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Metallic Humanity War! ~202X~  作者: ジャン・幸田
二章:解き放たれた封印
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(第039話)勝負銅山にて.4

 広げられた紙には人体図のようなものが描かれていた。しかし、よく見るとそれはロボットの設計図のようだった。また別の紙にはそれを解体したような写真もあった・


 「広野それってまさか、うちの生徒たちのようにロボットになってしまった奴の」


 「そうだ! 先月、北海道東部の旧炭鉱町で発生した人体機械化現象の被害者のものだ。ここでは機械化したショックで数十人が死亡したんだが、機械化して生き延びた者は暴走して自衛隊との交戦で全滅したんだ。その時”回収”されたものさ」


 「ちょっと待ってください! それじゃあ機械化した人間は生き残れないというのですか?」

 悠爾は心配そうな声をあげた。クラスメイトの彩華と明日菜の事がきがかりだったからだ。


 「ああ、でもそれは今までの事さ。だんだん人類の機械に改造する奴ら、正体は分からねえが技術が向上しているようなんだ。つまりは奴らによって”鋼身”に生まれ変わった人間の自我が再現されているようだ。

 長和彩華のように”鋼身”になる前の記憶も自我も保持された状態でいるだろう? たぶん、彼女は表面上はそのままでも、気が付かないうちに”鋼身”への変化は完成しているようだ」


 「でも彩華と明日菜は違いすぎますよ! 彩華はお人形さんのように綺麗なのに明日菜はポンコツみたいなのに・・・」

 そういって朋美の目に涙がにじんでいた。二人とももう人間ではなくなっていたことにショックを受けている様子だった。


 「”鋼身”というものにされた人間って、一律に同じデザインのロボットになるわけではないというのかよ広野。そんな違いどうしてでるというのだろう?」

 野村は坑道に横たわる残骸を悠爾と一緒にどけながら聞いてきた。まあ広野にその理由がわかるはずはないとは思ってはいたが、しかし広野は何らかのことを知っていたようだ。


 「それはなあ、既にUNTANKがある程度解析しているそうだ。初期の”鋼身”は奇形というもので、生き残れないけど、次のタイプは伝染型で様々なタイプがあるようだ。まあ、最初は試作車だったのが用途に応じてバリエーションが出る実用車になるようなものさ。

 それと”鋼身”は人間だった時の体形が反映されるようだから、太っていたり痩せていたりで大きく外観が違う事もあるようだ」


 「UNTANKが知っているだなんて、なぜ国連の機構が知っているのに他の国に情報が開示されていないんだよ。そうするほうが効果的ではないんかよ!」


 「野村が言いたいことは分かる。しかし、今の国際社会を見ればそんなこと出来るはずはないだろう! みんな大衆迎合主義と自国中心主義の政治家ばかりなんだから」


 

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