強過ぎる裏魔王
「ソナ、逃げろ!」姫は、慌ててソナに指示をした。
「そんな、姫様をおいて行けません、私は」
裏魔王は、それを余裕そうにニヤニヤして見ている。そして、言った。「フフッ。姫。忠義の高い家来じゃないか?」
そんな様子の裏魔王に姫は、イラッとして「離れろっ。裏魔王。いつまでワラワに触れているつもりだ」
「なんだ?意識してるのか?可愛いやつめ」
姫は、聖なる力を腕にこめて、裏魔王をソードで斬ろうとしたが、寸前でかわされてしまう。
「ああ……あっ?危ない、危ない。姫、ワレを殺す気だったか?
お仕置きが必要ってことか?」
「うううっ」姫は、ブルッっと震えた。
姫は、裏魔王のマントの内側に入れられ、ずっと頬を頬擦りをされた。
「や、止めろ…」姫は、何となく青くなって、フラフラになっている。
「フフフッ。姫が、素直になるまでは離さんぞ」
頬擦り以外は、姫のほんのちょっとあるお腹の肉をつまんでもんだり。アゴで、肩をゴリゴリしている。
「ああっ、駄目じゃ。堕落する。こやつは、ワラワを堕落させる、危険な悪じゃ」
姫の手は、先程斬りつけたソードをつい、探すが、それはそこそこ離れた場所に裏魔王に置かれてしまっている。
姫は、実はもしもの時のための、手裏剣のような物を持っているが、どうせ裏魔王には致命傷にはならないし、酷く卑怯な手を使ってまで殺したい相手ではなかった。
けれど、酷く自分を乱す相手なので、姫としてきちんとするために、殺す相手だとは思っていた。
ソナは、裏魔王の出現に、アワアワするばかりで、どうすればいいのか分からなくなっていた。
段々、姫は抵抗するのも疲れてきた。裏魔王相手に、一、二時間、何とか逃れようと手足をバタバタとしたからだ。そして、裏魔王から出る不思議なオーラに酔わされてきた。
その結果、なんと驚くべきことに姫の方が、少し遠慮がちに裏魔王の腰にスリスリと頬擦りをしている。
姫は、裏魔王の虜になってしまった。
続く
姫、ピンチ。裏魔王と姫の関係って、なんなんだろう?




