第七章 魔物素材の売却
街に戻った俺は、まず風呂に入り、休息を取った。
翌日、俺は冒険者ギルドの買取窓口に向かった。
「これを全て買い取ってほしい」
俺はアイテムボックスから魔物の素材を次々と取り出した。
ゴブリンの皮、オークの牙、ミノタウロスの角、ヘルハウンドの毛皮、ダークエルフの装備品、そしてストーンゴーレムの巨大な魔石。
買取担当のギルド職員が目を丸くする。
「これは……全て無傷!?信じられない品質です!」
「いくらになる?」
職員は素早く査定を始める。
「ゴブリンの皮、一枚銀貨二枚……五十枚で金貨一枚」
「オークの牙、一本銀貨五枚……二十本で金貨二枚」
「ミノタウロスの角、無傷のものは珍しい……一本金貨三枚、三本で金貨九枚」
「ヘルハウンドの毛皮、完全な状態……一枚金貨五枚、五枚で金貨二十五枚」
「ダークエルフの装備品一式……金貨十枚」
「そして、ストーンゴーレムの魔石……これは特大サイズで無傷。金貨五十枚です!」
職員が合計を計算する。
「総額……金貨九十八枚になります!」
俺は驚いた。一週間のダンジョン潜りで金貨九十八枚。通常の冒険者なら数ヶ月分の収入だ。
「無傷の素材がこれほど高値で売れるとは……」
「レオンさん、どうやってこれほど綺麗に素材を採取したんですか?普通は戦闘で傷つくものですが」
「企業秘密だ」
俺は金貨を受け取り、ギルドを後にした。
剣を封印して正解だった。魔法だけで戦い、マスク系魔法で無傷で仕留める。これが最も効率的な狩りの方法だ。
そして、レベルも25まで上がった。能力値も大幅に向上している。
「力のない正義は戯言だ。俺はもっと強くなる」
俺は次の目標を考え始めた。
そして、ある可能性に気づいた。
レビテーション……空中浮揚。今は数センチしか浮けないが、魔力が増えた今ならもっと高く浮けるはずだ。
そして風魔法で推進力を得れば……空を飛べるのではないか?
俺は街の外れの森に向かった。
開けた場所で、俺は目を閉じて魔力を感じ取る。
まずはレビテーション。自分の体を浮かせるイメージ。
魔力を全身に巡らせ、重力に逆らう。
足が地面から離れた。十センチ、二十センチ、五十センチ……一メートル。
「もっと上だ!」
魔力を増やす。二メートル、三メートル、五メートル。
空中に浮いている。完全に浮いている。
次は風魔法だ。
背中に風を集める。推進力を得るイメージ。
「ウィンドプッシュ!」
風が俺の体を前に押し出した。
空中を移動している。飛んでいる!
俺は笑みを浮かべた。
さらに練習を重ねる。上昇、下降、前進、後退、左右への移動。
風の強さと方向を調整することで、自在に空を飛べるようになった。
数時間の練習の後、俺は完全に飛行をマスターした。
レビテーションで浮き、風魔法で推進する。これで空を自由に飛べる。
俺は上空百メートルまで上昇し、街を見下ろした。
鳥の視点。冒険者として、これほど有利な能力はない。
偵察、移動、戦闘……全てにおいて飛行能力は圧倒的なアドバンテージになる。
「これで、俺はさらに強くなった」
俺はステータスを確認した。
【スキル】
・剣術(中級)※封印中
・体術(中級)
・火球魔法(中級)
・炎の嵐(中級)
・水魔法(中級)
・風魔法(中級)
・土魔法(中級)
・念動力(中級)
・治癒魔法(初級)
・アイテムボックス(中級)
・ステータスオープン(中級)
・テレパシー(初級)
・透視(初級)
・空中浮揚(中級)
・ウォーターマスク(中級)
・ソイルマスク(初級)
・ファイヤーマスク(初級)
・飛行(中級)←NEW
新しいスキル「飛行」が追加された。
俺は空を飛びながら、次の目標を考えた。
もっと強くなる。もっと多くの人を守る。
悪党を裁き続ける。
そして、まだ習得できていない超能力がある。
テレポーテーション……瞬間移動だ。




