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元宰相の異世界物語(仮題)  作者: 徳兵衛
第1章
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第51話

 大変お待たせいたしました。地元には雪が降りましたが物語はまだ夏です。


12/02 誤字修正しました。

 年央の祭日を間近に控えた昼下がり。


 旧都である西の都での商談を済ませて帝都に帰還したベルジン商会会頭のレオニートは、うだるような暑さの中、得意先への挨拶の為に馬車に揺られていた。


「この街は?」


「いやね、春先にドワーフ達が押しかけてきて、そこからアッと言う間に街が出来たんでさぁ。」


 粗雑さの抜けない御者の言葉に従者が鋭い視線を向けるも、レオニートは気にすることなく周囲に目を向ける。

 以前はこの辺りには林が広がっていたはずなのだが、どういう訳か目の前に広がるのは良く整った街以外の何物でもなかった。


 通りは歩道と馬車道を段差によって区切られて隙間なく石が敷き詰められており、城壁内でよく見かける汚物の山は影も形も無い。 

 歩道は道に面した建物から伸びた屋根によって覆われて、天気を気にすることなく歩く事が出来るようになっていた。

 ふと、軒下で煙管を燻らせる老いたドワーフの周りで幼いドワーフ達が走り回る姿が目に留まり、レオニートは治安の良さにも舌を巻く。


 帝国各地のみならず、西大陸にも何度も赴いた経験を持つレオニートだが、このような街並みは見た事が無い。


「綺麗な街でしょう?この道の下には地下水道が通っておりましてな。ほら、そこに鉄格子があるでしょ。雨水もそこからみんな流れるようになっとるんですわ。」


 御者の言葉で身を乗り出すと、地面にはめ込まれた目の細かい鉄格子から水音が聞こえてきた。

 良く見れば道もわずかに両側に向かって傾斜がつけられており、雨水を歩道との段差に沿って流すことで道の冠水を防ぐ意図が見て取れる。


「...ここに店を移しましょうか。ドワーフ達相手の商売も面白そうです。」


「本気ですか!?」

 

 慌てる従者に悪戯っぽく笑いかけたレオニートだが、内心は割と本気だった。

 ベルジン商会の店舗は宮殿にほど近い城壁内の一等地だが、周囲には城塞時代の曲がりくねった道が多いため、馬車を多用する現在では使い勝手が良いとは言い難い面がある。

 

...これだけ治安が良いのなら、交通の便から見てもここに事務所なり倉庫なりを置いても良いかもしれません。


 城壁外という事もあって駐屯地に居座るセルゲイ皇子の身の安全を心配していたレオニートだったが、杞憂であったどころかむしろ居心地の良い街を創ってしまった事実には流石に苦笑を禁じ得ない。

 宰相府からも何人か引っ張って来た事は既に聞いていたが、ここまで形にしているとは誰が想像できようか。

 

「...完全に出遅れましたね。逃した魚は大きいですよ。」


 この街全体で、一体どれほどの商機を逃してしまったのか見当もつかない。悔やんでも悔やみきれない判断ミスだった。


 皇室への忠義が篤いとは言ってもレオニートは商人である。商機を見つけ、取引を通して利益を得て生活しているのだ。他の商人に比べて控えめであるだけで、人並み以上の貪欲さが無ければ生きていくことは出来ない。


 駐屯地に近づくにつれて鍛冶の響きが大きくなってきた。


「出遅れた分を埋める何かを見いだせれば良いのですが...」


 今までは相手方への義理立てもあって直接足を運んで商談をまとめてきたが、これからは帝都から目を離さないようにする必要があるだろう。


...情報が欲しいですね。


 銃兵隊がどの様な途を行くのか、何を避けるべきか。商会の理念に反さぬように利益を得るには、どうすればよいのかを判断を下すに足る情報が欲しい。

 だが、連絡役を送るにしても相手は半年で街まで創ってしまう組織である。

 歯痒い限りではあるが、レオニートは銃兵隊が欲する人員像がどうにも掴み切れていなかった。


...サムソノフ事務長と面会できれば良いのですが。


 カギを握る人物は相当な切れ者である。恐らくは街の建設を計画したのも彼だろう。

 セルゲイから聞いた限りではあるが、銃と言う武器の本質を一番初めに見抜いたのは未だ在学中であった彼だと言う。

 当時10代半ばであった少年の目には既に未来が見えていたのだ。

 国内の情報に触れる機会が飛躍的増えた今の彼が、一体どれ程多くの引き出しを持っているのか。


 そして目の前に広がる光景は、レオニートが彼を甘く見ていたことを明示している。


「困ったものですね。」


 周囲の喧騒とは裏腹に、重責を押し付けられたレオニートの気は何処までも重かった。







「よぅドミトリー、進捗はどうだ?」


「2割3分ですね。」


 土手に腰かけて割と殺気立った白兵戦訓練を見守りながら、ドミトリーは傍らに立つセルゲイの問いに答えた。


 兵士たちの手には銃を模した木製の鈍器が握られ、野暮ったい兜と分厚い革張りの防具を身に纏い、男女問わずに体中を痣だらけにした兵士達の罵声と悲鳴が訓練場を満たす。


 得物も防具も炉が本格始動するまでの間にドワーフ達に作らせたのだが、これが意外と使い勝手が良く訓練で重宝している。骨折程度ならば術式で何とかなる以上、致命的な裂傷と脳髄への打撃さえ抑えておけば訓練の制限は大きく緩和できる。

 兵士達を思いやった筈の装備が、結果として訓練をさらに苛烈なものへと変貌させたのは皮肉としか言いようが無い。


 当初は種族ごとに分かれていた分隊も組み替えられ、訓練内容の得手不得手を分隊全員で補うように改編され、銃兵隊は種族性別を一切勘案しない文字通りの多種族混成部隊となりつつあった。


「これで2割...?」


 二人の目の前で牛種の兵士が野太い悲鳴を引き摺りながら宙を舞う。


『見たかっ!ぐぇっ!』


『この馬鹿!舐めた真似してんじゃねぇぞ!オラァ!』


 見事な投げ技を見せた長耳族の女性兵士だが、次の瞬間には別な牛種の女性兵士に足を払われて地面に叩きつけられた。

 残念ながらこの訓練は集団戦であって個人の技量はそこまで重要とはならない。混乱状態の中で敵と味方を正確に見分け、判断する目を養うことが目的である。出る場所を誤った杭は正されなければならないのだ。


「なぁ、本当に2割なのか?もう十分な気がするんだが。」


 怒号と罵声が飛び交う訓練場を見守りながら、セルゲイがうんざりした表情で呟く。


「腕っぷしはともかくまだ読み書きが覚束ないですからね。兵士としては及第点でも組織を支える士官候補としてはまだまだです。読み書きができてやっと5割、その上で経験と勘を磨いて9割でしょう。」


「残りの1割は?」


「運です。」


 がっくりと脱力し、セルゲイが土手に寝転がった。


 運の無さでいえば、銃兵隊で一番運がないのはセルゲイである。

 能力も見識も人格も次期皇帝として問題ない水準に達しながら、廃嫡の憂き目に遭った彼を不運と言わずして何と評すべきか。


 当人も自覚があるのか、抜けるような夏空を見上げる目は何処までも暗い。


「...。」


「...。」


 別に詮索する気はないが、セルゲイが抱える傷は少なくとも皇太子としては致命的なものであったことは容易に想像がつく。

 少なくともドミトリーが知る限り、どれほど体調が優れずとも頑なに身の回りの世話を自分でこなし、女を侍らせる気配はなかった。

 なお、当人曰く”そっちの気はない”との事で、理由は一つに絞られる。


...ここまで揃えば聡い奴は察するよな。


 つまりは”そう言う事”である。


 激しい抵抗を排して改革を推し進めていた皇帝が、一転して改革を投げ出してしまったほどに致命的な傷。恐らくは皇室の未来を託すことをあきらめざるを得ない傷だったのだろう。


「...なぁドミトリー、運が無い場合はどうすれば良いんだ?」


 寝転がってその辺の草を器用に編みながら、セルゲイが呟く。


 何だかんだで人生を楽しんで見えるのが、それはあくまで表面的な事象に過ぎない。セルゲイに限った事では無いが、他人が本心でどう思っているかなどドミトリーには知る由もなかった。


「不確定な要素を潰して可能な限り多くを味方に引き込み、出来るだけ有利な状況を作り出すしかないかと。」


 残念ながら、ドミトリーも決して幸運とは言い難い。

 少なくともついていると思ったことは前世では数えるほどしかなく、人生における重大な転機は悉く巻き込まれた結果だった。


 ”これ以上振り回されて堪るか!”


 その一念で努力した結果転がり込んできたのが宰相と言う地位だったが、結局はその地位に振り回され我ながらみっともない最期を迎える事となった。


「運があてにならないなら、運とやらが好き放題する余地を潰すしか無いと思います。それで駄目なら自分は潔く諦めますよ。」


 あろうことか転生までしてしまったが、かつて”努力して9割の男”と呼ばれた宰相が若く恵まれた身体を手に入れたところで、所詮中身は”努力して9割の男”である事に変わりはない。


 『備えるだけ備えて、あとは流れに任せる』


 いまいち割り切れない往生際の悪さと必要以上の要領の良さに何かにつけて足を引っ張られても、前世で何とかなってしまった経験は強固な固定観念となってドミトリーを縛っている。


 転生に伴って取り巻く環境と己の構成要素は激変したものの、思考を完全に変えるにはドミトリーはあまりにも歳をとりすぎていた。


「一人にできる事など限られている以上、徒に孤軍奮闘するよりも出来るだけ多くの味方を集めて対処した方がはるかに建設的でしょう。都合の良い事に殿下はそれができる立場にあり、ヴァシリー殿下を始めとして理解ある方々にも恵まれていますし。」


 だが、万事塞翁が馬。

 そういうやり方はドミトリーの得意とするところであり、前世での失敗に基づいた助言も可能である。

 控えめに言っても箍が外れつつある帝国だが、少なくともドミトリーが見た限り人々の皇室へ向ける畏敬の念は今も健在である以上、先人の遺産が残されている今を逃せば確実に”詰む”。


「それで運に打ち勝てるのか?」


「勝負を挑んだって勝ち目はありませんよ。勝負も結局は運ですからね。頼りにしない様に立ち回るのがやっとじゃないですかね。」


 やれるだけやって、それでも駄目なら後悔も少なくて済む。ふてぶてしい性格の癖にどこまでも小心者だった熊崎は、そうして生き―――死んだ。


 だが、この世界に転生してから思い返しても、最期以外はそれほど悪くなかったと断言できる。今となっては遠き世界の、あの草原に立った時に少なくとも後顧の憂いは無かった。


 多少は荒れただろうが、高潔なる先人達の時に比べれば後の濁りも最小限だっただろう。


「別に臆病でも不運でも悲観的な性格でも良いんですよ。振る舞うときに開き直っていれば。どうせ外面を気にする輩には内面なんぞ見えませんから。」


 『憲政史上最も低俗な宰相』『歩く俗物』『俗人宰相』等、数多くの仇名をつけられた熊崎源之丞だが、その仇名には常に”俗”あるいはそれに類する言葉が添えられていた。

 決して好意的な表現ではない。

 だが、冷徹であっても冷血ではない事を信条とし、書類上の数値を全てとすることを許さなかった己にとって、”俗”であるという評価は己の人間性の証明に他ならず、何物にも代えがたい価値と意味があったのだ。

 高尚さを求める者への当てつけと言われればそれまでだが、そう言った者に限って自分が代わりにやるとは決して言わなかった。


 とどのつまり、ドミトリーにとってどれほど喧しくとも外野に立つ輩とは、所詮その程度の存在に過ぎない。


「そんなものか。」


「そんなものです。」


 せっかくの二度目の人生である。

 血生臭い未来が避けられない事は既に承知していても、どうせ頼られるなら怜悧な参謀役ではなく人情味あふれる助言者でありたい。たとえ叶わずともせめて願うくらいは許されて欲しい。

 それがドミトリーの偽らざる本心だった。







「大きな都市はまだ何とかなっていますが、規模の小さな集落は...。」


「...そうか。」


 空気が重い


 前口上を嫌うセルゲイに合わせて挨拶もそこそこに本題に入ったレオニートだったが、このご時世でセルゲイを喜ばせられる話題を集められるわけも無く。

 銃兵隊の管理棟の一室に設けられた応接室は、経験豊かな商人であるレオニートをして逃げ出したいと思わずにはいられない程に居心地の悪い空間となっていた。


「ドルゴルスキー伯が何とか調整に当たってはおられますが、それとていつまで持つか...。」


「厳しいか。」


 セルゲイの表情はいつもと変わらない穏やかなものだったが、彼にしては珍しい事にテーブルに出された酒杯に手を付ける様子はない。


「はい。匪賊は種まきの時期も収穫の時期も関係なしに襲って来ますので。いくら領軍が精強とは言っても劣勢な戦いを強いられては流石に。」


 レオニートは更なるプレッシャーを感じつつも、かつて命じられた通りに嘘偽りなく所感を述べ、逃げるようにチャイを口に運んだ。


「...”彼女”は他に何か言っていたか?」


「”銃兵とやらの力、早くこの目で見たい”と。」


 伯の言葉を聞いたままに伝えたレオニートの心拍数は一気に跳ね上がった。


 恐らくは最も核心を突き、同時に逆鱗にもなりかねない質問である。

 だが、諸侯が足並みを乱してその任を果たしているとは言い難い状態にある今、皇室が武力を持つという事の意味は非常に大きい。

 跋扈する匪賊たちへの切り札となるか、単なる諸侯への見せ札で終わるのか。あるいは別な”何か”に化けるのか。 

 銃兵隊は諸侯に限らず多くの商人たちにとって、非常に注目を集める存在なのだ。


「...”早く”か。困るなぁ。」


 苦笑いと言うにはあまりに憂いの濃い表情でセルゲイが呟く。


「銃兵の力と言ってもだ。肝心の銃はドワーフ達も検分を始めたばかりで量産するための設備も未だに建設中。火薬に至っては量産の目途すら立っていない。」


 セルゲイは姿勢を崩して頬杖を突き、外を眺めながら告げた。


「一応の計画は立てているが、銃兵隊が派遣できるのは早くても再来年。それまでの間彼らには耐えて貰うしか無い...それもあいつが立てた最も楽観的な想定に基づけば、だがな。」


 聞き捨てならないキーワードにレオニートは思わず聞き返す。


「派遣計画があるのですか?」


「あぁ。俺とドミトリーが立てただけでも20通りくらいはある。ヴァーシャや糞爺シェルバコフも色々と考えているだろう。でもな、流石に今すぐ兵を出す計画は一つも無い。」


 早期の派遣をキッパリと否定して、セルゲイはようやく酒杯に口を付けた。


「銃兵隊はあくまでも実験の為の部隊だ。新しい武器とやらがどれほどのものなのか確認するためのな。兵士集めて3か月だぞ?どう考えても実戦に投じるには準備が足りない。ドルゴルスキーには悪いが、しばらくは現状で持ちこたえて貰うしかない。必要な物があれば宰相府に申し出るように伝えてくれ。」


「承知致しました。」


 てっきり濁されると思いきやあっさりと計画の存在を明言したため、レオニートは銃兵隊が既に組織として完成しつつあることを悟る。


...なるほど。”今はその時ではない”という事ですか。


 早期の派遣を期待する人々にそれを伝えるのは気が重いが、慎重に事を進めるという方針が既定のものであれば、伝えるだけのレオニートにしてみればむしろ気が楽というものである。

 それに、そういった計画を立てているという事はそれだけ多くの情報を入手し、分析出来ている事の証左でもある。少なくとも、レオニートにはあの竜種の事務長が杜撰な計画を立てるとは思えなかった。


「それに”自分たちでやるから黙っていろ”と言ったのは諸侯だ。自分で言った言葉を翻すなら相応の態度を取ってからの話になる。もちろん俺ではなく糞爺とヴァーシャ、そして親父に対してな。」


 セルゲイが不意に浮かべた凶悪極まりない笑顔に、レオニートの背筋が凍りつく。


「別に俺からすれば、馬鹿な貴族共が苦しもうが野たれ死のうがどうでも良いし、奴らの矜持とやらも知った事じゃ無い。俺がすべき事はヴァーシャを護り、あいつが目指す未来を切り拓く事だけだからな。」


 予想はしていた。

 例え宮殿を離れて悠々自適に過ごしているように見えても、それは飽くまで見かけ上の事。内心でどう思っているかなど知りようも無いし、今にして思えば彼の本心を聞いたことは一度も無かった。

 日頃の振る舞いがあまりにも自然だった為にすっかり忘れていたが、大人の都合で取り返しのつかない深い傷を負った子供が、強いられた理不尽を忘れる筈が無いのだ。


「俺が怖いか?」


 カップに掛けたまま固まった手に汗がにじむ。

 どれほど理由を付けたところで、幼い子供を大人の都合で振り回し、傷つけ、母親を奪い去った事実は変わらない。

 直接の関わりはないが、あの当時を知る者として己が無関係だと言い張る事など、とてもではないがレオニートには出来なかった。


「...はい。ですが、覚悟はしていました。」


「覚悟...それは俺が復讐に走るという意味でか?」 


 誰がどう見てもセルゲイは十分すぎる動機を持っているが、レオニートはそれを本人の前で言える人間では無い。

 

「別に怖がる必要など無いさ。復讐なんぞにかまけてる暇もないし、意味も無いからな。」


 沈黙を肯定と受け取ったのか、セルゲイは空になったマグに酒を注ぎ始めた。


「ただ、ヴァーシャに手を出す輩は先んじて消す。もし何かそれらしい情報を手に入れたら俺に知らせてくれ。」


「承知いたしました。」


 ごく自然に出てきた物騒な単語に背中の冷や汗が止まらないが、直系の皇位継承者が一人しか居ない今の皇室にとっては当然の方針である。

 万が一の事があれば初代皇帝の直系は途絶える事になり、帝国は更なる混乱に叩き込まれることになるだろう。


 母を失い、父を壊され、兄自らも深く傷ついた兄が弟を護ろうと言うならば、一人の人間として、レオニートに協力を拒む理由は無い。


『商いの前に人であれ。』


 歴代会頭は皆このモットーを時に命を懸けて守り抜き、ベルジン商会は政商でありながら人々から忌み嫌われる事無く信用を積み重ねてきた。


...儲けは遠くなりますが、これもまた商売です。


「気合を入れるのはは結構だが、絶対に無理はするな。俺が誼を結んだ奴は少ないんだ。」


 冷めきったチャイに幾つかの塩気のある波紋が広がり、レオニートは誓いを新たにした。 



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