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Plan thing ~Short story~  作者: 折原奈津子
2/2

Trick or Love ~Love which begins from a mistake続編~

コンビニスイーツ夏イベントに参加作品。初恋の日が最終日との事で、ハロウィンも近いし……ハロウィンがらみw

ちなみに、折原勤務先の製品を少々モジリーノ……www



 行正先輩とのお付き合いは順調で、帰りも一緒にコンビニに寄ったりして、おやつを購入してどちらかの部屋に行ったりが増えた。

 別の人と間違って私が告白しちゃってからのお付き合いだけど、先輩は私を好きでいてくれたって聞いてすっごく嬉しくって、その時には大好きになってたから……。

「麻悠子はほんとに甘党だよな……」

 その日食べていたのは、そんなに甘いってほどじゃないんだけど。だってレモンとサイダー味のジュレだよ? フルーツとポッピングキャンディーで、甘いより楽しいスイーツなんだけどな。

「先輩は甘いの苦手?」

「ん……ブラックチョコレートが精いっぱいだな……」

「そうなんだぁ」

 じゃあ、あれを一緒に食べるのは無理かな……。このジュレの販売期間が終わったら出るって聞いた、2種類のケーキがあるんだけどな。

 そのケーキの話を聞いたのは、すーちゃんからだ。すーちゃんの彼氏が、そのコンビニでバイトしてるから聞いてきたんだって。

 1つはパンプキンモンブラン。真っ白なクリームチーズのケーキに、パンプキンクリーム。小さなスポンジが階段状に飾られて、ホイップクリームとキャラメルソース、チョコレートまでのった【ゴージャス♪】って言いたくなる盛り加減のケーキ。私的には、コンビニでこの盛り加減ってお高めだけど大歓迎だ。期間限定なら尚更ね。

 もう1つはブルーベリークランチ。ブラウニーにブルーベリークリームをモンブランみたいに絞り出したケーキで、チョコレートソースをかけた上にビターなクッキークランチがトッピング。真っ赤なラズベリーとホワイトチョコがアクセントになっているらしい。

 1つ360円って、私のお財布事情からは厳しいけど、どうしても一緒に食べたい日があるの……。ハロウィンの前日……初恋の日。私にとって初恋とは違うかもしれないけど、初彼だし……いいよね? ただ問題は、先輩がブラックチョコが精いっぱいってこと。その日くらいは……頑張って食べてくれないかなぁ。



「麻悠子……今日はコンビニ寄らないで帰るぞ」

「え? 今日はどうしても買いたいのがあったのに……」

「ごめんな。でももう準備したものがあるんだ……麻悠子が喜びそうだなって思って、朝一で買ってきたんだ」

「え?」

 そんなこと言われた上に、申し訳なさそうに眉尻を下げた先輩の顔を見てたら、やだなんて言えないよ。仕方ない、あとで明日のハロウィン用に買うもんね! でも……売り切れちゃわないかな……。そう思ってたけど、先輩の家について先輩が大きな体でちょこまか動いて、お茶の支度をして部屋に戻ってくるまで。

「え! これって……」

「……麻悠子が好きそうだろ、こうゆうケーキ。俺が甘いものが苦手だから、いつも我慢していたんだろう?」

「うん……でも今日は一緒に食べたかったから、買おうって思ってたの……」

「そうか、ごめんな。でも多分、こっちのだったらなんとかなりそうだから……」

 そう言って出してくれたのは、今日買うつもりだったケーキが2種類。一緒に紅茶と、自分用にブラックを並べる。私の方に紅茶とパンプキンモンブラン、自分にはコーヒーとブルーベリークランチ……。それは私が考えていた通りのセット。

「本来は明日のハロウィン用みたいだけどな、でも今日……麻悠子と食べたいと思って……」

「……先輩ったら……」

「……Trick or Love? 麻悠子……」

 Trick or Love? ハロウィンだったらTrick or treatでしょ? なんでLove? でも答えは決まってる!

「……どっちも!!」

「欲張りだな……」

 そう苦笑する行正先輩に、満面の笑みを見せた。


 ~愛してくれないと、いたずらしちゃうぞ!?~

 ハロウィンに因んで、そんなキャッチコピーだったなんて知らなかったよ。そして私は、味見と称してたっぷり過ぎる味見をされてしまった……行正先輩のおバカっ!





さあ、折原の勤務先はどこでしょうw

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