メアリス、町の変化と自分の影響を知る
「そういえば最近町の方が賑やかになっていますね」
ルイーザ様の言葉に『そういえば』と思った。
ここ最近、町の方に行くと明らかに賑やかさを増していた。
間違いなく人が増えているのがわかる。
「王都から引っ越してきた方が多いんですね、でも王都から遠いのにどうしてこの町に来るんでしょうか?」
私は首を傾げていた。
……あれ? ルイーザ様とミーシャの視線に凄く生暖かい物を感じるんだけどどうして?
「やっぱりご自覚が無いんですね……」
「あれ? 司祭様からも生暖かい物を感じるんですけど」
教会にやって来て司祭様と話をしたらルイーザ様達と同じ目をして言われてしまった。
「明らかにメアリス様の影響ですよ」
「え、私何もしてませんけどっ!?」
「行動は無くても聖女様の力は周囲に影響を与えるんですよ、実際に今この町はメアリス様の加護の下にありますから」
「私の加護?」
「メアリス様が来る前はこの町は危険な状態だったんですよ、霊は出ますし野獣の襲撃もありましたし」
「えっ!?」
「ところがそれがパタリと無くなりました。メアリス様が来てからです。この町が聖域に入っている事は後にわかりました」
聖域は女神様の御利益が貰える地域の事を言う。
つまり、私が王都を追い出されたのと同時に聖域も移動した、という事だ。
……聖域って移動する物なのね。
女神様に聞いたら『そりゃ当たり前でしょ』と言われた、私初耳だったんですけど?




