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魔王軍第零部隊隊長〜絶望の化物〜  作者: 雲雀なるは
第3章 化物は王国にて一波乱起こす
25/32

25.朝チュン?んなモン夢のまた夢のまた白昼夢だよ

「んーー!んっ!んっ!んんーーー!」


「黙って。自分の立場、理解してない?」


「ん!?んん!!」


「そう。じゃあ静かに待つんだよ?」


なんかスティアとミカエルがプチSMプレイしてるように見えるけど、実際拘束したのもこれから色々するのも自分だという現状。


「さて、じゃあプチィーニ、まだ朝まで時間があることだし、僕らは僕らで部隊長同士の会話(・・)

があるから、他の部屋で寝てくれないかな」


「なんやなんや?内緒話か?ワイも混ぜてーな」


プチィーニが面白そうに会話(・・)に参加しようとしているが、ミカエルとのことがバレてしまうため、もちろん


「だめ」


「そんな硬いこと言わへんで頼むわ。ワイは魔王様の使い魔や。裏切ることは絶対あらへんし、大丈夫やで」


さらにグイグイくるこのバカボチャ。


「だとしてもダメ」


「じゃあなんや?やっぱりアレか?まさかワイが出てったあと三人でイチャイチャでもしたりするんか?」


んー。

ちょっと怒ってきたぞ?


「しつこいと切って圧力かけて砂糖加えて熱して出汁とあえてかぼちゃの甘煮にするよ?」


「…………妙にリアルに怖いこと言いよるなぁ……ま、まぁ、基本刃物もなんも通らへんワイやから問題あらへんけど、今回は引いたるわ。感謝せいな」


「うん、じゃ、退室はあちらから」


そう言った後、プチィーニはフワフワと浮かび上がり、ドアの前まで行き、念力魔法でドアを開けて出て行った。


………うん。

近くには誰もいないね。


「さて、スティア。今から君にはさっき見たことを忘れてもらうよ」


「ふははは、観念するがよーい(棒)」


『ドドーーーン!』


僕とミカエルのセリフに続き雷が鳴り渡る。


スティアには今の僕とミカエルの姿は、どこぞの死神にでも見えていたであろう。






「んっ………んーー!んーーー!」







ーーーーーーーーーーーーーーーー



「…………はっ………!ボク、今まで何を?……って、なんで縛られてるのさ⁉︎」


虚ろだったスティアが意識を完全に取り戻す。


あのあとちょっとスティアに脳改造を施させてもらった。


いやまあ、洗脳魔法だけどね。


今回は、ミカエルの時のような失敗は犯さずに済んだ。


「君は僕の寝ていたところにやってきて、僕がお試しで作った『拘束(バインド)』と『催眠(スリープ)』が付与(エンチャント)された罠にまんまと引っかかったんだよ」


「そんな物騒なものやらないでよ!」


「いやぁー、すまんすまん」


お、どうやら、洗脳成功のようだ。


「まったく………あれ?じゃあごっそり持ってかれたこの魔力は……?まぁいいか。そういえばベンには魔王様からの伝言を預かってたんだった」


減った魔力はおそらく転移魔法を使おうとした時に減ったものだろう。

だが、スティアは気にもせず話を続けた。


「曰く、『ルネもユークリーデ王国に向かうことになった。兄妹のいざこざは自分達で解決するがいい。あとルネは別にお主を嫌ってはおらぬ』だってさ。どうやらあのあと魔王様にフォローを頼んだようだけど、結局は自分でやれってことだね」


まぁ、厚かましいことだとは思っていたけれど、ね。


でも、ユークリーデ王国でバッタリ会うのか。


仲直りしたら僕達の任務遂行の手助けをしてもらおう。


妹を顎で使うつもりはないが、無能で遊び呆けた兄を救ってもらうだけだよ。


それにしても……嫌ってない?

彼女の態度を見る限り僕のことは好きだとは思えないけどなぁ……

この間だって睨んできた上に氷漬けにされたし。


っていうことはアレか。

兄という存在など嫌いではないし好きでもない、つまりどうでもいい存在だと認識してるのか。


それはそれで傷つくんだけどな……


「あ、あと、ボク達第四部隊の掴んだ情報だと、ユークリーデ王国の王都に『七大天使』のうち二人が潜んでるらしいよ。なんでも拠点となる神殿がユークリーデ王国の王都にあるらしいし、待ってれば集まってきて、一網打尽、っていう手もあるよ」


「情報提供だけで意見はしないんじゃなかったのかい?キミは」


「まぁ、正直どっちでもいいんだけどね、それは」


「って、前言撤回早いな」


「これでも世界最速ですから」


スティアは手をピース、ウィンクしながら決めポーズをとったが中々に様になっている。


ふむ、もう少しで朝だし、これからのことを考えようか。



ーーーーーーーーーーーーーーーー



清々しい朝。

いやまあ、魔界だから外は暗いけれども。


落ち着いた朝食。

いやまあ、朝から魔獣の肉食わされてますけれども。


そして香るコーヒー。

いやまあ、香るのはコーヒーじゃなくてゴブリンのパンツだけれども!ってか臭い!

こっち食事中!いや不味いけど!


「………ご主人様、あげる」


「いやいらないよ!」


「まぁ仕方ありませんね。ミカエルは元天使なので、魔界の食事が口に合わないのも仕方ありません」


「そうだねぇ。ボクは好きだけどね。このキラーレックスの肉」


側でムシャムシャ食ってるミューとスティア。

よくこんなクソ不味いもん口入るな。


「あぁ……ワイは手もないしそもそも咀嚼と消化ができへん。みんなが美味そうに食うちょるとこでコレは生殺しやなあ。キラーレックス言うたら魔界でも貴重で美味ちゅう高級品やないか。あぁ、ワイも身体があったなあ……」


へえ、キラーレックスって高級食材だったんだ。


なんか僕だとすぐ消し炭にしちゃうから気に留めてなかったんだけど……次見つけたら生け捕りするか。


売るために!


食べるかこんなモン!


「で、ベン様、第四守護塔から第五守護塔まではあまり離れておりません。頑張れば明日の夜までに着きますが、第五守護塔は守護等の中でも小規模なもの。食事も干し肉など粗末なものになるでしょう。ここでしばらく物資調達という手もあります。いかがなさい」

「すぐ出る」


干し肉の方がマシだ。


「モグモグ…ゴクン…じゃあ、ベンとはココでお別れだね」


「うん、そうだね。キミも気をつけて。スティアあ、僕のキラーレックスの肉食べる?僕あまりお腹空いてないんだ」


「え⁉︎食べる食べる!ありがとう!ベン」


好印象を与えつつ不用品を廃棄する。

なかなかにブラックだねぇ。


「さて、じゃあ、僕らも出るか。ミュー、ミカエル、プチィーニ、準備はいいかい?」


「はい」

「うん」

「もちろんや」


「さて、じゃ、レッツゴー!」


僕らはユークリーデ王国へとさらなる一歩を踏み出す。



















































「あ、宿泊費及び食事料として40ルナ取らせていただきます」


「え⁉︎金取るの⁉︎」


出発しようとしたとき、兵士の人からそう言われた。


ってか高くね⁉︎

作者「きりーつ、きをつけー、れーい、おなしゃす」


教師「はい、今日はこの問題について」

作者「zzz」

教師「………」


作者「コレがワイのデフォや!」


ベン「そのくせして社会以外成績が上の下なのがムカつく」


プチィーニ「ちなみにワイは理科が得意やで。主に生物学」


ベン「まぁカボチャだもんね。ちなみに僕は数学……主に幾何が得意っていう設定で」


プチィーニ「誰がカボチャや!ワイはジャック・オー・ランタン!Jack-o'-Lantern!!」


ミュー「あ、ちなみに私は保健体育が得意っていう設定です」


ミカエル「淫魔らしい。私は美術」


スティア「ボクは体育かな。走る系なら負けないよ」


アルテ「だろうな。あと妾は帝王学と心理学、あとネズミ講が得意じゃ」


作者「んな教科ねぇよ。ってかネズミ講ってまず犯罪だからな?」


ミカエル「そんなことより、次回更新は2/20。ブックマーク、高評価、コメント、質問等よろしく」

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