表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
tea break  作者: 龍門 
8/9

≪ 綺麗 ≫

生まれた。ここに。こうして。




 気付いた時、いや、生まれた時と言った方が正しいのだろうか?


 俺には解らない・・・でも、全てを知っていた。


 矛盾しているけれど、理解していた。


 俺は、咲隼秀里に生み出された。






 ぶっちゃけ、戸惑った。いや、生まれた事がじゃない。


 咲隼秀里を好きになれるか?と言う事だ。


 彼女はそう望んだ。いや、正確には友達をだが、もしかしたら恋人なんて事にもなるかもしれない。


 俺は悩んだ。


 ・・・そうだ。名前・・・俺の名前どうしようか?

 何にも考えて無かった。いや、彼女が考えてくれていれば・・・まぁ、しょうがない。


 適当に・・・田中?佐藤?林?石田?中田?斉藤?加藤?高橋?

どれもしっくりこない。いっそ、珍しい名字にしようか?


 期央・・・。中心って事だし、響きも良い。まぁ、中心って言っても少し意味は違うが。


 名前は・・・今日・・・助。今日助。


 だが、少し漢字を変えた方が?期央じゃーちょっとな。


 喜びの中央で、喜央。強引だが、良いだろう。


 名前はカッコいいので良いか。京・・・助。


 まぁ、妥当だろうな。


 じゃー俺は今日から、喜央京助だ!






 夏が終わる頃。けれども、暑さは終わらず、続いている。


「屋上に居るのは辛いな・・・」


 あぁ~暑い。菓子パンじゃなくて、飲み物にすれば良かったか?


 でも何かキャラ付けとかないと印象薄いだろうし。


「暑いな・・・」


 この場所から何か生まれるのだろうか?


 少し不安だった。俺の存在はイレギュラーだ。いつ消えるか分からない。


 それに、彼女がここに来るかどうかも分からない。


 いや、来ない方が良いのかもしれない。いずれ消えるなら、俺の事なんて知らない方が良いのかもしれない。


 けれど、彼女じゃないと俺を存在させる事ができない。


 複雑だ・・・。


 どんな・・・子だろうな。彼女の思いは分かる。辛さも分かる。そこから生まれたと言っても過言ではないから。


 可愛い子だろうか?俺好みだろうか?俺の事を好きになってくれるだろうか?


 ・・・ふっ、何か、何か可笑しな悩みだ。


「どんな子だろ・・・」


 気になる。会わない方が良いとか言ってはいるが、やはり会ってもみたい。


「優柔不断だな・・・俺」


 苦笑。自分に。


 すると、屋上の扉が開いた。


 その扉から、綺麗な顔立ちの女の子が、現れた。


 この子が・・・生徒会長で、俺を生みだした。


 てか、顔知らないのに良くこの子がそうだと分かったものだな、俺。


 いや、もしかしたら知っていたのかもしれない。


 ・・・・凄く、綺麗な人だな・・・。


 おっと、何か言わないと。


 ・・・そうだな・・・。


「何でアンタ見たいな優秀な人がここに?」


 少し皮肉を込めて。


 目が合った。


 ・・・・本当に、綺麗だな。


今回は喜央目線で。


いや~次の次ぐらいえで終わりかな?

決まってはないけど。


それとぶっちゃけ話。喜央の名前の理由。後付けです。

まぁ~適当につけたんだけど、どうしよう・・・?とか思ったけど、まぁ~それっぽい理由を・・・(苦笑)


もう少し頑張るので、よろしくおねがいします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ