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君の隣。  作者: ユーリ。
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囚われの少年

過去編スタートです

一年以上あいてしまった

ガラスが割れるような音に飛び起きた。



あぁ…またか……

父さんと母さんがケンカしている。

まだ小さい俺にとって、いつも喧嘩の内容はあまり理解出来なかったが、飛んでくる罵詈雑言、当然のようにふるわれる暴力に耐えきれずにいた。


ーーねえ神様

ーー本当に居るのなら

ーーーどうして助けてくれないの??


「もうやめて……!!」


俺は目をぎゅっと瞑り、いつもうずくまっていた。







それからまもなく、父さんと母さんは返ってこなくなった。

毎晩する物音から心配してくれていた近所の人も次第に寄り付かなくなって行き、まだ1人で生きていくスキルもない俺にはどうしようもなかった。








「お腹空いた……寒い…」


季節は11月。まだ秋と呼んでもいい頃だったが、この日は冷え込んだ。



「もうこのまま死んでしまった方が…」


悪い考えが頭をよぎる。






ピン、ポーン


突然、インターホンが鳴った。




お父さん?お母さん?帰ってきた??


俺は夢中で駆け出した。


勢いよくドアをあける。









「あ?誰だお前」


黒づくめの男が言う。





さァーーーっと血の気が引いた。





「確か、あいつらのガキっスよ」

「チッ、逃げたか、おい、こいつだけでも持って帰るぞ!」




取り立て屋…??



逃げなきゃ。




逃げなきゃ………!!!




「………〜ッ!!!」


俺は走り出していた。









「あっ、おい待て!!逃がすな!!!!」


取り立て屋が叫ぶ。







「神なんて居ない」

「居ないんだから」










「自分で逃げなきゃ!!!!!!」












どれくらい走っただろうか。

疲れ切った俺は路地裏のゴミだめの影に身を潜めていた。



「いたか」

「いや、いない」

「どこいったんだあいつ」



近づいてくる声と足音。



「やばい来た……でも……意識が……」


俺は深刻な栄養失調に陥っていた。

よく走れたものだと今でも思う。








薄れゆく意識の中で、黒づくめの男が近づいてくるように感じた。




「ごめんなさ……」





そう呟こうとして……………

ここで意識は途切れた。









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