終話
むかーし、むかし。あるところに。
セーレさんがいました。
セーレさんはさびしがりやです。
だから、わたしがいっしょです。
ふたりはバイバイしましたが、
すぐにあえました。
なので、ふたりでしあわせにくらしましたとさ。
めでたしめでたし。
「これで、またあえる」
満面の笑みで掲げれたものには、幸福な未来しか思い浮かばない。そうなればいいではなく、そうなるに決まっていると物語にしたためた女の子には賛同もしたくなる。
何度めかのゆびきりをする。
最後には満面の笑みで。
「またねっ!」
「ああ、また!」
子供に張り合うほどの声を上げた。
広がり続ける空間の隅々まで届くような二人分の声はしばらく響き、しんと静まり返る。
「俺はずっと、君を想い続けているよ」
いつになるかは分からない未来。あるのかも分からない未来でも、だからこそ期待する。
きっと会えると願い、そうしてーー
「一目で分かった、君だと。覚えていられなかったのはやっぱり悲しかったけど、それでも出会えた喜びの方が大きいから。
相変わらず、物語の中でしかいられない俺だけど、君と俺の物語はきっと、どこまでもーー」




