40話 誤差の範疇
「治療を受けてからこればよかったものを⋯」
「どうせ死んだら治る。そんなことより会議だ。」
「物騒な話してんなお前⋯」
ジャンゴが軽口で後ろを着いて来ながら言う。
現在は作戦会議のためにユメの居るバルコニーに3人で向かっているところだ。
ちなみに他二人は、
「私まだ寝てたいんだけど。」「私が見てるの。任せるの。」
らしい作戦会議のメンバーは負傷した三人を除き、ユメ、アテナ、ジャンゴ、俺の四人会議となった。
「あら、遅かったですね」
「あぁ、悪い。」
「これ座って良いのか?」
「いいんじゃない?好きなところ座っても多分ユメさん怒らんぞ」
そんな軽口をたたきながら三人が席につく。
「さて、件の件ですが⋯正直、信じたくないですね。」
「偽山かぁ⋯とりあえず状況聞いても?」
「分かった。1からな」
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最初は確か、あの事件からちょっと前だな。
カゼ⋯ニセヤマがあの牢屋に来てな。せっかく暇だし少し話そうと思って声をかけたんだよ。
「よぉ、俺らの減刑頼んでくんない?」
「チッ」
そんな軽口に対して舌打ちしてどっかいくから苛ついてんのかなと思って放っといたんだよ。
ちょうど二人とも寝てたし、わざわざ大声だして呼び止めるほどでもなかったしな。
そっから体感で…20分位か?すると奥から帰ってきた。
だけどまぁ、さっきのこともあるし話しかけないでおこうと思って通り過ぎてったな。
そういやそのタイミングで起きたミーアが「なんか⋯臭いの。魔法でも使ったの?」って言ってたな。
多分そこで何かの仕込みをしてたんだろうな。
んで、次通った時は小さい籠にパンパンに蝋が詰めてたな。
他にもポッケに何か大量に入ってたぽいけどわからんかった。
「それ、何に使うんだ?」
「…」
「なんか甘い匂いすんな」
そんな会話だったかな。会話と言っても良いのか謎だったが。
多分チョコレートか?そんな感じの匂いがしたな。
んで、そのちょい後⋯10分ぐらいか?
してからこいつとメイドが走って来てな。
「よう!急いでどこいく⋯」
「ごめんまた後で!」
「何だったんだあいつ」
このくらいかな、あとは知っての通り治療して⋯って感じだ。
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「なるほど、考察を始めよう」
「そんな感じだったかお前⋯?」
「キーワードは 科学 チョコレート 時差発火」
「お前本当にちがくない?」
真面目に考えよう。ありがとうフィ◯ップ
でも実際時間差乾電池。たしか乾電池の発火って結構直ぐなはずなんだよなぁ⋯
なら時間経過での発火でしょ?チョコ⋯
チョコって絶縁体?だとしたら溶けたタイミングで発火するように乾電池とアルミの間に置いた?
いやそれ溶けたのでアルミと乾電池ふれられなくならない?
じゃあ時間経過の発火はとりあえず現代科学で有ってそうだよなぁ
「わっかんね」
「なにがしたかったのお前?」
「爆発原因さがそうとね」
「いまそれ考える必要有ったか⋯?」
ないわ、なんで考えてたんだろ。
それはそれとしてぇ!
「話を修正しましょうか。これからどうしましょうか。」
「まぁ⋯ここまで喧嘩をうられたんだ。流石にこっちも引き下がるわけには行かない」
「威厳とかそういう話?」
「そうだな。まず、最優先は敵の位置を探すことだ」
前回のアイツラみたいに堂々と出てきてくれればなぁ⋯
そう考えるとアルサイトってまあまぁ楽だったのでは?
威圧感はあれど死んだ回数はディルムより少ないし、粉塵爆発で速攻終わってるから長引いてもない。
あいつさては雑魚だな。けっ!
「異世界式捜査術が!」
「無いので困っているのですが」
「ポンコツ科学が!」
本格的に手詰まりし全員悩み顔で頭を抱えている。
ここまで来ると奇跡に期待するしか無いがここまでするやつがノコノコ現れると思っていない。
どうするかぁ⋯
「お困りのようだね!」
「誰だお前は!」
地獄からの使者!格闘技世界チャンピオン!
「アルサイト・ディメルバ!」
「マジで地獄からの使者かよ⋯」




