(第071話)閉鎖された大地.1
苫米地が纐纈から裏を教えられようとしていたころ、片山家では人々が集まっていた。彩華がそうするようにという事だった。
「皆さんご存知のことと思いますが、この町は封鎖されています。ですが明日からはそれも解かれます。ただ四国全体が閉鎖されます。もうすぐ発表があります」
彩華がそう言ったが、集まった近所の人々は半信半疑だった。この時彩華はロボットのようになっていたけど、一体何かの仮装でもしているのではないかといった反応だった。
そんな反応の一人が悠爾の祖母だった。今日一日、商売にならず困っていたのに、その終わりがこれなんかといった厳しい態度だった。
「あんたねえ、確かに異常な事ばかりだよ、娘と連絡は取れんし電話も通じないときたもんだけど。これ以上変な事がおきるというんかね?」
「もう起きていますよ。ついさっき空高い所で大きな音と光が起きたのですが、それは核爆発です!」
「か、核爆発? そりゃ去年世界の至る所で核兵器が炸裂し数千万人の方が亡くなっていますが、ここで起きたというのですか? もし起きていたら影響があるんじゃないのですか?」
「それは心配ありません。あの方々に良いように措置してくれましたから。でも、これからの方が大変です。実は、これから悪い心を持った方が悪さをします。それかたみんな逃れなければなりません。一刻も早く、この土地を離れてください。そのチャンスはわずかしかありません」
彩華はその時ユニットからの指示を受けていたようだが、その時悪い心というのが何を指し示すのかをいう事がなかった。




