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恐怖の御前会議です。

根回しはバッチリ!

投げ文から1ヶ月たった。


何事もないように見えるが、水面下ではもの凄い勢いで、様々な証言や証拠が集められ、ジルコン宰相閣下はユリアスと共に激務をこなしていた。


ただ、救いなのは彼らの顔が疲労感は見えるが青褪めていない。それだけ状況は彼らの思い通りになっているようだ。


当然、外交部門のラリマー家のもの達も忙しくしているが、此方も満足げな笑みを浮かべている。


「マリのお陰だよ」


ルシルの言葉にマリアーナは首を傾げながら、今日も便利屋として各部門の手伝いに走っている。


御前会議は珍しく見に来たいものは参加を許可する、と言う陛下からのお言葉を受け、かなりの官僚が見に来ている。


議題は他国との交渉の進み具合から地方の不作など多岐に渡っている。


「そう言えば、学園で精神干渉魔法が使われた、と言う報告が上がっていました」


議長のパール公爵の発言に、陛下の態度はまるで気にもしていない事のように、そうか、とだけ言って議題にしようともしなかった。


「それだけじゃありません」


誰かが声を上げた。


議会の場がざわつき始め、声の主を探す様に皆、キョロキョロしている。


「痺れを切らして出てきたようだ」


ルシルが楽しげにマリアーナに囁いた。


今回の騒動では、何人かはアイテムの存在を知っているが、公にはなっていない。

むしろ、精神干渉魔法の方が前面に出されており、そちらの対応を急いでいるようにも見えた。


マリアーナ達は共通認識として情報を共有しているが、大多数の貴族達はアイテムが使われた事すら知らない。


そして、マリアーナは知らないが、御前会議の場にはダスト伯爵とタガー子爵も来ており、声の主が何をいうか息を潜めて待っていた。

ブックマークが100を超えていた。

感謝です♪

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