9ページ目 ステータス
「それでは、ステータスの登録をしていきましょう」
「ちゃんと補助優先にしてしてね」
2人はそう言うが、したことないから分かんないよ!
そう思いながらタブレットに目を落とすと普通にゲームのステータスウインドウが表示されており、基本ステータス欄(属性・クラス等)、スキル欄、装備欄という感じでタブ別けされている。
チェックするとステータス欄はHP・MP・STR・VIT・AGI・DEX・INT・属性の基本的っぽい項目があるだけだった。
スキル欄はスキル・特殊スキル・ユニークスキルと分かれている。
各項目の右隣にはご丁寧にそこから選べと言わんばかりに▼マークが付いている。
うん、普通に決めれるわ。
ステータス振り分けの決定はどの時かと尋ねるとエリザさんに提出して登録してもらった時の様だ。
「これ、今日中でないとダメか?」
「はい、過去に未登録の状態で帰られた方が翌日ステータスが適当に振られていたと駆け込んできたことがあります。結局その方々はお金を貯めて振り直しを余儀なくされています。なので、皆さん時間がかかってもココで決められます。」
確かにそんなギャンブル、できない。
戦闘の補助とか頼まれるのにそんなランダムステータスで頑張る気にはなれないな。
ここは確認しながら決めていくか。
「えと、ステータスの数値は勝手に上がるものなのか?」
「はい、日々の生活や戦闘の中でステータスに関係性のあることを繰り返せば対応しているステータスが上昇するという結果は出ています。あと、選んだクラスもステータスの上がり方に関係ありますね。」
「武器はどうなるんです?選んだクラスによって持てないものとかあるのか」
「武器・魔法・スキルに特定のクラスでしか扱えないものはありませんが、選んだクラスと会わないと力を発揮できませんので殆どの方がそのクラスにあった武器・防具・魔法・スキルを選んでいきます」
なるほど、ミスマッチな組み合わせは基本しないと。
「クラスはどうなんだ?特定の場所いに入れないとかあるのか?例えば何かの聖域があったとして、闇属性系のクラス・魔法が使える者は入ってはいけない。みたいな」
ゲームで稀にあるからなー、出入りの制限のある場所。
「ありませんよ。クラスでは。身分ではありますが。王族・貴族・神官しか入れないという所は存在します。王族は無理ですが、貴族と神官は頑張れば成れますよ。後、あるとすれば私有地ですね。
あなたたちにとって一番の障害になるのはおそらく貴族しか入ることのできない場所かランク制限のある場所ですね。」
王族は当然だな。
神官は現状かかわる要素なし。
ランク制限は時間をかければ行けるだろう。
貴族の部分はメンドウそうだ。
「装備品で聞きたいんだけど、装備品によってはエンチャントが付くものがあるのか?こう、剣だけどVITも上がるみたいなの」
「はい、ありますよ。主にダンジョンの中に・・・ですが。後は鍛冶師ギルドが中心となって研究・製造しています。腕の良い鍛冶師はアイテムを混ぜて造ることである程度付与する能力を決められるそうですよ」
これもゲームのエンチャント付与とほとんど同じようだ。
狂気のエンチャントマラソン。この世界でも体験するのだろうか。
「このスキルが3項目に分かれているのはどういう意味があるんだ?」
「スキル欄にあるものはほとんど全て習得可能なものです。特殊スキルは専門クラスのスキルになります。使用できるクラスに制限は無いですけど、使い勝手が悪いものが多いですね。ユニークスキルは個人だけのスキルになります、取得条件・効果その他諸々一切が不明です。
持っている人の方が少ないですね。仮に取得できたとしても、本人にとって良い効果が得られるとは限りません。」
「てことは通常スキルと特殊スキルを気にすればいい感じか。覚えるにはどうすればいい?」
「訓練でも取得できますが、各ギルドでスキルブックを販売しておりますのでソチラでの購入をオススメします。」
「所持スキルの限界数は」
「え、っとそんなにたくさんスキルを持つ予定なのですか?」
「へ?色々な種類のスキルがあった方が良くないですか?」
「同系統・・・攻撃なら攻撃、防御なら防御などの同系統スキルを複数持たれる方はいますけど、複数系統はあまりおられませんね。簡単なスキルは当然皆さん取得されますが上位になってくると使いこなすのが難しい物も多いので」
スキルは自分のクラスに合させて選んでいく方が良い、か・・・。
補助優先にしてくれって言われてるし、どうすっかなー・・・・