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悪党には死を 理不尽な暴力が嫌いな男  作者: 慈架太子


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第十三章 素材売却と新たな依頼


 買取窓口に向かい、アイテムボックスから素材を次々と取り出す。


 フロストウルフの毛皮(無傷)×二十枚、スノーエレメンタルの魔石(無傷)×三十個、アイスゴーレムの氷核×十五個、アイスドレイク×五体分(鱗、爪、牙、魔石全て無傷)、アイスタイタンの心臓×三個、フロストデーモンの角×八本、ブリザードエレメンタルの結晶×十二個……


 そして、氷竜の巨大な魔石。


 買取担当の職員が目を丸くする。


「これは……全て氷結の洞窟からですか!?」


「ああ」


「信じられない……特にこのアイスドレイクの素材、完全に無傷です!どうやって……」


「企業秘密だ」


 職員が急いで査定を始める。


「フロストウルフの毛皮、一枚金貨二枚……四十枚で金貨八十枚」


「スノーエレメンタルの魔石、一個金貨一枚……三十個で金貨三十枚」


「アイスゴーレムの氷核、一個金貨三枚……十五個で金貨四十五枚」


「アイスドレイク一体分、無傷……金貨三十枚、五体で金貨百五十枚」


「アイスタイタンの心臓、一個金貨二十枚……三個で金貨六十枚」


「フロストデーモンの角、一本金貨十枚……八本で金貨八十枚」


「ブリザードエレメンタルの結晶、一個金貨五枚……十二個で金貨六十枚」


 そして、氷竜の魔石を手に取る。


「これは……特級の魔石です。しかも氷竜の……金貨五百枚!」


 職員が震える声で告げる。


「総額……金貨千五枚です!」


 俺は驚いた。千五枚。途方もない金額だ。


 通常の冒険者なら一生かかっても稼げない額を、一週間で稼いだことになる。


「無傷の素材がこれほど高値で売れるとは……」


 金貨を受け取り、俺は受付カウンターに向かった。


 リリアが笑顔で迎えてくれる。


「レオンさん!氷結の洞窟をクリアしたんですね!おめでとうございます!」


「ああ。リリア、一つ聞きたい」


「はい、何でしょう?」


「盗賊討伐の依頼はないか?」


 リリアが少し驚いた表情を浮かべる。


「盗賊討伐ですか?レオンさん、ダンジョン攻略だけじゃなく盗賊も……」


「俺は悪党を許さない。盗賊も魔物も同じだ」


 リリアは頷き、依頼書の束を取り出した。


「実は、最近盗賊団の活動が活発になっています。いくつか依頼がありますよ」


 彼女が数枚の依頼書を見せる。


「まず、南の街道で商人を襲っている盗賊団。人数は二十人ほど」


「次に、西の森に潜む山賊団。人数は五十人以上で、元傭兵も混じっているとか」


「最後に、北の鉱山を占拠している盗賊団。人数は百人以上。鉱山労働者を奴隷にして働かせているそうです」


 俺は北の鉱山の依頼書を手に取った。


「これを受ける」


「レオンさん、百人以上ですよ!?一人では……」


「大丈夫だ。俺には魔法がある」


 リリアは心配そうな表情を浮かべたが、依頼を受理してくれた。


「分かりました。でも、本当に無理はしないでください」


「ああ、ありがとう」


 俺はギルドを出て、再び森に向かった。



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