃんと峰ちゃんと一緒にレイナの個室に向かう。久しぶりに4人で集まったこの感じ、とても胸が踊る。こんなくだらないゲーム、誰が企画したのかは分からないけれど、静ちゃんを戻してくれたし、今では感謝している。
「楽しみね!」
「俺は気だるいけどな」
「私も同感だよー」
「お姉様が楽しそうで嬉しいです。」
そんな会話をしていたらレイナの個室に着いた。
「ここは任せてね〜」
そう言うと鳴ちゃんは扉の鍵をピッキングした。ものの5分で鍵を開けた。
「なるちゃん流石の腕ね〜」
「昔しずちゃんと沢山練習したからね!」
静ちゃんは扉を勢いよく開ける。中には誰もいなかったが、すぐにレイナが出てきた。
「前々から思ってたんですけど、あなたがた進行役はホログラムで出現させて、音声は他の場所から流してるんですね。」
「よく分かりますね。まあ、分かりますか…あなた方に殺されてもうこの世には存在しませんからね。」
レイナが微笑む。
「へぇー。すごい技術だ!」
「そうね〜」
「それで、私に何か用ですか?」
静ちゃんが話し始める。
「俺の記憶が戻ってきたからな。このゲームをぶっ壊しに来たわけだ。」
「そうなんですね…。ですが、今回人を殺したりできるのはこころ様だけですよ?」
「あぁ、分かってるさ。こころ1人で問題ない。」
「そうですか、健闘を祈ります。ですが、モタモタしてて大丈夫なんですか?」
そう言うとレイナは1つの映像を流す。
そこには化学実験室に集まる私たち以外の人達が映っていた。
「なるほどな、完全に二極化したわけか。」
「それでは私はこれで。」
その瞬間レイナが目の前から消えた。
「軽く作戦会議して行くか。」
「そうだね!」
私たちは向こうの勢力に対抗するために作戦会議をすることになった。
「2回戦は、俺らにとってはかなり不利なルールだ。だからまずは終了者を殺そう。」
「誰かは分かってるんですか?」
「記憶を取り戻す前に聞いた気もするんだが、思い出せないな。直近で思い出せるのは図書室の監視カメラでの映像を編集したことくらいか。」
「あー!あの映像ね。ゆりって人が死体工作してたのをしろいって人に変えてたやつね。」
「そうだ。なかなか面白かっただろ?」
「うん!」
「まあ、そんなのは置いといて、まずは終了者の特定からだ。俺が様子を探ってくる。」
「頼みました。」
「お前らはとりあえず俺の個室で待ってろ。」
「はーい!」
そう言うと静ちゃんはレイナの個室から出て行った。
「私思うんだけど、わざわざ私たちに殺された人たちのホログラムを用意してるってことはさ、このゲームの黒幕って20人の中にいたんじゃないのかな?」
「私もそう思います。お姉様。」
「そうだねー!私も思う!」
そんな会話をしながら静ちゃんが戻ってくるのを待った。
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俺はレイナの個室を出て化学実験室に向かう。二極化したとはいえ、おそらく俺が記憶を取り戻していることはバレていないので鳴から聞いた記憶が無い頃の俺を演じて会いに行くことにした。
「みんな大丈夫?」
「しずパイセンじゃーん!」
「しず君どこに行ってたんだい?」
「ちょっとお腹壊しちゃってて、トイレにいってたんだ。」
「なるほどね〜」
俺が終了者の特定をしようとしたところで邪魔が入る。
「あの…しずさん、ちょっと話したいことが…」
内心とんでもなくだるかったが、瑠衣子は確かハッキングを出来るやつだ。これは利用できる。
「わかった。自習室に行こう。」
「はい…」
化学実験室のやつらに別れを告げると、俺は瑠衣子と一緒に自習室に向かう。
自習室に着くと瑠衣子はカーテンやドアを閉め始めた。好都合だ。とてもいいように事が進んでいる。
「ねぇ、るいこさん。」
「な、なんでしょう…」
「ちょっと目を瞑ってくれないか?目元にゴミが付いてる。」
「わかりました…。」
瑠衣子が目を瞑った。今しかない。俺は瑠衣子が目を瞑った瞬間、瑠衣子の顎を持ち上げてキスをする。俺の唇には媚薬のような効果があるらしく、昔からよくキスをして相手を手ごまにしてきた。鳴もその1人だ。
「うぅ…」
「なあ、るいこ。俺らに協力してくれないか?」
「いいですよ…。しずさん大好きです。」
「そうか、俺も好きだぞ。」
「嬉しいです!」
瑠衣子と一緒に俺の個室に向かう。そこには驚いている3人がいた。
「え?その人って…」
「るいこだ。いつも通り服従させた。こいつの秘密は使えそうな性能してるだろ?」
「確かにそうですね。」
俺らは4人のチームから5人のチームになり、終了者を探すためにまた潜伏することにした。少しの違和感に気がつくことはなく…




