9/60
009 【自然】星、【属性】幸せ
「あの一番星をご覧。まるで僕らを祝福してくれているかのようじゃないか」
「うわ、気障な台詞。いくらなんでも、気取り過ぎじゃない?」
「思ったことを素直に言ったまでだよ」
それっきり、男は口を噤んだ。女の前に小箱を差し出した姿勢のまま。
そっと蓋を開く。指輪に嵌ったダイヤが、きらりと光った。
「あんな遠い星なんて、どうってことないわ」鼻を啜りながら、言う。「だって……、私を幸せにしてくれる星が、こんな近くにあるんだから」
「あの一番星をご覧。まるで僕らを祝福してくれているかのようじゃないか」
「うわ、気障な台詞。いくらなんでも、気取り過ぎじゃない?」
「思ったことを素直に言ったまでだよ」
それっきり、男は口を噤んだ。女の前に小箱を差し出した姿勢のまま。
そっと蓋を開く。指輪に嵌ったダイヤが、きらりと光った。
「あんな遠い星なんて、どうってことないわ」鼻を啜りながら、言う。「だって……、私を幸せにしてくれる星が、こんな近くにあるんだから」
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。