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第5話 応諾と派遣

今回も少し短いです。


どうぞ、お読みください。

 〔デイ・ノルド王国〕首都 〔ハルマ―〕王城 西宮 食堂


 貴族や各国の関係者などを招待して行われた僕の誕生会が終了し、僕たちは、お爺様とお婆様が暮らしている西宮へとやって来ていた。

今から始まるのは、王族の身内だけでの僕の誕生パーティーである。参加者は、身重の第三王妃を除く王族全員であり、一歳にもうすぐ成る妹三人も参加している。

 参加者全員が席に着き、宴の準備が整うと西宮付の侍女たちが、食卓にロウソクが刺さったケーキを運んできた。

そしてケーキを僕の前に置くと、ロウソクに火を灯して、後ろに下がった。更に別の侍女が、部屋の明かりを落とした。


「エギル、七歳のお誕生日、おめでとう。」


 そう言って家族を代表して、父上が、そう言って来た。続いて母上たちもそれに続いて祝福の言葉を述べた。

そして僕は、全員の祝福の言葉を聞き、ロウソクに灯された火を一気に消したのであった。


 パチパチパチパチパチ。


 と拍手が起こり、侍女が再び明かりを灯し、食堂が明るくなると、ケーキを運んできた侍女たちが、再びケーキを一旦テーブルから別の場所へと持っていった。

そしてまた別の侍女たちが、今度は料理を運んできて、テーブルに並べると、礼をして後ろへと下がった。


「では、いただこう。」


 それを受けたお爺様の掛け声により、全員が、神々に祈りを奉げ、「いただきます。」と言って、食事が開始されたのであった。


 しばらくして食事が終わり、誕生ケーキも皆でいただき寛いでいると、ドアがノックされ侍女が入ってきた。

そして侍女は、父上の元に寄ると耳元で何かを報告した。


「そうか、入ってもらいなさい。」


 父上がそう言うと侍女は、「はっ、かしこまりました。」と言って入ってきたドアから出ていくと、数分して戻ってくると、宰相を伴っていた。


「お寛ぎの所申し訳ありません、陛下。」


 宰相が、謝罪すると父上は、こう返答した。


「いや、構わない。人選もしなければならないから都合が良い。それにエギルの誕生祝いは終わっているからな。」


 父上の返答に対して宰相は、「ありがとうございます。」と言って父上に歩み寄ると、懐より封書を取り出し、父上に渡した。

父上は、封書を受け取ると、傍に置いてあったペーパーナイフを取り、封を開封し、中に入っていた手紙を取り出すと、広げて読みだした。

そして手紙を読み終えると、「ふむ。」と言って少し考えこみ、直ぐにこう言いだした。


「エギル、スカイテールの建国祭に行ってみないか?」


 父上は、そう言って来た。僕は、「えっ?」と言って疑問を呈すと父上は、こう続けた。


「お前も七歳になった国内の事ばかりではなく、国外の事も知っておくべきだと私は、思っている。その為にも今回は絶好の機会である。どうだ?」


 僕は、その言葉に「ウーン」と言いながら考えて、こう告げた。


「分かった。僕、行くよ。父上。」


 そう返答すると父上は、笑顔を浮かべて、僕の頭をワシワシと撫でて来た。そして僕と共にスカイテールに赴く人を選抜していった。

その選抜メンバーは、僕ことエギル、前国王であるお爺様、前王妃であるお婆様、そしてガル叔父上夫妻さらにリウム先生たちである。

その旨を父上は、宰相に伝えると、宰相は、手続きの為、西宮を後にしていったのであった。

そして僕たちもお爺様たちに「おやすみなさい。」と言って後宮に戻ったのであった。


お読みいただきまして、ありがとうございました。


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