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【3】ギルドランクを上げろ

 下品な言葉が出てきます。

 閲覧注意!!

 俺が異世界に来てから1年と言う時が流れた。 未知の世界(異世界)の環境や女体に変化した身体に四苦八苦しいる間に月日は気ずかない内に瞬く間に過ぎていった。


 今では普通に女子トイレや女湯に入って平常心を保てるようになり、生理などの女の身体特有の現象に見回れても的確に対処出来るようになった。


 最初の頃は、女子トイレや女湯に入る度に顔を赤らめ、他の利用者(女)を見ないように視線をさまよわせて挙動不審になっていたし、初めての生理の時は、現在進行系で利用している宿屋の女将に怪訝そうな顔をされながら教えを請うたのだが、1年の月日が俺を成長させた。

 今では、女子トイレや女湯に入っても平常心を保てるようになり、生理の始まりを予想して、生理になっても的確に対処出来るようになった。

 俺は学んだ!! 女は立って用を足せないし、俺が(美女が)男子トイレに入ったら男どもが硬直して動かなくなる。 そして、生理の時の腹?の痛みはヤバいと言う事を、街なかで顔色の悪いお腹を押さえている人がいたら優しくする事を俺は誓った。


 コホン!!とりあえず俺はこの生活に慣れてきたのだが、まだ男に戻る事を諦めた訳ではない。

 この世界には、魔法と呼ばれる物が在るらしい。 でもそれは、一部の選ばれた人達の特権で平民や俺みたいな余所者には手が届かない物みたいで、魔法について記されている本を扱う図書館は、ギルドランクB以上の冒険者や貴族のみ使用出来る施設らしいので、俺は冒険者ギルドに登録してランク上げに精を出す日々だった。


 ギルドには、商業ギルドや生産ギルドなどがあるが、俺が店を開いたり物(剣や鎧などなど)を作る事が出来ないのと、ランクを上げるのが比較的に簡単そうだったので冒険者ギルドを選んだのだ。

 それに、成り行きとは言え弟子にした男どもに実戦を教えながらギルドランクを上げる事も出来る正に一石二鳥なギルドなのだ。


 依頼内容は、簡単だ。討伐系や採取系、お手伝い系だ。

 俺は、剣の腕が立つ奴、知識を有する奴、社交性や手先の器用な奴らをバランスよく組み分けして、依頼を受けさせて行った。 

 弟子たちは、目覚ましい勢いでランクを上げていき、ほとんどの組がBあるいはCランクになった。

 これは、驚異的な事らしい。

 そして俺的に驚いたのは、弟子の全員が恋人または婚約者、そして妻を獲得しているところだ。

 冒険者としては、異例の安定した高収入に、俺が口を酸っぱくして語った【第一印象大事】によって身綺麗に整った外見、どれも人気を生み、飛ぶように売れていった。(カップル成立で同棲)


 弟子たちは、巣立ってからも俺の為に忠実に働いており、男に変わる魔法を探して来てくれるが結果は芳しくないのが実情だ。

 Bランクになりそれなりに知識を要する弟子たちから図書館の本を全て閲覧した結果、男になる薬または魔法は無いと調査結果を報告されたのは自分でも本を読んで調べようと開館時間に図書館に来て、本を手に取り目線で文字をなぞったら眠ってしまい、閉館時間が迫っていることを知らせる図書館職員の声で目が覚めた時だった。


 俺自身がBランクに上がるのは簡単だった。

 誰も討伐出来ない魔物を狩りまくって、2ヶ月ぐらいでランクは上がった、正直もっと上げる事も出来たがこれ以上上げると国の専属にされてしまうなどの厄介事があるらしいので止めておいた。

 これ以上目立ちたく無いしね!!


 注意:歴代最短のギルドランクB昇格で十分、目立っていたし、目の覚めるような美女な事も注目の的だった。本人無自覚。(笑)


 Bランクに上がって直ぐに図書館に籠もった俺だが長文を読むと眠ってしまう癖の為に調査が難航していたが弟子たちがBランクになり始めてからは、順調だった。

 しかし、その結果がこれとは報われない。


 俺が_| ̄|○と落ち込んでいると、弟子の中でも一番の知識人がこんな希望を語ってくれた。


 「ここの本に無いとすると城の中の王立図書館にあるかもしれませんね」


 「それだ!!」


 別の弟子が反論する。


 「城の中なんて俺たち平民は入れないだろう?」


 ガーン! _| ̄|○


 「いや、もしかしたら入れるかもしれない」


 カバッ!


 「どうやって?」


 俺は弟子の襟元をつかみ上げて前後に揺さぶりながら問いつめる。


 「アバアバ~、止めて下さい師匠」


 「すまん! で?」


 俺は即座に弟子を地におろして、続きを促した。


 「はい、今城では王子たちの側役を探しているらしいです。それも若い女を。 ね、師匠にピッタリですよね?」


「ああ!!」


 それから直ぐに宿屋を引き払い俺は城に向かった。

 勿論、生理などの対処法を教えくれた女将にはお礼の言葉とお金を渡しておいた。元々弟子の家の空き部屋に住んでいたが、若い女が他人のそれも男と一つ屋根の下で生活するのは如何なものかとご近所のおばさんに注意を受けたのと、その弟子に彼女が出来たのがキッカケだったがほぼ1年生活した宿屋を離れるのは寂しいが城での仕事は住み込みなので仕方がない。

 休日には、遊びに行こうかなー?


  この時の俺は知らなかったこれから向かう城で運命的な出会いがあるとは………………続く



 

暇つぶしになれれば幸いです。


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