信用と信頼の範囲内で。
「意外ですね。お姉さんはこういう大会に興味ないと思っていたんですが」
「え、そう?」
魔法大会に出ることになって、ディア君にそう言われた。
「獣王国でも大会に出てたじゃない私」
「あれはお金目当てでしたよね? この大会は別にお金を稼げたりはしませんよ」
それはまぁ、そうといえばそうなんだけど。名誉とか名声とかあっても邪魔というか……下手に有名人になると靴下も集めづらくなりそうだし……
「! もしかして、魔法大会に関連した神器があるんですか?」
「え? あー……その可能性はなきにしもあらず」
「なるほど。その調査のために大会に参加するということですね!」
ちがうんです。イズ先生と一緒にお風呂入ってイチャイチャしたいがためだけなんです……なんて言えない!! 言えないってばぁ!!
「ボクも精いっぱいサポートします、何かできることがあれば言ってください!」
「……ん? 今なんでもって――言ってないね」
「ボクにできることなら何でもしますよ?」
「え!? う、うん」
い、言わせてしまったなぁ……ま、まぁ、信用と信頼の範囲内で。うん。
ちなみに今日のディア君は女の子の格好である。好き。
……スカートを捲り上げて、とか言ったら、範囲外だよなぁ。
ううむ。何かいいものは。あ、そうだ。
「じゃあ当日はチアガールのコスチューム着て応援してくれる?」
「ちあがーる、ですか?」
「応援するための由緒正しい衣装なの。詳しくは五大老のみんなに教えて作ってもらって、あ、五大老の皆にも着てもらおうかな? きっと似合う!」
5人のロリチアガールにディア君を添えて……いいね! これは捗ること間違いないよ!
「……変な衣装ではないですよね?」
「うんうん。由緒正しい衣装だから心配しないで。ウチの地元じゃ由緒正しくてまったく変じゃないから。さすがに普段着ではないけど」
ポンポン持ってフリフリしゃんしゃん応援してもらいたい所存。
「そうと決まれば早速みんなに作ってもらわないとね! 楽しくなってきたぞぉ!」
「お姉さんのやる気がみなぎっているようで何よりです」
がぜん魔法大会が楽しみになってきたぜ。
……
あ、これもしかしてチアガールの衣装と言いつつバニーガールの衣装作らせて着せてもバレないんじゃないかな?
バニーガール着てポンポンで応援……アリだな。アリすぎて正当チアコスとどっちにしてもらうか悩んじゃう……むむむ! どっちも見たぁい!
* * *
悩んだけど、やっぱりTPOを考えてチアガールにしてもらうことにした。
バニーガールはカジノとか社交界とかそういうところで着てもらおう。もしくは夜。
「というわけでチアガールの衣装作ってー。みんなの分も」
「え、スカート短っ!」
「足が、脚が丸出しだねっ!?」
「若返ったとはいえ、これを人前で着るのは恥ずかしいよ!?」
「ほとんど下着だよ!?」
「ポンポンが可愛いねー……これだけじゃダメ?」
肌の露出を減らしたいならオーバーニーソとか袖とかも増やせるけどもね。
日焼け止めはあった方が良いかもね。
「ドワーフの皆ならエルフにも若く見られるから大丈夫大丈夫」
「大会で応援する時の衣装……えぇ……カリちゃんの地元ってスゴいねぇ」
「堂々としていれば逆に大丈夫なのかな」
「うー、まぁチーム全員でお揃いなら、そういうモンってなるんだろうけど」
「全員が痴女ってことにならない?」
「それで五大老バレしたら……フフ、大変だねぇ」
……え? ドワーフって全員痴女じゃなかったっけ? と思いつつ、流石に口にはしなかった。
性に奔放な文化なだけで、痴女ではなかったのである。
「あ、そーだカリちゃん。アイシアにも着せる?」
「着せる。チアガールは多ければ多いほどいいからね!」
大会の応援には出せないけど、チアガールデーとか作ってマシロさんとミーシャにも着せてもいい。
……マシロさんについてはもしかして普段着の方が露出高いかもだな?
「イズ先生さんの分も作っとく?」
「フレッタちゃんのも要るよね?」
「欲しいかも!」
是非応援してほしい。
「こうなったらみんな道連れだね! いっぱい作るよ!」
「あ。多ければ多いほどいいっていうなら、アーサーの分は?」
「それはいらん」
チアガールだからね。ボーイってかオスにはいらんのだ。
え? ディア君はディア君だから。オスじゃねぇから。あ、でもディア君に学ランで応援団長ってのもそれはそれで……
(以下お知らせ)
『あとはご自由にどうぞ ∼チュートリアルで神様がラスボスを倒しちゃったので私は好き放題生きていく∼』
のコミカライズ4巻が出ますわー! 2026年10月27日発売!!
怒られそうで名前が変わったあのキャラのデカいケツが目印でしてよ!!
ちゃんと紙で出るので本屋とかで買ったって下さいな。買い占めてもいいですわよ。








