メアリス、城の現状を知る
「えっ!? 国王様がたおれたんですかっ!?」
「おかげでお城は今大変みたいだよ、急に王太子殿下が国王代理を勤める事になったんだけど、ほとんど宰相とか周囲の人間の言いなりになっているみたいで不満がでているみたい」
ホラン君からその話を聞いて私は驚いた、と同時にちょっと納得もした。
何せ、毎夜亡霊が城内をうろついている状態で安らかに眠れるわけが無いし、徐々に精神に影響が出てくる。
そうすれば肉体的にも影響が出てくるのは時間の問題だろう。
「でも、王太子殿下は教育をしているんですから問題ないのでは?」
「それが、ルイーザ嬢から冷たく言われたみたいで……」
タイミングが悪い……。
「国王様の体調も芳しくは無いみたいでね、毒を盛られたんじゃないかていう噂も出ているみたいだけど」
「いえ、多分霊の仕業ではないか、と思います」
「霊の仕業?」
「えぇ、王族は恨みを買いやすい物です。 国を発展させるためには犠牲が付き物と聞いたことがあります」
「その霊を払えば国王様の体調は戻る、という事?」
「そう簡単な話ではないんですよ」
「え?」
「その霊が一人だけとは限りませんから」
「あ……、集団という事?」
「塵も積もれば山となる、と言われるじゃないですか。長年の恨みはそう簡単に払う事はできません」
「メアリスの力でも?」
「やった事がないですからわからないけど……、時間はかかると思いますよ」
でも、なんとなくだが巻き込まれる予感はしていた。
その予感は的中して後日、城から使者がやってくる。




