75/93
081●のどかな日
日ノ御子神社を中心とする村は、いつもと変わらず穏やかだった。
巫女姿の女性たちが楽しそうに会話をしている。
「なんてこと、なかったよね。」
「確かに装備は物騒だったけど、思考加速と身体遅速、うまくいったもの。」
「で、また、‘別荘’に送っちゃったのね。」
「今回は時間の流れを一致させてるから、浦島現象は気にしなくていいよね。」
「マイロードが、何してもいい、って仰ったんだから、もっと派手にやってもよかったんじゃないの?」
「まあ、こんなもんよ。あとは例の薬物、なんとかしなきゃ、ね。」
「こっちの宿題も一工夫いるよね。」
「そうねえ。どのパターンかなあ?また、あれかなあ?」
「そうねえ。根本を解決しないとね。」
「ヒトって、欲っていう業を背負ってるからなあ。」
「ソレイユとココアがやるって言うんだから、いいんじゃないの?」
「わたし、‘別荘’の使われ方が心配。また後片付けなんて、絶対にやだ〜!」
「今回はきちんと掃除させてから、出てもらいましょう。」
「賛成~!」
妙に陽気な会話が繰り広げられる。
ひとり、ルシファーは例外だったが。
この日の日差しも風も、あまりにものどかである。




