第九章 新たなダンジョン
瞬間移動の修行を終えた俺は、冒険者ギルドに向かった。
レベル25になり、様々な魔法を習得した今、もっと強い敵と戦いたい。
受付カウンターに立つリリアに声をかける。
「リリア、この近辺に他のダンジョンはないか?」
リリアが顔を上げる。
「レオンさん、古の遺跡ダンジョンをクリアしたんですよね?お疲れ様です」
「ああ。だが、もっと強くなりたい。他にダンジョンはあるか?」
リリアは少し考えてから、地図を広げた。
「ありますよ。いくつか紹介しますね」
彼女が地図上の場所を指さす。
「まず、街から東へ三日の場所に『氷結の洞窟』があります。難易度は上級で、Bランク推奨です。氷属性の魔物が多く出現し、最深部には氷竜がいると言われています」
「氷竜……」
「次に、南へ五日の場所に『炎獄の火山』があります。こちらも上級で、Bランク推奨。火属性の魔物ばかりで、最深部には炎の巨人がいるとか」
「他には?」
「西へ一週間の場所に『深淵の迷宮』があります。こちらは最上級で、Aランク推奨です。五十層以上あると言われていて、誰も最深部に到達したことがありません」
俺は考えた。
氷結の洞窟、炎獄の火山、深淵の迷宮……どれも古の遺跡ダンジョンより遥かに危険だ。
「レオンさん、一つ聞いてもいいですか?」
「何だ?」
「レオンさん、まだDランクですよね?Bランク以上のダンジョンは危険すぎます。まずはランクアップ試験を受けた方がいいのでは……」
「ランクアップ試験か」
確かに、俺はまだDランクだ。実力はそれ以上になっているが、公式な評価は変わっていない。
「ランクアップ試験はどうすれば受けられる?」
「ギルドマスターに申請してください。試験は実技と筆記があります。Cランクへの昇格試験なら、明日にでも受けられますよ」
俺は頷いた。
「分かった。まずはランクアップ試験を受ける。それから新しいダンジョンに挑戦しよう」
「そうですね。その方が安全です」
リリアは安心したような表情を浮かべた。
俺はギルドマスターの部屋に向かった。
ランクアップ。Dランクから、Cランクへ。
そして、さらに上のダンジョンに挑む。
もっと強くなる。もっと多くの人を守るために。




