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■第46話 地底探索編 巨大植物の原生林

地底に隠された太古の世界

想像を絶する巨大植物たちとの遭遇

小さき探検家たちの新たな挑戦

 

■光苔が織りなす幻想的な夜明け

 光る苔が淡く輝く地底の夜明け。リトルさくやたち100人は、寝袋の中でもぞもぞと身を起こすと、空気がいつもとは全く違うことに気づいた。

「……あったかいお布団で寝たいな…」 「ここ、ほんまにもう地下なんやろか」 「夢の中ちゃうよね…」

 冷たくもあり、ぬるくもあり、何か未知の気配が混じった不思議な風が頬を撫でていく。

「白トラの尻尾で目覚まし〜」 「それ、危険やろ」

 岩壁一面の光る苔が青白い光を放ち、遠くの断崖に開いた暗い縦穴が静かに呼吸しているかのようだった。


■第2層への降下

 調査班が発見した亀裂から、さらに下へと続く空間が見える。

「降りよか…でも、めっちゃ慎重にな」

 西の岩山での経験を活かし、ワイヤーで慎重に降下していく。しかし、湿気でふやけた植物は思うようにいかず、何度も宙ぶらりんになってしまう。

「岩山の時より難しいやん」 「植物が邪魔してる」


■巨大植物の原生林との遭遇

 第2層に到達した瞬間、リトルさくやたちは息を呑んだ。

 そこは想像を絶する巨大植物の原生林だった。

 高さ20メートルはあるシダ植物が天井のように広がり、直径5メートルもある巨大なキノコが林立している。まるでリトルさくやたちが虫のサイズになったかのような錯覚に陥る。

「で、でかい…」 「これ、全部植物?」 「私ら、アリになった気分や」

 巨大なハスの葉が池に浮かび、その上を歩けそうなほど大きい。蔓は家の柱ほど太く、花びらは一枚でリトルさくやの全身を覆い隠すほどだ。

「恐竜時代ってこんな感じやったんかな」 「タイムスリップした気分」 「でも、なんで地底にこんな植物が…」

血だらけでご機嫌な白トラ一家の帰還

 巨大植物の森で道に迷いそうになっていた時、白トラ一家が姿を消した。心配になって探していると、1時間ほどして戻ってきた彼らの姿に、リトルさくやたちは絶句した。

 口の周りが真っ赤に染まり、牙の間にも血がついているにも関わらず、白トラの親子は異常にご機嫌だった。

 父トラは「グルグルグル〜♪」と満足そうに喉を鳴らし、母トラは血まみれの口で子トラたちをペロペロと舐めている。子トラたちも血のついた顔で、尻尾をふりふりと嬉しそうに歩いている。

「…え」 「…白トラさん…?」 「口…真っ赤やん…」 「でも、めっちゃ機嫌ええな」

 血だらけなのに、まるでお祭りから帰ってきたような上機嫌っぷりに、リトルさくやたちは困惑した。

「何があったん…?」 「狩り…成功した?」 「でも、なんでそんなに嬉しそうなん」

 父トラがリトルさくやに近づいてきて、血まみれの顔で「グルグル〜」と甘えるような声を出す。まるで「褒めて褒めて」と言っているかのようだった。

「あ、あの…お疲れさま…?」 「ご機嫌やな…」 「血拭いた方がええんちゃう?」

 すると母トラも子トラたちも一斉に「グルグル」「ウキャウキャ」と鳴いて、まるでパーティー状態になった。

「なんや、この空気」 「お祭り騒ぎやん」 「私らも一緒に喜べってこと?」


■狩りの成果

 白トラたちがあまりにもご機嫌なので、何を狩ったのか気になったリトルさくやたち。恐る恐る白トラたちが来た方向を見に行くと…

 巨大なシダの陰に、イノシシのような動物の残骸があった。しかし普通のイノシシの3倍はありそうな巨大さだった。

「でっか…」 「こんなんがおったんか」 「白トラさんたち、これと戦ったん?」

 さらによく見ると、他にも狼のような動物や、見たことのない四足動物の骨が散らばっている。

「何匹も狩ったんや」 「大漁やったんやな」 「だからあんなにご機嫌やったんか」

 白トラ一家にとって、この巨大植物の森は絶好の狩り場だったようだ。久しぶりの大物を仕留めて、家族みんなでお腹いっぱい食べられたから、あんなにも嬉しそうだったのだ。

「家族でご馳走食べて、みんなでご機嫌やったんやな」 「微笑ましい…のか?」 「血だらけやけど、家族の絆やな」


■血拭きタイム

 あまりにも血だらけなので、リトルさくやたちは近くの小川で白トラ一家の血を洗い流してあげることにした。

「はい、じっとしててくださいよ〜」

 一人が父トラの口元をタオルで拭いていると、父トラは「グルグル」と喉を鳴らして気持ちよさそうにしている。

「お父さん、めっちゃ甘えん坊やな」 「血拭かれるのも気持ちええんかな」

 母トラも子トラたちも、血を拭かれるのを嫌がるどころか、むしろ喜んでいる。

「この子ら、お世話されるの好きやな」 「甘えん坊の肉食獣って、ギャップがすごい」

 血を拭き終わった白トラ一家は、元の美しい白い毛色に戻った。それでも尻尾をふりふりと嬉しそうにして、まだ興奮が冷めない様子だった。

「狩りが成功して、お手入れもしてもらって、最高の一日やったんやな」 「猫科って、やっぱり甘えん坊やわ」


■巨大植物の森での野営

 夜が来ると、巨大なキノコの傘の下でキャンプを設営することになった。

 白トラ一家は満腹で満足そうに、リトルさくやたちの周りでゴロゴロと寝転がっている。たまに「グルグル」と幸せそうに喉を鳴らす音が聞こえる。

「ご馳走食べて、家族みんなでゴロゴロか」 「人間と一緒やな」 「でも、頼もしい警備員やな」

 血だらけでご機嫌だった白トラ一家の姿は、恐ろしくもあり、どこか微笑ましくもあった。そして何より、リトルさくやたちを守るために狩りをしてくれていることが分かって、感謝の気持ちでいっぱいになった。

「明日も、よろしくお願いします」

 そう言って白トラの頭を撫でると、「グルグル」という満足そうな返事が返ってきた。



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