『♡ Kyoko Love ♡』22-2
22-2.
「今日はヤケに殊勝だな。
ね、LINEに書き込むからさスマホ出して! 」
そう言うや否や、彼はささっと自分のコメントは書き込んだみたいで。
『真剣に付き合ってください』
と、書いてあった。
そして彼は私の代わりに私のスマホへと書き込んだ。
『謹んでお受けします』と。
「これで後から忘れたとか知らないは・・無効だから」
「へぇ~、面白い~。
でも垣本さん忙しいのにデートする時間作れるの? 」
「頑張ります」
「楽しみぃー♪」
何が楽しみなんだろう、と思いつつ予想だにしてなかった
この流れに身を任せるしか今はないと、私の口は適当な言葉を
紡いでいた。
しかし、大丈夫か? わたし。
同居を推奨しているような男なんだよ。
やばぁ~い。
非情にヤバイです。
楽しみの反対はヤバイ? なのか?
知らんけど。
飲み会に参加して、早い時期にフラットな状況で彼から交際を
申し込まれていたら、きっとうれしいと感じたことだろう。
ほんとに?
結婚だって視野に入れていたかもしれない。
何故に今なのか?
彼の言動が・・自分の間違った反応が・・ただただ
恨めしかった。