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おもり
「おもり」
どす黒い塊が、私の心をむしばんでいく
動きを鈍くし
心を鈍くし
だんだんと、私のすべてがマヒしていく
痛みを感じないように
寒さを感じないように
石のように、重く、硬くなっていく心を感じる
痛みは感じない
寒さも感じない
ただ、息だけは
息だけは、どうしようもなく苦しい
だから、だったら
いっそのこと呼吸を止めてしまえばいいと、私は
「アイしてる」
君の細い首を絞めたい
白く長く伸びるその首を
弱弱しいその首を
君を無茶苦茶にしてしまいたい
君の泣き叫ぶ顔が見たい
ねえ、おかしいかな?
君に振り向いてほしいんだ
でも君はこちらを見向きもしない
だったらいっそ
永遠に僕だけのものにしてしまいたい
誰も見たことのない顔を
ねえ、僕だけに見せて
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