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譜めくりの恋  作者: ゆぶ
77/95

第77小節


 

 わたしの3回目の演奏会が終わった。


 いまできるうるかぎり、わたしのすべてを総動員した全力の演奏をした。


 何も疑うことなく、ありのままの心のままで。


 わたしが、想う、彼の曲を。


 だけど答えを見つけたばかりで、どこかあやふやな演奏になってしまったような、そんな悔しさもあった。


 弾き終えた瞬間、わたしは目をつむった。


 お客さんは拍手してくれた。


 笑顔で帰ってくれた。


 クレアも、控え室にもどってグッジョブといってくれた。


 どこか晴れない顔のわたしに、クレアは、練習あるのみ、といった。


 世界一になるには世界一練習すればいいだけの話よ、と。


 まあそれはそうね、とわたしは答えた。


 誰もできないけど、できたらほんとうに世界一なんだからね、とクレアは念を押した。


 そうね、とわたしはうなずいた。


 クレアはほんとうにそうしているのだと思った。


 すごいよ、クレア。


 追いつけないよ。


 連弾、練習しよ、とクレアはいった。


 うん、とわたしは微笑んだ。


 それからクレアがスマホでハイヤーを呼んだ。



 


 

 

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