表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/45

メアリス、準備をする

「それでは早速支度しますか……」


 私は小屋の外にある焼却場に向かった。


 焼却場と言っても屋根付きの大きな窯があるだけだ。


 火を入れて薪をどんどんと焚べていく。


(この窯に遺体を入れるの?)


「えぇ、そうですよ」


(そのまま埋めるんじゃないんだね)


「土葬だと埋めた場所から腐った臭いがするんですよ、それに黒魔術によって蘇生してゾンビにする輩もいるみたいですからね」


(ゾンビになるのはやだなぁ)


「ご安心を、ゾンビは魂が入っていませんからスザック様の意志ではありませんから」


 因みにだがゾンビになるのは平民が高い。


 何故なら貴族はゾンビにならないように加護を施す様になっている。


 その加護を与えるのは聖女の仕事なんだけど、平民とくに無縁墓地に眠る人達は加護なんて勿論与えられずそのまんま埋められる。


 だからゾンビにしやすく墓荒らしも多いらしい。


 墓守が必要なのは墓荒らしを防ぐ為でもある。


 遺体を燃やすのもゾンビにするのを防ぐ為、そんな事をここに来る前に言われた。


 まぁ、追い出すには良い理由ではあると思う。


「さて、良い温度になりましたね、今夜にでも遺体を空へ送らせていただきます」


(昼間にはやらないんだね)


「人の目がありますからね」


 昼間にやると色々文句を言う人達もいるようで大体深夜か早朝に実行するように、とルールが決まっている。


 白い煙がモクモクと煙突から上がっている。


 これがいわば合図みたいな物だ。 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ