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譜めくりの恋  作者: ゆぶ
25/95

第25小節



 部屋にもどるとベッドメイクされていた。

 

 洗濯に出していたものはクリーニングされてメイクされたベッドの上に置かれてあった。


 新たにリクエストしていた品物もデスクの上に置いてあった。


 冷蔵庫をあけるときっちり補充されていた。


 ピアノを思いっきり弾けて、部屋はきれいで、欲しかったものがちゃんとそこにあった。


 気持ちがよどむようなことがどこにもなかった。


 じぶんの家にいたらけっして味わえない気分だった。


 わたしは窓辺に立って、窓をあけた。


 ほんのりと、潮の香りがした。


 夕陽が海に光のラインをつくっていた。


 桟橋のベンチには、あの日の老婦人が座っていた。


 すると、老婦人に近づいてゆく制服姿の中学生くらいの少年がいた。  


 少年にうながれて、老婦人は立ちあがった。


 少年は老婦人の手をとって歩いている。


 その光景がまるで絵画のような色彩でわたしの目に映った。


 思わずわたしは、目を閉じた。


 それからもういちど見たら、ふたりはもうそこにはいなかった。

 

 色彩はいつも見ているカラーに、もどっていた。


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