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たいせつな ぬいぐるみ  作者: ぴい


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11/11

大切なぬいぐるみ9

 念願叶ってついに結婚した2人。


 結婚後最初の勤務は2人とも通常勤務で仲良く一緒に出勤する。


女の子「お父さん。行ってらっしゃい。気をつけて下さいね。」


お父さん「君達もだぞ!行ってくるよ。」


男の子「じゃあ、僕達も行ってくるよ。」


お母さん「気をつけてね。無事帰ってくるんだよ。」



 病院に到着すると温かく迎え入れられ、お祝いの言葉をいっぱいもらった。 2人は個別に時間を作り、報告をする約束をしていった。


女の子「ねえねえ、仕事終わったら行くから待っててね。」


男の子「うん。」



 外科部長は開業して頑張っている。新しい部長に変わり、自分も大切な人が出来た。周りが変化し始めた。



男の子「自分達も変わったから。。当たり前か。」


外科の新人「先生、どうですか?新婚生活は。彼女の裸は凄かったでしょう?」


男の子「いや〜。確かに凄かったね。本当に女優さんというか、お姫様というか。夢みたいだったな。」


外科の新人「彼女も似たようなこと言ってたよ。いっぱい愛してくれるってさ。あんなに幸せそうな彼女は初めて見た。あ〜。私も結婚しようかな〜。」



女の子「お待たせ〜。」


外科の新人「あら、お姫様。今日もいっぱい愛してもらうのね。早く帰りなさい。」


女の子「もー。は、恥ずかしいよー。けど凄かった。私、こんなに素敵なんて知らなかったから。」


外科の新人「ごちそうさま。中途半端に生々しいわね〜。私も彼に頼もっかなー。よ〜し、外堀は埋まった。期は熟した。今日プロポーズする!」


女の子「うわー。応援してるね!」


男の子「上手くいくの願ってるね。」



 帰宅し、家族で夕食を食べると2人は部屋に入っていった。



★★★


 2人は部屋に入るとぬいぐるみに「ただいまー。」と声をかけ、3人でお話しをしました。


ぬいぐるみ「あのね、君達さー。愛し合う時は僕を後ろに向けてくれないかなー。すごいもの見せられると興奮して寝れないよ〜。」


女の子「いやだ。は、恥ずかしい。。でも、すごく幸せで。。」


男の子「ごめん。じゃあ次から向きを変えるよ。」


ぬいぐるみ「だけど。。考えたらさー。見えないけど声だけ聞こえるほうが気になるよな。。それに、こんなに美しい身体。やっぱり見ないと損だな。」


女の子「もー。ぬいぐるみさん!」


ぬいぐるみ「まあ、幸せそうで僕は嬉しいよ。しかし、これでは子供もあっと言う間だね。はあ。僕はまたボロボロにされるのかな?よだれとか。。はあ〜。」


女の子「洗ってあげるよ。乾燥も出来るやつに変わったから。」


男の子「あのね、ぬいぐるみさんは洗濯機が大嫌いなんだよ。だから一緒にお風呂に入るんだ。」


ぬいぐるみ「洗濯機は大嫌いさ。ねえ、たまにお嬢さんと入りたいな。」


女の子「身体が目的なんてイヤ!」


男の子「まあまあ。僕達を繋いでくれたともだちだし。」


ぬいぐるみ「確かに、お嬢さんの身体はじっくり見たいさ。でもね、ともだちとしてお風呂に入るのはすごく幸せなんだ。先生に教えてもらったんだよ。」


女の子「そうね。だったら今度入ろうか!」


ぬいぐるみ「しかし。君達は忙しいね。愛し合うだけじゃない。毎日勉強してるし。。すごいよ。」


男の子「あの道路の向こうの空き地に病院建てて、2人で開業したいんだ。」


ぬいぐるみ「へー。それはすごい!」


女の子「先に赤ちゃん。保育園行けるくらいにならないといけないから3年後かな?4年かな?」


男の子「保育園って。1歳から入れるんじゃないの?」


女の子「あの。。3人くらい欲しいから。」


ぬいぐるみ「ああ、だから頑張ってるんだ!」


女の子「いや、今はいっぱい先生に愛されたいから。。出来ないように気をつけてるの。医療事務の資格取ったら頑張るわ。」


ぬいぐるみ「君達は本当に幸せそうだな。僕は嬉しいよ。」


男の子「ねえねえ。桜がかなり咲き始めてたんだ。今度の休みの日に、みんなで花見しようか!」


女の子「そうね。両方の両親も連れて行こうか!」


ぬいぐるみ「それは楽しみだな。桜。見たいな。」



※※※※※


 週末になり、両家そろって花見に出かけた。少しずつ散りはじめる中で女の子の作ったお弁当を食べる。


 今日はお互い心の中での会話になった。


ぬいぐるみ「桜はキレイだなー。」


男の子「1年でチャンスはたったの2週間くらいだから貴重だよ。」


ぬいぐるみ「こんなのを見ることはないと思ってた。すごく嬉しいよ。」


女の子のお父さん「しかし、こんな機会もないと花見もすることはないな。毎日に流されているんだな。」


女の子のお母さん「いつもぬいぐるみ、一緒だね。」


女の子「ええ。ぬいぐるみさんも桜を見たいかなって思ったから。」


男の子のお父さん「今日は楽しいな。お前たちが結婚したから幸せが回ってきたんだな。」


男の子のお母さん「今週で花見も終わりね。働き始めて1年ね。いよいよ先輩になるのかな?」


女の子「今年は内科には入らないそうなんですよ。今年も一番後輩ですね。」


男の子「内科は人数多くて、入れ替わりが多いから転職する看護師で埋まってしまうみたい。新人はあまり入らないね。仕事内容がすごく難しいしね。」


女の子「私、外科だと失神する気がする。痛そうなのいっぱいだから。。怖いの。」


女の子のお父さん「なんか。。その話は花見が台無しになりそうだからやめようか。」


女の子「そうね。。あっ!」



ぬいぐるみ「ねえねえ。取ってよ〜。」


男の子「似合ってるよ。」



 桜の花びらが鼻にくっつき、くすぐったそうなぬいぐるみを見て微笑む女の子だった。


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