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Metallic Humanity War! ~202X~  作者: ジャン・幸田
二章:解き放たれた封印
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(第038話)勝負銅山にて.3

 立坑を降りるとそこは崩れかけた坑道であった。中央にはトロッコ軌道に使われていたと思われるレールの跡があった。四人はそこから地底深くに伸びる方を降りて行った。


 その道中、いままで詳しくしゃべらなかった広野が、今回なにが起きているのかをしゃべり始めてくれた。


 「いままで、自衛隊に見つかるリスクがあったので話さなかったが、これから向かう”パンドラの鉄棺”は本物なんだ。実は地上ではダミーの”パンドラの鉄棺”を確保した自衛隊が徹底した封印作業をしている最中さ。でも、本物にこの装置を取り付けないと、この国に住む大半の人類は駆逐されてしまうんだ、機械に生まれ変わった”鋼身”に」


 そういうと、広野は密かに操作していた通信用タブレットの画面を見せてくれた。


 「君たちのクラスメイトの長和彩華の叔父の泉里徹治だが、こいつはこの国でおけるターミナルとして取り込まれた人間の一人なんだ」


 「ターミナル?」


 「あ、すまんターミナルは”アマノイワド計画”を立案した大学の先生の仮称なんだが、人間を機械の身体にする何者かによってカスタマーされた人間。ざっくり言うと人間改造方法の試作品にされた奴だ」


 広野の説明は本当に訳が分からないもので、朋美なんか顔にも疑問符が噴き出しているような、おかしな表情をしていた。


 「とにかく、彩華のおじさんは悪者というわけなの? 私からすればチンプンカンプンだわ!」


 「まあ、その泉里という男は利用されただけだと言えるよ。実は同じような人体機械化現象は既に北海道に秋田と富山、福岡の四ケ所で起きているんだ。いずれもここ一ヶ月以内に発生しているんだ。いずれの地区も憲法の非常事態宣言を適用して封鎖したんだけど・・・多くの犠牲者を出して」


 「犠牲者? そんな報道なんかねえぞ! まさか本当に・・・」


 「ああ本当さ。ほら中国と南のちっぽけで金にすぐならねえ島で自衛隊がドンパチしている最中に行われたのさ。国民が反中で沸騰していたころ、我々の自衛隊は同胞を殺害していたわけさ、もっとも鋼身になってしまっていたがね」


 「それにしても、どうして広野さんは知ることが出来たのですか?」


 「それはなあ、この”アマノイワド計画”を策定したのは私の兄貴だったんだ。良心の呵責というわけなんだろうけど。こっそりリークしてくれたわけさ。でも、兄貴は現在音信不通だけどな。

 そうそう、この”アマノイワド計画”は機械になった人間、鋼身を見つけ次第、重監禁にするか抵抗したら頭部を吹き飛ばして行動不能にする行動案なんだ」


 そういうと広野は手帳に隠していた一枚の紙を広げ始めた。

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