メリアス、王都の噂を聞く
「そっか、ルイーザ様はやっぱり王太子様の暴走に迷惑をしていたのか」
ホラン君にルイーザ様がやって来た事を話した。
「ホラン君の人の目を見る力は相変わらずだね」
「あはは……、貴族社会で生活していれば嫌でも身につくよ」
そう言って疲れた表情を見せるホラン君。
……何があったかは知らないけど苦労はしてきたみたいだ。
「そういえば王都の噂を聞いてる?」
「王都で何かあったんですか? まさか魔獣が現れたとか」
「いや、それよりも厄介だ」
魔獣よりも厄介?
想像が出来ません。
「最近夜な夜な亡霊が彷徨っているらしい」
「亡霊、ですか?」
「何人も目撃情報があってね、最近王都から引っ越す人も出てきているらしいよ」
「被害が出ている、という事ですか。 国は対策とか取ってないんですか」
「取りようも無いんだよ、何せその専門家である死霊術士を全員解雇して追い出しちゃったからね」
私は思わずミーシャの顔を見た。
「あぁ、遂に影響が出始めたんですね」
「影響?」
ミーシャ曰く王都は実は亡霊が集まりやすい土地なのだそうだ。
「多かれ少なかれ人は恨みを買っている物です、特に王族は踏み台にしてきた人々は数え知りません。 勿論国を発展させる為には犠牲が出ます」
「確かにその通りだ」
「私達死霊術士は死者を蘇らせる事も出来ますがもう一つ亡霊を封印する事も出来るんです。だから、代々の王家は死霊術士を丁寧に扱われてきたんですが最近の王家は軽く思っているみたいで……」
「追放した、という事は自分達の立場をわかってない、という事ですね?」
「その通りです、これからもっと影響が出てきますよ」
そう言ったミーシャの顔はなんとなくだが嬉しそうに見えたのは間違いだと思いたい。




