表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/107

LV15 妹可愛い

 妹のスマホには俺と妹が全裸で抱き合う自撮り写真が映されていた。


全裸の妹の上に俺が力なく、ぐで~っと倒れ伏せている。

強いて言えば全て終わった事後の様にも見えなくも無いが……


「あはは、お前、そんな、いかにも寝てます見たいな写真、初音さんが信じると思うか?」


「はははは、おねえよ。見た瞬間、かっとなって突っ込んで行くわよ。それに全裸で抱き合っている事実は変わらないわ」


いや、抱き合っているか?俺が掛布団の様にしか見えないが。それでも、確かに、あの人がそんなに冷静に考えて行動するとは思えない。


「どう?これをおねえに見せられたくなかったら私を一週間この部屋に置いて頂戴」


それを言いたいがために、この冗長なやり取りを重ねてきたというのか妹よ。


一通り自分の言いたいことを吐き出した目の前の妹はスマホを顎に当てて窓から見える車の往来を見て何か考えごとをしているようだ。


どうせ、ろくな事じゃないんだろうが。こいつ見た目だけか良いのわ……


こいつの目的を探るために、さっきから考え事をしているように見えて実は、何も考えていなさそうな、中途半端なハニートラップで、俺を追い詰めたつもりにでもなっている妹に本題をようやく切り出した。


「妹さん?なぜここに来たの?初音さんには連絡したの?」


「お兄ちゃん。私はね、おねえが男と契約したって言うから、その相手を見に来たの。一族代表よ。おねえはどうでもいいの」


俺の質問には答えたようで答えてないで、ここに来た本来の回答を出して、急に、今までスマホを見ていた妹の顔が真剣に俺を見つめている。


はっきりした二重の黒目がちな大きな瞳にすっと鼻筋の通った顔。少々ふっくりしたピンクの唇と細い顎のライン。


かわいい。俺、妹の方がタイプかも。


いや違う。そうじゃない。ダメだダメだ。

毎日17時過ぎ更新です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cont_access.php?citi_cont_id=838445218&s ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ