表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ディヴァイン・アーカイブ~罪の影を斬り、黎明を呼ぶ者~  作者: するめ
第1章 魔術戦争編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

18/23

第18話 覚悟の証明

お待たせしました、第18話更新です。

「獅子堂大隊隊長、獅子堂 大牙(ししどう たいが)。灰原小隊・隊長の要請にて参上した!!」


ゆっくり歩いてきた男のその背中から放たれる威圧感は、まるで蛍を思わせる威圧感を放っていた。ただ蛍は氷を思わせるものに対し、こちらはまるで至近距離で腹を空かせている猛獣を思わせる。


男は、バチバチと雷鳴を散らす三叉の矛を肩に担ぎ直すと、無造作に俺を振り返った。

焦げた空気の匂い。逆立った髪と、歴戦の傷跡に刻まれた無骨な顔。


「ふ~む、震えてんなぁ新人、まぁ無理もねぇか。人を殺したことを知ったときはそんなもんだ」


「……こいつらは、…人間だった、んだ……」


俺の問いに、男は「ああ、知っている」と短く答えた。


男――獅子堂大牙は、肩に担いだ三叉の矛を軽く揺らしながら、先ほどまで若い女性だった異形がいた場所――今はただ、黒い焦げ跡だけが残るコンクリートの床へと静かに視線を落とした。


至近距離で腹を空かせている猛獣のような恐ろしい威圧感を放っていた彼の顔に、ふと、ひどく静かで哀しげな色が混じる。


「身体に無理やり別種の力を入れることで、生きたまま肉体がバケモノになっていく。……痛えし、恐ろしかっただろうな。こいつらは、ずっと泣いてんだよ。心だけが、肉体の檻に閉じ込められたままな」


「っ……!」


「……だからよ。こんな姿で痛みで這いずり回って苦しむくらいなら……俺が痛みを感じる暇も与えずに、一瞬でラクにしてやる。それが、俺なりの仕事の意義だ」


獅子堂は俺の前に立ち、その巨大で分厚い背中で、今も周囲を取り囲んでいるかつて人間だった異形の群れを俺の視界から完全に覆い隠した。


「お前はひっこんでろ。新人が背負うには、いささか重すぎる罪だ。……あの女が俺を呼んだのも、お前に真実を見せ成長を計ろうとしたんだろうが………」


(隊長は、最初から……俺が事実知ることを分かっていて。その上で、この人を……)


あの冷徹な指揮官が、俺にこの残酷な現実を突きつけ、そして俺の心が完全に壊れる寸前で、最も信頼するであろうこの猛獣を送り込んでいたのだ。


「ギィィィヤアァァァッ!!」


俺たちの会話を遮るように、配管や線路から数十体の異形が一斉に獅子堂へと襲い掛かった。獲物を邪魔された怒りか、あるいは本能的な恐怖の裏返しか。


だが、獅子堂は一歩も引かない。


ただ、矛の石突きを床にと力強く打ち鳴らした。その音に共鳴するかのように獅子堂の体を雷が走る。その雷はまるで体を循環するかのように何度も何度も走り、そのたびにその雷は勢いを増していった。


「行くぜ、避雷針(ひらいしん)


そしてデバイスの槍に淡い黄色の(いかずち)が浮かぶ。


獅子堂は、さらにまばゆく光る槍を地面に深く突き刺した。


「さぁ、もう泣かなくていいぜ、俺の(ひかり)で眠らせてやろう!!葬雷陣(そうらいじん)――!!」


雷が地面を走る、そして地面を突き破り下から上に落ちている。

その1つ1つが異形の体を突き抜けていく。


矛を起点に、黄色い雷がひび割れた地面を這うように奔る。

次の瞬間――コンクリートの床を突き破り、下から上へと逆流する無数の雷柱が立ち昇った。


「――――ッ!!」


天から降るのではない。大地から突き上げる極大の雷撃が、群がる数十体の異形の体を次々と下から串刺しにしていく。

断末魔すら上げる暇はない。超高圧の雷は、痛覚が脳に届くよりも早く対象の神経と細胞を内側から焼き尽くした。

ほんの数秒前まで殺意を剥き出しにして迫っていた異形たちは、文字通り炭化した灰の像へと変わり、ボロボロと崩れ落ちていく。


血の一滴すら流させない、これが獅子堂大隊隊長の力。


ズズンッ……!


だが息つく暇もなく、地鳴りのような振動が響いた。

崩れ落ちた灰の山を突き破り、ひときわ巨大な――装甲車ほどの大きさを持つ多脚異形が、獅子堂の死角から飛び出してきたのだ。


「危なッ――!」


俺の声よりも早く、獅子堂の身体がブレた。

極限まで加速された神経が、巨大な異形の死角からの突進を完全に捉え切っている。獅子堂は獰猛に嗤い、その巨体を感じさせない軽やかさでステップを踏み出した。


雷流葬舞(らいりゅうそうぶ)ッ!!」


自身の巨体と長矛の重量から生み出される遠心力を一切殺さない、流麗にして暴力的な連続攻撃。矛の刃が描く軌跡に黄色い雷の帯が走り、それはまるで獅子堂の周囲に黄色の龍が形成されているようであった。


分厚い甲殻が紙切れのように切り裂かれる。薙ぎ払いで敵の突進力を削ぎ、その回転の勢いのまま、極低姿勢へと滑り込んで下からカチ上げる。巨大な多脚異形の体勢を完全に崩し、巨体をフワリと宙へ浮かせた。


「……痛かったな。もう終わりにしてやる、慈雷葬(じらいそう)――!!」


獅子堂は、力任せに矛を異形の頭部装甲の隙間へと深々と突き刺した。

内部から、彼の体内を巡る莫大な雷魔力が、矛を通じて異形の体内へと直接流し込まれる。ビクンッ、と巨体が一度だけ大きく跳ねた直後。


バチバチと音を立てていた異形の動きが完全に停止し、全身から黒焦げとなって沈黙した。

炭化した巨大な骸が崩れ落ちる音だけが、静まり返った地下鉄の構内に響き渡る。


「ふぅ……」


獅子堂は矛を引き抜くと、体表を走っていた黄色い雷をスッと収束させ、大きく息を吐き出した。

そして、まだくすぶっている異形の残骸の熱を利用してタバコに火をつけると、紫煙を深く吸い込み、俺を振り返る。


「……さて。お前はどうだ?新人」


その言葉に、俺は俯いていた顔をゆっくりと上げた。

プラットホームの奥や、崩れた天井の穴からは、まだ無数の蠢く影が不気味なノイズを響かせながら次々と姿を現している。その数は減るどころか、増え続けてすらいた。

俺の足元には、黒い焦げ跡。


(俺が、人間を……殺す)


一瞬、冷たいものが背筋を走り、指先が震えた。

だが、その震えを、俺は自らの意志でギュッと強く握り込んだ。


「ヴィヴィ」

『うん。……黎が背負うなら、私も一緒に背負うよ。私、黎の家族だもん』


肩の上のヴィヴィが、俺の頬にそっと寄り添う。

バケモノとして永遠に暗闇を這いずり回る絶望。痛みと恐怖に泣き続けるだけの檻。


痛みと恐怖に泣き続けるだけの檻。それを終わらせることが、今の俺にできる唯一の救いなのだとしたら。そして、それをもたらすことにより周りの平和が保たれるなら。

俺は両足に力を込め、立ち上がった。両目に宿っていた迷いは、もうない。


「……立てます。アイツらを、このままにはしておけない」


俺の目を見た獅子堂は、一瞬だけ驚いたように目を丸くし、直後に猛獣の牙を剥き出しにして獰猛に嗤った。


「ガハハッ! いいツラになったじゃねえか。……オイ新人とそこの引っ付いてるやつ、名前は?」

(れい)……です」

「ヴィヴィだよ」

「黎とヴィヴィか、よし覚えた」


獅子堂は肩に担いだ長矛を握り直し、俺にその巨大で頼もしい背中を向けた。


「俺についてきな、黎、ヴィヴィ!先輩の力を教えてやる!」


俺は即座に右腕の流体を変形させ、刀型のデバイスと鞘を生成する。


「ヴィヴィ、『雷魔力変換』と『流体圧変換』、『摩擦力軽減』の魔術刻印を頼む」

『アイアイサー!』


肩の上のヴィヴィが元気よく応えると同時、右腕の刀に、黄色い電圧がバチバチと纏わりつく。

そこからは、まさに蹂躙だった。


雷流葬舞(らいりゅうそうぶ)ッ!!」


獅子堂が巨大な黄色の龍を竜巻となって異形の群れを粉砕し、俺はその死角から漏れた個体へと踏み込む。


ただ無秩序に斬り捨てるのではない。ベクトル操作と摩擦力軽減による超加速で懐に潜り込み、流体圧の乗った刀の一撃で確実に急所を両断し、一瞬で意識を絶つ。


「そうだ!!一瞬で殺せ!それが今の俺たちにできる介抱の形だ」


二人の猛攻によって、プラットホームを埋め尽くしていた異形の波が確実に削り取られていく。


だが――その時だった。


地下鉄のトンネルそのものが軋むような、異常な地鳴り。

奥の暗闇から這い出してきたのは、これまでとは次元の違う異形だった。

他の個体を何体も取り込んで癒着したような、おぞましい肉塊の集合体。全身を覆う甲殻は岩盤のように分厚く、隙間からは高圧のドス黒い粘液が滝のように噴き出している。


「チッ……共食いで変異しやがったか」


獅子堂が舌打ちし、雷を打ち出し敵に帯電させる。


迅雷葬(じんらいそう)!!」


獅子堂が一瞬で距離を詰め、渾身の力で突き出された槍が、分厚い装甲を強引に貫いた。


「魔力全開だ!!一瞬で逝かせてやる、慈雷葬(じらいそう)――!!」


強烈な閃光が内部で爆ぜる。どんな強靭な巨大異形でも一瞬で内部を焼き切る

と思わせられるような雷鳴が鳴る。


しかし――。


「……なっ!?」

「ギィィルルルォォォォォォッ!!!」


雷魔力を受けて全身から黒煙を上げながらも、その肉塊は死ななかった。

その分厚い巨体によるいくつもの体がで雷を弱ませることにより、その雷から逃げ切ったのだ。


「死体の山で俺の(ひかり)を沈めたか!!」


止まってしまった獅子堂を、異形の巨大な腕が薙ぎ払う。


「くっ!」


咄嗟に矛で防御したものの、その規格外の質量に弾き飛ばされ、数十メートル先のコンクリートの壁に激突した。


「獅子堂さん!」

「来るな、黎! コイツはタフさが異常だ。中途半端な攻撃じゃ――」

「そのデバイス貸してください!!」


俺の叫びに、獅子堂さんは一瞬目を丸くし――直後、俺とヴィヴィの無茶苦茶な要望に獰猛に嗤った。


「ハハッ! 火傷すんじゃねえぞ!!」


獅子堂さんは迫り来る巨大異形の追撃を素手で強引に受け止めながら、握っていた長矛『避雷針』を俺に向かって豪快に放り投げた。


「ぐっ……!?」


空中で受け止めたデバイスの魔術を起動した瞬間、致死量レベルの高圧電流が襲いかかってくる。腕の骨が軋むほどの異常な重量と出力。だが――常人なら一瞬で灰になるほどの雷魔力が全身を駆け巡る。


「ヴィヴィ!このデバイスの魔術刻印を丸ごとコピーできるか!?」

『直接触れているならできるよ!無茶苦茶な構造だけど、3秒待って!』

「頼む!」


俺は自身の流体を展開し、受け止めたデバイス全体を包み込む。銀の流体を通して、この長矛自体の複雑な構造を急速に読み込んでいく。

そして、空いた片手にそのデバイスと全く同じものを構築しはじめる。


巨大異形と素手で鍔迫り合いを演じながら、それを見た獅子堂さんが信じられないものを見るように目を剥いた。


「まさか俺の避雷針をコピーしているのか?蛍め!とんでもないやつを拾ってきたな!!」


黄色い雷文が刻まれた無骨な金属製の鉾が、俺の右手に完全に形作られる。


「コピー完了!!」

『解析完了したよ!!』


「……お待たせしました! 獅子堂さん、返します!!」


俺は全身を焼くような高圧電流に耐え抜き、ヴィヴィの解析と同時に自身の流体で構成した、本物と寸分違わぬ『擬似・避雷針(レプリカ・ヒライシン)』を右手に実体化させた。

それと同時に、左手に持っていた借り物の本物を、巨大異形と素手で鍔迫り合いをしている獅子堂さんへと全力で投げ返す。


「おうよッ! 律儀なこった!!」


獅子堂さんは迫る異形の腕を力任せに弾き飛ばすと、空中で自身の『避雷針』を完璧なタイミングでキャッチし、そのままコンクリートの床を砕く勢いで地を蹴った。


俺も背中のベクトル操作を全開にし、巨大異形の側面へと爆発的な速度で突進する。左右からの同時強襲。


「一丁前に俺の得物を真似しやがって! だがコピー品のポンコツで、俺のひかりに遅れんじゃねえぞ、黎、ヴィヴィ!」

「ポンコツかどうか、試してみてくださいよ!」


異形が両腕を振り下ろそうとした瞬間、俺たちは左右から同時に、その分厚い胴体の装甲の隙間へと三叉の矛を突き刺した。


俺の右腕の『擬似・避雷針(レプリカ・ヒライシン)』に、俺の魔力が雷となって満ちる。

本物と偽物。二つの避雷針から、致死量の雷魔力が異形の体内に直接流し込まれる。


「これで、終わりだッ!!」

「まとめて眠れッ!!」


二人の声が重なる。


単体の時とは比較にならない、数倍に膨れ上がった超絶的な電圧の奔流。


「「慈雷葬(じらいそう)――――ッ!!!」」


「アァ……ァァ…………」


極大の雷光が異形の内側から太陽のように発光し――次の瞬間、巨大な肉塊は一切の苦痛を感じる暇もなく、事象ごとチリとなって完全に消滅した。


圧倒的な閃光が収まると、地下鉄のホームには焦げた空気の匂いと、嘘のような静寂だけが残った。

無茶な構築と莫大な魔力消費に耐えきれず、俺の右腕の『擬似・避雷針』がわれるように形を崩し、熱を帯びた銀の流体へと戻っていく。


「ハァッ……ハァッ……」


限界を迎えた膝がガクンと折れそうになる俺の横で、獅子堂さんは本物の避雷針を肩に担ぎ直し……直後、地下鉄の構内に反響するほどのバカデカい声で笑い出した。


「ガァッハッハッハッハ!!」


その豪快で底抜けに明るい笑い声は、先ほどまでこの空間を支配していた絶望や血の匂い、そして俺の中に僅かに残っていた恐怖すらも、一瞬にして吹き飛ばしてしまった。

ただそこに立って笑っているだけで、呼吸が楽になるような圧倒的な安心感と頼もしさ。


「おいおい、冗談だろ……! まさか本当に俺の特注品を素手で持って涼しい顔した挙句、構造を丸ごと真似しやがるとはな! 繰り返すが、蛍の野郎、マジでとんでもないやつを拾ってきたな!」


バシンッ! と、獅子堂さんの分厚く重い手が俺の背中を遠慮なく叩く。痛い、が、その荒っぽい掌の温もりが、俺が生き残ったことを実感させてくれた。


「ただのガキかと思ってたが、とんでもねえ度胸とセンスしてやがる。それに……あの土壇場で腹を括った、お前と相棒のその覚悟。しかと見届けたぜ」


猛獣のようだった瞳が、今は面倒見のいい兄貴分のように細められ、俺の目を真っ直ぐに見据えている。


「一人でよく持ち堪え、そしてよく俺についてきた」


獅子堂さんはニカッと歯を見せて笑うと、再び俺の名前を力強く呼んだ。


「――見事な戦いだったぜ、黎、ヴィヴィ!」


「っ……」


戦いの前に俺たちの心を認め、そして今、俺たちの力をも認めてくれたこの歴戦の先達に、俺たちは今日、共に背中を預ける戦士として完全に受け入れられたのだ。


「……はいッ!!」

「えへへ、やったね黎」


俺は息を切らし、煤と汗にまみれながらも、今日一番の力強い声で頷いた。

肩の上では、ヴィヴィが力なくけれど誇らしげに笑っていた。

こういう漢!!って言う感じのキャラ大好き。

獅子堂大河 技一覧


雷流葬舞らいりゅうそうぶ

 自身の巨体と長矛の重量から生み出される遠心力を一切殺さず、厳かな歩法と共に矛を振り回し続ける近接連続攻撃。周囲の敵を薙ぎ払い、その回転の勢いのまま極低姿勢からの打ち上げて異形の体勢を崩させる、最後は跳躍からの渾身の振り下ろしで対象を床ごと粉砕する。すべての動作に雷操作刻印による電位制御が介在し、一切の隙を挟まずに一筆書きで繋ぐ、歴戦の猛獣のみが到達できる極めて洗練された雷の葬送舞である。

振るわれる雷は軌跡を残し、渦を巻くように奔るその様が黄色の龍に見えることから雷龍葬舞とも呼ばれる。


迅雷葬じんらいそう

 相手の装甲や地面に微弱な雷魔力をアンカーとして撃ち込み、電位差を強制的に発生させることで莫大な推進力を生み出す。雷操作刻印という魔術刻印によりアンカーとの間に“引力に近い現象”を発生させ、獅子堂自身を一瞬で引き寄せることで、瞬間移動にも等しい超高速突進を実現する。視認から接触までの時間差はほぼゼロ。巨漢の獅子堂が放つ、猛獣の飛び掛かりそのものの奇襲・強襲技。


咆雷葬ほうらいそう

 槍を正面に投げ、圧縮された雷魔力を束ね、極太のプラズマ流として解放する遠距離殲滅技。

雷操作刻印という魔術刻印により放出後も軌道制御が可能であり、直線だけでなく緩やかな偏向や収束を伴う“意思を持った雷撃”として敵を追い詰める。着弾点では神経干渉が即座に発生し、対象は衝撃を認識する前に機能停止に至る。また、着弾後は持ち主のもとに戻る。


葬雷陣そうらいじん

長矛を地面に深々と突き刺し、雷髄循環で増幅された魔力を一気に地中へ流し込むことで広域の電位場を形成する。三叉の間に発生させたプラズマ球を起点に、雷操作刻印によって地中および空間内の電気を制御し、任意の地点から任意の方向への落雷を連続発生させる。

その範囲は“場”そのものが雷に支配された領域となり、侵入した存在は例外なく内部から焼き尽くされる。神々しくも暴力的な広域制圧技。


慈雷葬じらいそう

 強靭な肉体と装甲を持つ大型異形に対して用いる確殺の技。

矛を深く突き刺した瞬間、極大雷圧変換という魔術刻印によって生成された雷を対象の体内へ直接流し込み、内部から焼き切る。痛覚伝達と意識を先に断ち、その後で細胞活動を停止させるため、対象は苦痛を認識することなく絶命する。

獅子堂の掲げる『介抱』という優しい信念を、最も純粋な形で体現した必殺の一撃。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ