『♡ Kyoko Love ♡』21-2
21-2.
「うん、4割くらい、本気ぃ~」
「石川さん、本当のことを言うとね・・」
「・・・」
「この飲み会に参加するようになった時、俺の一押しは
石川さんだった」
「へぇ~、知らなかった。嬉しいぃ~」
この男は何を言い出すのだろうと思う一方で、ちょっと
落ちてる気分だったので一押しと言う言葉が、私を心地よく
させた。
なので、彼の気持ちを素直に受け取ることになってしまい。
そんなこんなでその場の雰囲気に流され、調子を合わせて
しまったのかもしれない。
「だけど周りであまりにもいろいろあって、まぁ、別れ話? とか、
その後は石川さんから同居のことでものすごい教訓を受けて、
雰囲気的に言い出すチャンスもなく、ここまできたっていうか・・
きてしまったんだけどさ」
「うんうん、ここまできちゃったよねー。
フフ、あんな風に母親や妹に対する薄情なことを事も無げに
存分に語れる女なんて 、結婚相手どころか恋人にすら考えられない
っていうか、したくないよねー」
「ちょっと酔ってる? 石川さん」
「あっ、少しね。
何か今、すっごくいい気分♪
思考能力ただいま絶賛低下中・・たぶん。
難しい話は止めてね」
「気をつけるよ、難しい話はしないように」
「ありがとー♪」