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■第213話 遥かなる光編 闇に潜む影と光る希望の石

深夜に響く足音なき襲撃者たちの気配と、それを察知した戦士たちの静かな戦い。 忍者軍団が狙うは村の秘宝・光鉱石、そしてついに発見された巨大エネルギーの結晶。 やがて強力な援軍の到来が約束され、新たな戦いの序章が静かに幕を開けた。


■深夜の警戒 ―戦士の本能が捉えた殺気―


深夜。 ラーシュの一人がパッと目を開けた。

「……何者かの気配だ」

瞬時に全員が目を覚まし、斧と盾を手に取る。

「広場からだな」

足音を殺して武道場を出ると—— 大虎が既に立ち上がっていた。

全身の毛が逆立っている。

屋根の上でユーリたちが弓を構えている。

ユーリが赤外線スコープを覗く。

「……これは!」

広場の周囲——竹林、屋根の上、橋の下——あらゆる場所に小さな熱源が潜伏している。

「かなりの数だ」


■影の軍団現る ―忍者の集中攻撃―

次の瞬間。

忍者のような黒装束の小さきものたちが現れた。

覆面、短刀、完全無言——大軍勢。

そして—— 忍者たちが一斉にラーシュたちに襲い掛かった!

「来るぞ!」

ラーシュたちが瞬時に円陣を組み、盾を構える。

ものすごく速い攻撃の嵐。

キィン!キィン!キィン!

短刀が雨のように降り注ぐが、完璧な防御で弾く。

「速い……だが、守り切れる!」

「ユーリ!援護射撃を!」

「盾があるから当たる心配はない!撃ってくれ!」

だが—— ヒュッ!ヒュッ!ヒュッ! ユーリたちが矢を放つが、一本も当たらない。

「くそっ……速すぎる!」

忍者たちの動きが予想を超えていた。


■分散攻撃 ―真の目的を探る黒い影―

忍者たちが戦術を変更。

一斉にラーシュたちから離れ、村の各所に散らばる。

「分散したぞ!」

「何かを探している!」

大虎が忍者に突進するが—— 軽やかに跳躍され、死角から短刀で攻撃される。

「ガアッ!」 脇腹に浅い傷。 ユーリたちも矢を放つが、忍者たちは屋根から屋根へと飛び移り、村中を探索し続ける。 そして——忍者たちの一団が岩山の方向に向かった。 岩山で何かを確認した忍者たちは、リーダーの合図で一斉に竹林へ消えた。


■襲撃報告と光石発見 ―シュウメイの太っ腹宣言―

朝。

「何や、みんな疲れた顔してるな」

「深夜に襲撃を受けた」

ラーシュが報告する。

「忍者のような小さきものが大勢。村中で何かを探していた」

さくやは考え込む。

「カイザーの手下なら、光鉱石を狙っているかも……」

「そやシュウメイ!この村に光る石はないか?」

「光る石のことアルか?岩山の隠れた洞窟にあるアルよ」

岩山の洞窟。

青白い光が脈動する光鉱石が壁一面に輝いている。

「……これは凄い量や」

「私たちはこの光る石を探してここまで来たんや」

「そうだったのアルか?」

シュウメイが目をキラキラさせる。

「それなら全部持っていくアル!」

「全部って……こんなにたくさんあるのに、ホンマにええのか?」

「当然アル!友達が困ってるなら何でもあげるアル!」

「でも、これ、相当な価値があるで……」

「価値アル?」

シュウメイが首を傾げる。

「光る石より、友達の笑顔の方がずっと価値があるアル!」

「……参ったな、そんなこと言われたら」

さくやが苦笑い。

「それに!」

シュウメイが胸を張る。

「私たちの村には、もっと光る石がたくさんあるアル!」

「まだあるんかい!」

「あっちの山にも、そっちの谷にも、向こうの川の上流にも、光る石だらけアル!全然珍しくないアル!」 「……この村、実は宝の山やったんやな」

エレナが測定装置で確認する。

「シュウメイの言う通りです。

この地域一帯が巨大な光鉱石鉱脈の上にあるようです」


■発掘調査と夜の報告 ―師匠への詳細連絡―

その日、さくやたちは総出で光鉱石の調査を開始した。

「この洞窟だけでも相当な規模や」

「他の鉱脈も確認が必要ですね」

「運搬ルートの検討も急務や」

シュウメイが案内する。

「こっちの山にもあるアル!あっちの谷にもあるアル!」

「どれくらいの規模なんや……」

エレナが各所で測定する。

「予想をはるかに上回る埋蔵量です」

夜。

さくやが通信装置を取り出す。

「師匠、詳細な調査結果をご報告いたします」

『ああ、聞かせてくれ』

「光鉱石の埋蔵量が想像以上です。複数の鉱脈が確認され、発掘と運搬に大規模な作業が必要になります」 『そうか。それは予想を遥かに超える規模だな』

「運搬ルートの調査も進めていますが、海路での輸送が現実的かと」

『なるほど、計画を大幅に変更する必要がある』

「申し訳ありません、予想が甘すぎました」

『いや、さくやたちに責任はない。むしろ素晴らしい発見だ』


■師匠からの朗報 ―マケダの才能と護衛軍団―

『実はこちらでも興味深い進展があってね』

「進展、ですか?」

『マケダが遺跡発掘において、類稀なる才能を発揮しているんだ』

「マケダがですか?」

『古代遺跡の隠し部屋を次々と発見し、失われた技術の数々を発掘している。その中に、大量輸送に関する古代技術も含まれているんだ』

「古代技術……」

『彼女の発掘した技術を使えば、大規模な光鉱石採掘も効率的に行えるはずだ』

「それは心強いですね」

『ただ、そちらの状況を考慮すると、マケダには厳重な護衛をつけて送る必要がある』

「護衛、ですか?」

『ジュウベェ、ノブナガ、シンゲン、マサムネ。侍軍団の精鋭を大勢つけて送り込む』

「それは頼もしいです」

『さくやたちの発見した光鉱石は、我々の戦いにおいて決定的な意味を持つ。何としても確保しなければならない』

「承知いたしました。全力で守り抜きます」

『頼んだよ、さくや』


■決戦への備え ―静かな戦いの序章―

通信が切れる。

さくやは仲間たちを振り返った。

「聞いての通りや。マケダと侍軍団の大部隊が援軍として来る」

「大部隊か」

ラーシュが頼もしそうに言う。

「すごい援軍アル!」

シュウメイたちが目を輝かせる。

「でも、それだけの護衛が必要ということは……」

ユーリが厳しい表情を見せる。

「敵も相当な規模で攻めてくる可能性がある」

竹林の奥。

漆黒の影が、じっとこちらの様子を窺っていた。

「……光る石の規模、想像以上」

「援軍が来る前に、必ず奪取する」

「明日の夜、総攻撃を開始する」

影が音もなく消える。

本格的な戦いの、静かな序章だった。




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